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さかなクンの特別授業!イルカやクジラのお腹のなかには…

By - 村人トミー  公開:  更新:

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スポギョミ!

河川敷や土手を歩いていると、川や遠くの景色を眺めることができて、すがすがしい気持ちになりますよね。

しかし、ふと下を向くと、ペットボトルやダンボールなど、ゴミが落ちているなんてことも…。

実は、河川敷や土手だけでなく街から出ているゴミが、やがて海に流れて海洋ゴミとなっているのを知っていますか。

多くの人に海洋ゴミ問題に関心を持って、アクションにつなげてもらいたいという株式会社ユニクロ(以下、ユニクロ)。

2023年6月5日の世界環境デーに、『JOIN:THE POWER OF CLOTHING』プロジェクトの特別企画として『スポギョミ!』というゴミ拾いイベントを実施しました。

スポギョミ

『JOIN:THE POWER OF CLOTHING』とは、服のチカラをサステナビリティアクションにつなげる、お客さん参加型のプロジェクト。

2023年の夏は、魚の知識と経験が豊富なある人の協力により、従来のゴミ拾いをスポーツにした『スポGOMI』の特別版である『スポギョミ』を実施することに。

さかなクンがプラスチックゴミ問題を語る

協力したある人とは、東京海洋大学名誉博士・客員教授で魚類学者のさかなクン。『スポギョミ!』の隊長に任命されたさかなクンは「さかなクンも負けないように(ゴミを)たくさん拾いますよ!」と挨拶で意気込みを披露。

さらに、『スポギョミ!』を盛り上げるために、スポGOMI経験者でもあるタレントの井上咲楽さんが副隊長に任命され、にぎやかなイベントになりそうです。

ユニクロ

左:さかなクン 右:井上咲楽さん

『スポギョミ!』では、海洋ゴミ問題について理解を深めるため、さかなクンから特別授業が行われました。

さかなクンは「川にギョミ(ゴミ)がたくさん集まってしまうと、お魚さんたちが暮らしにくくなったり、食べ物が少なくなってしまう」と話します。

さかなクン

街や川から出てくるゴミが海に流れてしまい、海に住む魚たちに大きな影響を与えています。

海の中では、ウミガメちゃんがいつも腹ペコ状態です。
ウミガメちゃんがギョミ(ゴミ)を食べてしまうと、お腹の中でギュウギュウに詰まっちゃうそうなんですね。
特にプラスチックでできたプラギョミ(プラゴミ)は、胃袋とか細い食道に詰まっちゃうそうなんです。

イルカちゃん、クジラさんたちも時に(ゴミを)間違って食べちゃうそうなんです。
東京湾には、クジラさんやイルカさんも来遊します。
世界最大のお魚として有名なジンベイザメさんもやって来るんですけれど、ジンベイザメさんもお腹の中を調べてみると、結構プラギョミ(プラゴミ)などが入っちゃっていることが多いんだそうです。

海を漂っていたプラスチックゴミが浜に打ちあがり、太陽の光と熱によって、5mm以下に縮まったマイクロプラスチックになると、また海に流れてしまうのだとか。

大きな魚だけでなく、私たちが普段食卓で食べているような小魚も、マイクロプラスチックをプランクトンと区別できずに食べてしまうのです。

スポギョミ!

子供にも分かりやすい、かわいらしい板書で説明

総勢60名が『スポギョミ!』を体験!

さかなクンの授業を受けた後、東京都の足立区生涯学習センター近くにある、荒川河川敷に移動して、大きな声で合図。

ギョミ拾い(ゴミ拾い)は、スポーツだー!

スポギョミ!

一般応募で集まった全25チーム、総勢60名もの参加者が、おそろいのユニフォームに身を包み、一斉にゴミ拾いを開始。

あらかじめ定められたエリアで、制限時間35分以内にゴミを拾い、チームで集めたゴミの量と質でポイントを競い合います。

スポギョミ!

始まって5分足らずですが、参加者のみなさんはチラシやダンボール、プラスチックの切れ端などたくさんのゴミ見つけていました。

ゴミをたくさん拾う競技ですが、すぐに見つかるほどゴミが落ちているなんて、複雑な気持ちになりますね。

スポギョミ!

参加者を眺めていると、子供を先頭に親子でゴミを拾うチーム、友人と協力しながらゴミを集めるチーム、1人で熱心にゴミを探す参加者も!

それぞれ参加の理由を聞いてみると…。

・さかなクンとお魚が好きで参加しました!

・土手を歩いていたら、ゴミが気になることが多くて。前々から環境活動に参加したかったんです。

・ユニクロのアプリで知って応募しました。嬉しいことに当選して、すぐに有給休暇を取りました!

思い思いに参加したみなさんが集めたごみの総量は、なんと45.23kg!限られた人数と場所、時間でしたが、こんなにたくさんのゴミが集まるなんて驚きですね。

多くのポイントを得た上位3チームには、ユニクロから『ドラえもんサステナモードのTシャツ』などが景品としてプレゼントされました。

スポギョミ!

2050年になると魚の量よりも、プラスチックゴミの量が多くなり、川も海もゴミばかりになってしまうという海洋ゴミの問題。

まずは身近なところから、ゴミの分別など見直してみてもいいかもしれません。


[文・構成/grape編集部]

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