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暑い夏の朝に『朝顔』を見ると、心さわやかな気分に

By - 押阪 忍  公開:  更新:

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こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。

ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言ひとりごと』にお付き合いください。

夏の花 朝顔のさわやかさ

暑い暑い日が続きます。よくぞまあ…と思うぐらいの猛暑の毎日です。『熱中症』で倒れる人が、年齢を問わず増えています。

他人事ひとごとではありません。直接の日差しを受けないように注意しましょうね。

日中に庭に出るのは控えるようにしていますが、朝、早起きして庭をのぞくと、青や紫、薄いピンクの朝顔が花を開いています。

早朝、5時前には、もう花を開いているのですね。正に『朝の顔』です。青や紫、薄いピンクの朝顔を朝一番で見ますと、なんとも心さわやかな気分になります。正に夏の朝一番の顔ですね…。

奈良時代に中国から渡来したと言われる朝顔ですが、江戸時代には、鑑賞用として大流行しました。ツル性の1年草で、『あんどん仕立』や、ツルを長く伸ばして カーテンのように仕立てる方法が一般的ですね。

花の大きさも大輪のものから小さいものまで、変化に富んでいます。我が家の朝顔は ごくごく普通のものであります。

朝顔は夜明け前に花が開き、昼にはしぼんでしまいます。こうした咲き方が、いきを好む江戸の人達に愛された理由かもしれませんね。

朝顔愛好家の中で、品種を競う『朝顔番付』も生まれました。そして朝顔の品評会は、関東から関西に広まり、各地で品評会が開催されたそうです。如何に庶民に愛されていたかが分りますね。

ツルが延びない『木立』、ひだ状の花弁が細い筒咲つつざきになる『南天』… これまで様々に変化を遂げて来た朝顔。400年の歴史がある、さわやかな『朝の顔』であります。

「朝顔に つるべ取られて もらい水」加賀千代女

<2022年8月>

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フリーアナウンサー 押阪 忍

1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2022年現在、アナウンサー生活64年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。

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