心がざわざわするときは、今すぐにできる浄化法を試して
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吉元由美の『ひと・もの・こと』
作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。
たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。
心がざわざわするときは……
心がざわざわすることが起こります。ニュースを観ても、時には自分の身にも、ざわざわすることがあります。
私の場合、作品などの評判や批評もあります。厳しい意見にもきちんと向き合えたらよいのですが、私はできるだけ見ないようにしています。
これでよいのかどうか、未だもってわからないのですが、打たれ弱い自分がいるのです。
心がざわざわするときは、そのざわざわを一旦自分の外に取り出すようイメージします。そして、自分の中心に入れない、と決めます。
つまり、世の中で起こっていること、他人のこと、他人から何か言われたことが、自分の人生に直接影響があるかどうか。そこを冷静に考えてみます。
すると大抵の場合、よほどのことがない限り自分の人生を侵食するようなことではないのです。自分の中心にある大切な場所に入れない、というイメージを持ってみましょう。
やるべきことを黙々とする。仕事でも家事でも、やるべきことに集中する。言ってみれば、仕事瞑想、家事瞑想でしょうか。
雲が流れるように途中でモヤモヤとしてきたら、それを手で払います。またモヤモヤしてきたら、払います。その繰り返しを。
何かを作ることに集中することも効果的です。それも自分のためにではなく、誰かのために。
私は料理をすることで、モヤモヤとした何ものかを外します。「誰かのために」という気持ちが、気持ちの浄化を助けてくれるのです。
「気にしない」「どうでもいい」と、実際に言葉に出して言ってみるのも一つの方法です。モヤモヤ……「気にしない!」ざわざわ……「どうでもいい」、このように。
「気にしない」「どうでもいい」という言葉の言霊が働くのです。言ってみれば、これは『言葉の結界』です。
結界とは聖なる場所と俗なる場所の境界。悪いものが入ってこないよう、浄不浄の線引きをするのです。
見なくてもいいものが目に入り、聞かなくてもいいことが耳に入り、読まなくてもいいものが、ふと目に飛び込んでくる。
そんな時代にあって、自分の心を保つこと、ストレスを受けないことは、一つの危機管理になるのかもしれません。
自分の中に寛げるような、そんな日常でありたいものです。心がざわざわするときは……誰かのために何かを作り、言葉の結界を張る。
今すぐにできる浄化法を試して、自分自身に寛いで、穏やかな毎日を送りましょう。
※記事中の写真はすべてイメージ
作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー
[文・構成/吉元由美]
吉元由美
作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。
⇒ 吉元由美オフィシャルサイト
⇒ 吉元由美Facebookページ
⇒ 単行本「大人の結婚」