『危険なゴミ』の注意喚起 捨ててあったのは…「世も末ですな」 By - grape編集部 公開:2024-04-12 更新:2024-04-12 ゴミシカ奈良注意喚起 Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ 国の天然記念物に指定されている、奈良公園のシカ。 野生のため、自然に生えている葉などを食べるほか、公園の周囲で販売されている『鹿せんべい』も、おやつにもらっています。 ※写真はイメージ 『鹿せんべい』の主な材料は米ぬか。紙で束ねた状態で販売されており、売り上げの一部はシカの保護活動に使われているのだとか。 江戸時代から続く『シカと人間が触れ合う方法』として、観光客から人気を集めているのですが、人間の身勝手で命に関わる問題が起きていました。 人間のポイ捨てがシカを脅かす 「『鹿せんべい』をビニール袋に入れたまま捨てないでください」 奈良県のシカを守る活動を行っている、川地祥介(@ncbutwDsL0UC6np)さんは、X(Twitter)上でそのように注意喚起をしています。 観光客が、持ち運びやすいように持っていたビニール袋に『鹿せんべい』を入れたのでしょうか。 川地さんによると、『鹿せんべい』がこのような状態でポイ捨てされていたといいます。 そもそも、ポイ捨て自体が地域を汚すマナー違反。 ですが、ビニール袋に入れられた『鹿せんべい』は、さらに悪影響が懸念される状態なのです。 川地さんは、次のように理由をつづっています。 シカはビニール袋も一緒に食べてしまいます。 ビニール袋は消化されず、胃に溜まるため、シカが本来の食事をできなくなり、やがて衰弱して死んでしまいます。 心ない行動がシカの命を奪います。ゴミのポイ捨ては絶対にしないでください。 奈良公園のシカがビニール袋を食べてしまうことについては、奈良県も奈良市のウェブサイト上で注意をうながしています。 事実、死んだシカを解剖したところ、胃からビニール袋と見られる大量の異物がでてきたことも。 奈良公園には、シカの誤飲を防ぐためゴミ箱が設置されていません。心ない人は、不要になった『鹿せんべい』を持ち運ぶのが面倒で、ポイ捨てしてしまう背景があるのでしょう。 人間の行動で、シカが危険にさらされていることに、怒りの声が上がりました。 ・本当に人間ってヤツは…。最低限のマナーを守って! ・こんなことを呼び掛けないといけないなんて、世も末ですな。 ・地域の人たちが「シカが誤ってビニール袋を食べないように」と、紙袋を使うなど、いろいろと気を付けているのに…。悲しいです。 ・奈良公園は、外国人観光客も多いですよね。そういう人たちは、もしかしたらシカが誤って食べるとは思わないかもしれない。 観光名所では、観光客にどのようにマナーを守ってもらうかで、各自治体や団体が頭を悩ませています。 違反する人が多ければ、注意を強めていくほかなくなるでしょう。 しかし、ルールに縛られ、注意書きだらけの観光名所にすることは、みんな本意ではないはず。 私たち一人ひとりが行動を振り返り、互いに注意し合うことで、歴史ある光景を守っていきたいものですね。 [文・構成/grape編集部] ダルビッシュ有が日本に帰国 向かった先は…?2024年11月12日、メジャーリーグの『サンディエゴ・パドレス』に所属するダルビッシュ有選手が、自身のブログを更新。日本に一時帰国していたことを明かしました。 俳優・火野正平さんが逝去 腰痛の治療に励むも腰部骨折に火野正平さんが亡くなったことが分かりました。ご冥福をお祈りいたします。 出典 @ncbutwDsL0UC6np Share Post LINE はてな コメント
国の天然記念物に指定されている、奈良公園のシカ。
野生のため、自然に生えている葉などを食べるほか、公園の周囲で販売されている『鹿せんべい』も、おやつにもらっています。
※写真はイメージ
『鹿せんべい』の主な材料は米ぬか。紙で束ねた状態で販売されており、売り上げの一部はシカの保護活動に使われているのだとか。
江戸時代から続く『シカと人間が触れ合う方法』として、観光客から人気を集めているのですが、人間の身勝手で命に関わる問題が起きていました。
人間のポイ捨てがシカを脅かす
「『鹿せんべい』をビニール袋に入れたまま捨てないでください」
奈良県のシカを守る活動を行っている、川地祥介(@ncbutwDsL0UC6np)さんは、X(Twitter)上でそのように注意喚起をしています。
観光客が、持ち運びやすいように持っていたビニール袋に『鹿せんべい』を入れたのでしょうか。
川地さんによると、『鹿せんべい』がこのような状態でポイ捨てされていたといいます。
そもそも、ポイ捨て自体が地域を汚すマナー違反。
ですが、ビニール袋に入れられた『鹿せんべい』は、さらに悪影響が懸念される状態なのです。
川地さんは、次のように理由をつづっています。
シカはビニール袋も一緒に食べてしまいます。
ビニール袋は消化されず、胃に溜まるため、シカが本来の食事をできなくなり、やがて衰弱して死んでしまいます。
心ない行動がシカの命を奪います。ゴミのポイ捨ては絶対にしないでください。
奈良公園のシカがビニール袋を食べてしまうことについては、奈良県も奈良市のウェブサイト上で注意をうながしています。
事実、死んだシカを解剖したところ、胃からビニール袋と見られる大量の異物がでてきたことも。
奈良公園には、シカの誤飲を防ぐためゴミ箱が設置されていません。心ない人は、不要になった『鹿せんべい』を持ち運ぶのが面倒で、ポイ捨てしてしまう背景があるのでしょう。
人間の行動で、シカが危険にさらされていることに、怒りの声が上がりました。
・本当に人間ってヤツは…。最低限のマナーを守って!
・こんなことを呼び掛けないといけないなんて、世も末ですな。
・地域の人たちが「シカが誤ってビニール袋を食べないように」と、紙袋を使うなど、いろいろと気を付けているのに…。悲しいです。
・奈良公園は、外国人観光客も多いですよね。そういう人たちは、もしかしたらシカが誤って食べるとは思わないかもしれない。
観光名所では、観光客にどのようにマナーを守ってもらうかで、各自治体や団体が頭を悩ませています。
違反する人が多ければ、注意を強めていくほかなくなるでしょう。
しかし、ルールに縛られ、注意書きだらけの観光名所にすることは、みんな本意ではないはず。
私たち一人ひとりが行動を振り返り、互いに注意し合うことで、歴史ある光景を守っていきたいものですね。
[文・構成/grape編集部]