87歳のおばあさんゾウ 自由になれた瞬間の『行動』に「涙が止まらない」
公開: 更新:


今、もっとも狙われやすいのは… 新しい犯罪傾向にゾッとする残念なことに、空き巣や強盗などの事件はなくならず、連日のようにニュースをにぎわせています。玄関前に監視カメラを設置するなど、防犯対策をしている人もいるでしょう。しかし、近年では犯行の手口や傾向に変化が起こっており、従来の対策だけでは不十分な可能性があります。

「なんとなく恥ずかしい」 女性が抱えるココロとカラダの悩みに専門医は…女性の多くが抱えているのに、他人にはちょっと話しづらい、心と身体の問題やリアルな悩みについて、さまざまなセッションが行われました。女性の健康推進の必要性と課題について考える、ウィメンズ・ヘルス・アクション実行委員会主催のイベント『わたしたちのヘルシー 〜⼼とからだの話をはじめよう in Mar.2025』が、2025年3月7日15時より順次配信。
タイでは観光業に従事するために数千頭ものゾウが飼育されているといいます。
そんなタイではゾウを国の大切な動物として尊重し、ケガをしたり、高齢で働けなくなったりしたゾウを保護している人たちがいます。
自然保護活動家のセンドゥアン・チャイラートさんが設立した『セーブ・エレファント・ファウンデーション』は、アジアのゾウが自然の中で自由に暮らせるように支援している団体です。
人間のために働き続けた『おばあさんゾウ』
2024年1月、『セーブ・エレファント・ファウンデーション』によって1頭のメスのゾウが保護されました。
ソンブーンおばあちゃんと呼ばれる87歳のゾウは80年以上、人間のために働き続けたそうです。
幼い頃に森で捕獲されたソンブーンおばあちゃんは家族から引き離され、人間に奉仕するために訓練を受けました。
ショーに出演したり、路上での物乞いやパレードで歩かされたりしながら、長い距離を移動し、夜は道路脇で眠る生活。
その後はパタヤで30年以上に渡って、ゾウ乗り体験のために毎日8時間働かされていました。
『セーブ・エレファント・ファウンデーション』は、そんなソンブーンおばあちゃんを救出することにしたのです。
おばあさんゾウがついに自由になれた瞬間
こうして、ソンブーンおばあちゃんがチェンマイにある『セーブ・エレファント・ファウンデーション』の保護区へ引っ越しをする日がやってきました。
高齢のゾウの救出には、移動を含めたあらゆる面で細心の注意が必要なのだとか。
スタッフたちの献身的なケアにより、約24時間かけてソンブーンおばあちゃんは無事にゾウの保護区へ到着しました。
ゾウの中でも、特に足首の弱い年老いたゾウは、コンクリートの床の上で短い鎖に足を縛られて眠ることに耐えられないのだそう。
ソンブーンおばあちゃんは、生涯このような状況に耐えてきましたが、ようやく安らぎを得たのです。
保護区に着いた後、長旅と苦しかった生活に疲れ果てたソンブーンおばあちゃんは、用意された砂の山を見つけるや否や、倒れるように眠ってしまいました。
到着したばかりのゾウは通常、被害妄想や信頼の欠如のために横になるまで数週間かかるのだとか。
その常識をくつがえしたソンブーンおばあちゃんは、いかに疲れ切っていたかが分かります。
ソンブーンおばあちゃんの自由への旅を記録した動画をご覧ください。
これらの動画や写真には「人間のためにつらい思いをさせてごめんね」「やっと自由になれてよかった」「涙が止まらない」などの声が上がっています。
保護された時のソンブーンおばあちゃんは痩せて、肌が乾燥し、目はぼんやりとして歯も欠けていたのだとか。
体がボロボロになるまで人のために働き続けたソンブーンおばあちゃんは、もう足を鎖でつながれることはありません。
今は川で水浴びをしたり、おいしいごはんやおやつを楽しんだりして毎日を過ごしているといいます。
87歳にしてついに自由になれたソンブーンおばあちゃん。安住の地で元気に長生きしてほしいですね。
[文・構成/grape編集部]