こんなところに? 1.5km歩いた結果に「残念」「決意した」
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街中を見渡すと、目にしてしまうゴミ。
世間には残念ながら、ルールやマナーを守れず、ゴミをポイ捨てする人が後を絶ちません。
環境省の令和5年の調査によれば、空き缶やペットボトルなどのポイ捨てされたゴミの約30%は、ボランティアによって回収されていることが分かっています。
そこで筆者は、道端などにどれくらいのゴミが落ちているのか、検証してみることにしました。
40分間で集まったゴミは?
ゴミ拾いを行ったのは、2024年7月上旬。
前日は雨風が強く、その名残からか、多少厳しい暑さが和らいでいました。
しかし、油断は禁物なので、涼しいうちの午前8時にスタートします。
それでは、軍手とゴミをつかむトングを準備して、いざ出発です!
また、45ℓ容量のゴミ袋を用意しました。一体、1袋でどのくらいのゴミを集めることができるのでしょう。
検証するのは、とある街の1駅区間で、距離に換算すると1.5kmです。
ゴミ拾いを始めて、30秒後…。早速1つ目のゴミを拾いました。
コンビニエンスストア(以下、コンビニ)などでもらえる、手拭き用ウェットティッシュです。
「店舗のレジでもらったはいいけれども、結局使わない」なんて、ことがあるかもしれません。
しかし、使わないのであれば、もらわなければいいだけの話です。
続いて発見したのは、アイスのパッケージ。
今回の検証で一番多かったゴミは、アイス類でした。袋やカップ、木製の棒などが数多く見つかっています。
暑い時期ならではでしょうか…。歩きながら食べたアイスのゴミを道端に捨てていくのは、あってはならないことです。
次に目立ったのが、たばこの吸い殻。
設置されたベンチの周辺に、何本も落ちていました。ベンチに座って、休憩がてら一服をしていたのでしょう。
また中には、コンビニで買ったコーヒーカップを灰皿代わりにして、数十本の吸い殻を入れて捨てられたケースも。
吸い殻が入ったコーヒーカップは、植え込みの中に、あたかも隠しているような捨て方で、心を痛めるばかりです。
いわずもがなですが、喫煙は決められた場所でのみできること。ゴミをポイ捨てすること以前に、喫煙ルールを守る行動が必要と感じました。
20分ほどゴミを拾い続けていると、1組の老夫婦がすれ違い様に…。
「暑いのに、朝早くからご苦労様ね」
ありがたい言葉を掛けてもらいました!
大人になってから、見知らぬ人に褒めてもらえるなんて、なかなかないこと。思わず照れてしまいます。
だんだんと晴れ間がのぞいて、体力を奪う太陽の光に嫌気がさしていたので、老夫婦の言葉でやる気を取り戻すことができました!
スタートから40分後の、午前8時40分。
ようやく隣の駅に到着しました。普段なら遅くても20分くらいでたどり着いていましたが、ゴミを拾いながら歩くと、倍の時間に。
そして、ゴミの量というと…。
45ℓのゴミ袋の約半分まで溜まりました。ゴミの数は、なんと、110個を記録。
燃えるゴミ、燃えないゴミ、ビン・缶・ペットボトルなど、さまざまな種類のゴミが1袋に混ざっていたため、最後は分別して終了です。
短い時間でしたが、貴重な経験になりました!
ゴミが植え込みの中に隠れていれば、腰をかがめて、手を伸ばさないと取れないものもあります。
また、汚れがひどく、目を背けて、拾うのをためらいたくなるゴミもありました。
日頃から街でゴミ拾い活動をする人達に感謝の気持ちが芽生えるとともに、ポイ捨てはしてはいけない行為だと、あらためて決意する機会に。
今回のゴミ拾いをきっかけとして、定期的に続けてみようと思いました。
ポイ捨てされるゴミの量をゼロにするのは、難しいことです。
自分が暮らす地域でゴミが落ちているのを見かけたら、時には、拾って捨てる心掛けを持つことも大切かもしれません。
[文・構成/grape編集部]