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春の花の王女『梅』が開花 マスクの要らない明るい春は、もうそこまで来ている

By - 押阪 忍  公開:  更新:

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こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。

ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言ひとりごと』にお付き合いください。

マスクを外して春の街へ

春の字を持つ『椿』の開花の前に、春の花の王女、梅がほころんできました。梅は万葉集の時代から詠まれ、日本で一番歴史のある花で、春の花の代表であります。

梅の名所は全国各地にあり、関東では水戸の偕楽園、熱海の梅林などが有名です。

梅は、花そのものは、それほど華やかなものではなく、洋花のように花瓶に入れて楽しむ人は少ないと思いますが、厳寒の風雪に耐え、ふくいくとした香りと共に、早春一番で咲く魅力は、やはり花の王女の風格があります。

そしてこの一輪の開花から、春到来の喜びを感じる人達も大勢いるのです。

梅一輪、一輪ほどの、暖かさ 服部嵐雪

東より、春は来ると、植えし梅 高浜虚子

陽光の春は、もうそこまで来ております。マスクの要らない明るい春がそこまで…。

※写真はイメージ

マスクと言えば、コロナ禍で、もう3年も付けさせられているのですよね…。

今まで女性は、折角、念入りなメイク、お化粧をしても、顔半分をマスクで隠したのですから、鏡に向かう喜びや、トキメキは、少なかったと想像しています。

創作事、クリエイトな作品づくりは、その作品の完成後よりも、創作や制作するその過程に面白さや感動があるのですから…。

折角、思いを込めてフルメイクしたのに、それをマスクでかくして勤務に向かう…。虚しく思うこともあったのではないでしょうか。

インフルエンザも通過し、コロナもどうやら下火になって来たようです。この春は、女性がマスクを外し、春のメイクと思い思いのファッションで、颯爽と陽光の街に出て欲しいと思います。

<2023年2月>

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フリーアナウンサー 押阪 忍

1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2023年現在、アナウンサー生活65年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。

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