身近だけど意外と知らない! ごみ収集車の謎に迫ってみた
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日々の暮らしの中で必ず出るごみ。みんなが出したごみを収集して処理しないと、社会生活が回りませんよね。
ごみ収集の際に活躍するのが、ごみ収集車です。ごみ収集用の特殊な車両は、塵芥(じんかい)車、あるいは塵芥収集車とも呼ばれます。
では、ごみ収集車はどのくらいの量のごみを収集できるのか知っていますか。気になったので、調べてみました。
ごみ収集車は約300世帯ぶんを収集可能
筆者が住む練馬区の地域では、1週間に二度、可燃ごみの収集が行われます。
筆者の家では、一度の収集に45ℓ入りのごみ袋がほぼいっぱいになるぐらいのごみを出します。
周囲の住人も同じくらいの量に見えるので、「この集積所だけでもかなりの量になりそう」と思っていました。
しかし、ごみ収集車はごみをゲートのところでぐーっと押しつぶして、できるだけたくさん詰め込める仕組みになっています。
では、1台のごみ収集車は何世帯ぶんのごみを収集できるのでしょうか。
練馬区役所にうかがったところ、「300世帯ぶん、1,000~1,200人ぶんのごみを収集できる」とのこと。すごい量に驚きますね。
ごみ収集車など、特殊な車両を手掛ける新明和工業株式会社(以下、新明和工業)にも取材したところ、このような回答がありました。
みなさんが街でよく見かけるタイプのごみ収集車は、およそ2トンのごみを積むことができます。2トンとは、45ℓのごみ袋およそ900個ぶんとなります。
当社では、2トンのほかに3、4、10トン車級と幅広いラインアップをそろえており、車両サイズによって一度に運べる量は変わってきます。車両のサイズは積載量で異なります。
ごみ収集車のシェア6割を持つ最大手メーカーである、新明和工業。ごみ収集車の特徴について聞いてみました。
ごみ収集車は、大きく分けて『プレス(圧縮)式』『回転板式』の2つのタイプに分類できます。国内では『プレス式』のほうが数多く採用されています。
当社の『プレス式』は、優れた圧縮性能が特徴で、積み込み時に粗大ごみなどの硬いものも押しつぶすことができます。
こうして圧縮したごみを荷箱の中に効率よく圧縮しながら収納することで、一度に大量のごみを運べる仕組みを備えており、『人手不足』という社会課題解消の一端を担っています。
『新明和工業』の圧縮式塵芥車『G-PX』(写真提供:新明和工業株式会社)
続けて、自社のごみ収集車について、このように語ってくれました。
ほかにも、低騒音設計やにおい漏れの防止など、みなさんの快適な暮らしを守るきめ細かな工夫を施しています。
最近では、CO2を排出しない『ゼロ・エミッション収集』を実現するEVタイプもラインアップに加えるなど、ごみ収集車を通じて持続可能な社会に貢献しています。
最近では電気自動車タイプのごみ収集車も登場しているのだとか。
ごみ収集車はごみを収集して処理場に運び、社会インフラを支える重要な自動車です。1台で300世帯のごみを収集できるなんて、活躍ぶりに驚きますね!
[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]