なぜか冷凍庫の食品が溶けた! 家電メーカーに原因を聞いた
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※写真はイメージ

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食材の保存に便利な冷蔵庫の冷凍室。最近では冷凍室が複数ある機種も一般的になっています。
冷凍庫の中に入れたものが、「あれ、ちょっと溶けている」ということはないでしょうか。
なぜ、冷凍庫に入れたものが溶けてしまうのでしょうか。
家電メーカーである、日立グローバルライフソリューションズ株式会社に取材しました。
冷凍庫の中に入れたものが溶ける原因
冷凍庫内の冷凍物が溶ける原因として、どのようなことが考えられるのでしょうか。同社に聞くと、こんな回答が返ってきました。
ドアの開閉時間や開閉回数のほか、収納場所や設定などが可能性として考えられます。
冷凍庫とひと口にいっても、場所によって温度が異なります。
ドアの開閉によって温度変化が起こりますが、場所によっても大小の影響があるといいます。
冷凍室は上段と下段で温度が異なります。日立の冷蔵庫では、上段の温度は約-19~-17℃、下段の温度は約-20~-18℃です。
冷凍室の上段のほうが収納容量が少ないため、ドアの開閉による温度の影響を受けやすくなります。
アイスクリームを例にしますと、アイスクリームが溶ける温度は-15~-16℃と低温のため、家庭用冷蔵庫では-18℃以下での保存を推奨しています。
また、乳脂肪分の高いアイスクリームは、温度の影響を受けやすい成分でできているため、弊社では『冷凍室下段』での保存をおすすめしています。
また、節電モードで使用している場合は、冷えにくいことがあるようです。
節電モードでは、消費電力を抑え、ゆっくり冷やす運転を行うため、通常よりも冷えにくいと感じることがあります。
夏場など外気温が高い時に設定している場合は、節電モードを解除してください。
冷凍物は『適切な場所』に入れること!
冷凍物を溶かさないための工夫や注意点についても聞きました。
食品を保存に適した場所に収納することや、ドアの開閉時間を短くしたり、開閉頻度を減らしたりすることが大切です。
また、食品を冷凍保存する時は、なるべく早く冷凍すると、食品の細胞を壊さず、食感や風味を損なわずに解凍後もおいしく食べられます。
ひと言で冷凍庫といっても、食品によって適した保存場所が異なります。
『日立冷蔵庫 HXCC タイプ(R-HXCC62X)』を例に見てみましょう。
画像提供:日立グローバルライフソリューションズ株式会社
大容量冷凍室
このタイプは、182ℓ(冷凍室上下段、製氷室の定格内容積の合計)の大容量冷凍室を備えています。
下の写真の通り、冷凍室下段には高さの異なる3段ケースを採用。たくさん買っても食品の大きさに合わせて整理しながら収納できます。
1段目の薄物ケース(深さ約5cm)には、大型アルミトレイを採用。小分けにした肉・魚、ご飯などを一度にたっぷりとホームフリージングできます。
2段目の小物ケース(深さ約9cm)には、よく使う冷凍食品、作り置きのおかずなどを整理してストック可能。
3段目の大物ケース(深さ約14.5cm)には、まとめ買いした食品や大きな食材もたっぷり収納できます。
画像提供:日立グローバルライフソリューションズ株式会社
冷凍室下段1段目には『デリシャス冷凍』
冷凍室下段1段目には、置くだけで自動でホームフリージングする『デリシャス冷凍』を採用。
専用の温度センサーが『デリシャス冷凍スペース』の温度を検知し、自動で運転を切り替えるので、温かい食品も冷めきる前に置けます。
前述のとおり、アルミトレイが敷かれているので、食品の熱を奪ってすばやく凍らせることが可能。これにより、細胞の破壊を抑制し、肉のうまみや野菜のビタミンCを守って、おいしく保存できます。
食品を積み重ねずにアルミトレイに密着させるように置くと、より効率よく冷凍できます。
冷凍室下段1段目と2段目には『霜ブロック』
冷凍室下段1段目と2段目には、霜の発生や付着を抑えて保存する『霜ブロック』を採用。まとめて冷凍した肉も、ホームフリージングした食品や冷凍食品も霜付きを抑えます。
冷凍庫に入れたものが溶けないようにするには、ドアの開閉に注意するのがよいとのこと。
開け放しにしたり、何度も開閉したりするのを避け、適した温度の場所に入れるようにしましょう。
冷蔵庫、および冷凍庫の温度設定などを再確認してみるといいですね。
[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]