日本滞在中に指輪を失くした外国人 警察の対応に「信じられない!」「そんなの日本だけ」
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旅先で何かを落としてしまったら、見つけるのは簡単ではないでしょう。
それがとても大切なものだった場合、失ったショックは計り知れないのではないでしょうか。
東京を旅行中に婚約指輪を失くしてしまった!
2023年5月、アリエル・ウィントン・ジョーンズさんは夫の誕生日を祝うため、夫婦で東京を訪れていました。
日本に到着した翌朝、時差ぼけで変な時間に起きてしまった彼女たちは、近くのスポーツジムへ行くことにします。
ジムで懸垂を始めたアリエルさんは指輪のせいで手が痛くなったため、つけていた3つの指輪を外して夫のズボンのポケットに入れました。
2人は運動した後、周辺エリアを散策することに。大手町駅の『スターバックス』や丸の内の『セブンイレブン』に立ち寄り、東京駅の前で記念撮影をしてホテルに戻りました。
そこで初めて彼女は指輪を外したことを思い出し、夫のポケットを確認すると…婚約指輪がなくなっていたのです。
その婚約指輪は、彼女の父親が母親にプロポーズする時に贈ったもので、父親はアリエルさんの結婚式の3か月前に急死したといいます。
父親のことが大好きだったという彼女にとって、婚約指輪はかけがえのない形見なのです。
アリエルさんはすぐに警察に遺失届を出し、その日に立ち寄ったすべての場所に連絡をしました。
しかし、夜になってもどこからも連絡はなく、彼女は藁にもすがる思いでSNSで情報の拡散を求めました。
その夜、アリエルさんは「こんな大都市で失くした指輪が見つかるわけないかも」と希望を失いかけていたのだとか。
しかし翌朝、SNSで彼女の投稿を見た多くの人たちからの励ましのメッセージを読んで、再び希望を取り戻したそうです。
それから2人は日本語で作ってもらったチラシをあらゆる場所で配り、出会った人たちの優しさに触れたといいます。
丸1日チラシを配り続けた2人はホテルに戻ると疲れて眠ってしまいました。
数時間後に電話の音で目覚めると、ホテルの人から「指輪が見つかりました。警察で預かっています」と知らされたのです。
すでに警察の窓口は閉まっていたため、彼女たちは翌朝一番に警察へ行きました。
そしてアリエルさんの婚約指輪は、彼女の元に戻ってきたのです!
東京駅の近くで指輪を見つけた人が警察へ届けたということ。また警察官はアリエルさんたちが配ったチラシを持っていたそうです。
アリエルさんは「警察は落とし物のデータベースを3か月間保存するの。そのシステムが正直で誠実な日本人と組み合わさって、多くの人が失くしたものを取り戻せます」と、日本の警察の遺失物を探すシステムと、落とし物を拾ったら警察へ届ける日本人について大絶賛。
指輪が見つかったことを報告した動画には、喜びと驚きの声が上がっています。
・信じられない!そんなの日本だけだよね。
・僕の友達は東京で3千ドルを失くしたら、全額戻ってきたってびっくりしていたよ!
・私は日本の電車内で2回もノートパソコンを失くしたけど、2回とも見つかったよ。
・日本ではそれは奇跡ではないよ。私たち日本人は通常、落とし物は警察に届けるからね。
世界の多くの国では落とし物、特に現金や高価なものはまず持ち主の元には戻ってこないといわれます。
日本で失くしたものが見つかり、驚く外国人が多いのもうなずけますね。
大切な指輪が無事に戻ってきて、アリエルさんの日本旅行がいい思い出になってよかったですね。
[文・構成/grape編集部]