【日曜劇場『DCU』最終話感想・考察】阿部寛×横浜流星バディの『セリフ』に、もしや…?
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ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんによるドラマコラム。
2022年1月スタートのテレビドラマ『DCU』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。
2022年3月20日、TBS日曜劇場『DCU』がついに最終回を迎えました。
阿部寛と吉川晃司の水中バトル、横浜流星の華麗なアクション、黒幕の正体…瀬能の父親が残した設計図のデータを巡って最後の戦いが始まります。
「瀬能、死なないで」祈るような前半戦
『DCU』の最終回はスペシャルとなっており、約90分の超大作。
前半は我らが瀬能(横浜流星)の最大のピンチにハラハラドキドキさせられる展開となりました。
瀬能は時限爆弾が仕掛けてあるセキュリティールームに部長の佐久間(佃典彦)と共に閉じ込められてしまいます。
無線越しに脱出を諦めるなと伝える新名(阿部寛)ですが、なす術なく、死を覚悟した瀬能はこう言います。
「もう大丈夫っす。隊長、ありがとうございます。ホントは15年前に死んでた命ですから」
人は死を覚悟した瞬間、これまであった辛いことや楽しかったことを思い出すものなのかもしれません。
瀬能も過去を振り返りながら、自らの人生に「生きてて良かった」と思わせてくれたDCUのことを想います。
命がけの業務だからこそ、仲間を大切に想い、強い結束力が生まれる。
私たちが今まで見てきた中で、確実に彼らの絆は強固なものになっていました。
これ以上、大切な仲間を奪わないで…見ているこちらもそんな思いでいっぱいでした。
そして必死な新名の呼びかけが届いた瞬間は忘れられません。
「瀬能、生きろ!!!」という言葉と共に瀬能の目に最後の力が宿ります。
最終回でまたも横浜流星の瞳の演技にはやられましたね…。
危機一髪のところで瀬能と佐久間は脱出に成功。瀬能、死ななくて本当に良かった…!
ついに逮捕!これまでの悔しさをぶつけるDCU
瀬能が助かったことで、フロッピーディスクの隠し場所やセキュリティールームについて怪しい点が浮かび上がります。やはり、最後の黒幕は佐久間でした。
彼はブラック・バタフライに情報を横流しにしていた張本人だったのです。
それだけでなく、瀬能の父親や隆子の殺害も彼による犯行でした。最後はDCU総出で、犯人が取り囲まれるという迫力のあるシーン。
新名が背負ってきたDCUへの裏切り行為、大切な仲間を奪われた悔しさ、彼の思いの詰まった重みのある言葉が犯人へと向けられます。
日曜劇場の見ものと言えばやはり、阿部寛の熱弁。
「佐久間、海にも陸にももうお前の居場所はない」
最後に放ったこの台詞は全てを終わらせたことを示すのに最もふさわしい言葉でした。
続編に期待?最強バディの見つめる未来と成合が残したメッセージ
ラストは海保の制服に身を包んだ瀬能と新名が登場。
鍵がブラック・バタフライに渡ってしまったことについて、瀬能は焦りますが新名はなんだか余裕のある表情を見せていました。
おそらく、成合が新名に最後に伝えたこのひと言。
「水はどんな器にも形を合わせることができる。考えろ」
この言葉の意味が新名にはもう分かっているのかもしれません。
推測ですが、成合はやはり、ブラック・バタフライに潜入捜査している身に過ぎないのかもしれません。
水はどんな器にも形を合わせることができる、というのは今はブラックバタフライに合わせているだけだというメッセージだったのかもしれません。
また、真子に伝えたスマホ内のメッセージも同様に「俺を信じろ。水は嘘をつかない」でした。
成合はどうにか遠回しに自分が味方であることを伝えようとしているようにも見えます。
新名は成合のせいで何度も命の危険にさらされましたが、どれも「新名はこんなことで死ぬはずない」と新名の実力を信じた上での行いだったのかもしれません。
言葉でなく心で繋がっている二人が真のバディに見えた瀬能が少し嫉妬している様子も可愛らしかったですね。
黒幕は逮捕されましたが、成合の謎やブラック・バタフライについてすべて明かされることはなく、含みのある終わり方でした。
「俺は必ずやつ(成合)を逮捕する。手伝うか?」
「もちろんです!隊長!」
新名と瀬能。最後の頼もしい言葉とともに私たちが見てきたDCUの最強のバディがここにいます。
彼らが見つめる先には、きっとすべての謎が明らかになり、成合ともわだかまりが解けた未来が待っていることでしょう。
そんな未来を想像しながら、私たちはいつかの続編を期待して待ちたいと思います。
『DCU』に元気と希望をもらえた3ヶ月でした。コラム連載に最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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[文・構成/grape編集部]