『危険なゴミ』の注意喚起 捨ててあったのは…「世も末ですな」
公開: 更新:
バターは焼いた後?先? 正しい塗り方に「ゾッとした」朝食の定番である、バタートースト。バターの濃厚なコクが染み込んだトーストは、何度食べても飽きないおいしさですよね。 筆者も朝ごはんは毎日といっていいほど、バタートーストを食べています。 そんなバタートーストですが、焼く前...
餅を食べる前に… 消防本部の呼びかけに「盲点でした」「気を付けます」山形県新庄市にある最上広域市町村圏事務組合消防本部(以下、消防本部)のInstagramアカウントは、『餅の食べ方』について、注意を呼び掛けしました。
国の天然記念物に指定されている、奈良公園のシカ。
野生のため、自然に生えている葉などを食べるほか、公園の周囲で販売されている『鹿せんべい』も、おやつにもらっています。
※写真はイメージ
『鹿せんべい』の主な材料は米ぬか。紙で束ねた状態で販売されており、売り上げの一部はシカの保護活動に使われているのだとか。
江戸時代から続く『シカと人間が触れ合う方法』として、観光客から人気を集めているのですが、人間の身勝手で命に関わる問題が起きていました。
人間のポイ捨てがシカを脅かす
「『鹿せんべい』をビニール袋に入れたまま捨てないでください」
奈良県のシカを守る活動を行っている、川地祥介(@ncbutwDsL0UC6np)さんは、X(Twitter)上でそのように注意喚起をしています。
観光客が、持ち運びやすいように持っていたビニール袋に『鹿せんべい』を入れたのでしょうか。
川地さんによると、『鹿せんべい』がこのような状態でポイ捨てされていたといいます。
そもそも、ポイ捨て自体が地域を汚すマナー違反。
ですが、ビニール袋に入れられた『鹿せんべい』は、さらに悪影響が懸念される状態なのです。
川地さんは、次のように理由をつづっています。
シカはビニール袋も一緒に食べてしまいます。
ビニール袋は消化されず、胃に溜まるため、シカが本来の食事をできなくなり、やがて衰弱して死んでしまいます。
心ない行動がシカの命を奪います。ゴミのポイ捨ては絶対にしないでください。
奈良公園のシカがビニール袋を食べてしまうことについては、奈良県も奈良市のウェブサイト上で注意をうながしています。
事実、死んだシカを解剖したところ、胃からビニール袋と見られる大量の異物がでてきたことも。
奈良公園には、シカの誤飲を防ぐためゴミ箱が設置されていません。心ない人は、不要になった『鹿せんべい』を持ち運ぶのが面倒で、ポイ捨てしてしまう背景があるのでしょう。
人間の行動で、シカが危険にさらされていることに、怒りの声が上がりました。
・本当に人間ってヤツは…。最低限のマナーを守って!
・こんなことを呼び掛けないといけないなんて、世も末ですな。
・地域の人たちが「シカが誤ってビニール袋を食べないように」と、紙袋を使うなど、いろいろと気を付けているのに…。悲しいです。
・奈良公園は、外国人観光客も多いですよね。そういう人たちは、もしかしたらシカが誤って食べるとは思わないかもしれない。
観光名所では、観光客にどのようにマナーを守ってもらうかで、各自治体や団体が頭を悩ませています。
違反する人が多ければ、注意を強めていくほかなくなるでしょう。
しかし、ルールに縛られ、注意書きだらけの観光名所にすることは、みんな本意ではないはず。
私たち一人ひとりが行動を振り返り、互いに注意し合うことで、歴史ある光景を守っていきたいものですね。
[文・構成/grape編集部]