「ワニに殺された子の親を責めないで」とある母親の投稿が、心に刺さる
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「嬉しい報告があります!」長友佑都が妻・愛梨の妊娠を発表2017年9月2日、長友佑都さんがブログを更新。妻・愛梨さんが第一子を妊娠したことを発表しました。
2016年6月16日、アメリカ・フロリダ州『ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート』のホテル前にある人口湖で、2歳の男児がワニに襲われて死亡しました。
深さおよそ30cmの浅瀬で男児が遊んでいたところ、体長1.5m~2.1mのワニが突如出現。男児の父親が必死に庇ったものの、そのまま水中に引きずりこまれて水死した悲しい事故です。
想像しえない事態が発生してしまった、悲しい出来事。この件に対し、世界中から悲しみの声があがりました。
そして、悲しみの声と同時に多数あがったのは、男児の親に対する非難の言葉でした。
「どうして、子どもをちゃんと見ていなかったのか?」
「遊泳禁止の湖で遊ばせていただなんて、自業自得だ」
男児が遊んでいた場所は浅瀬であり、遊泳禁止エリアで泳いでいたわけではありません。しかし深く事情を知らない世界中の人たちから、心ない言葉が投げかけられたのです。
これらの声に対し、ひとりの女性が立ち上がりました。
彼女はマサチューセッツ州に住む、ジェニファー・ヴェンディッティさん。3人の子どもの母親であるジェニファーさんは、事件当日『ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート』で休暇を満喫していました。
男児の両親を責める声に心を痛めた彼女は、数枚の写真とメッセージをネット上に投稿することにしたのです。
私は事件が起きた30分前に、この写真を撮影しました。
そこに綴られていたのは、男児の両親に対する同情…。そして、この事件を知った世界中の人たちへの願いでした。
まずは、あの悲しい事件に遭ってしまったご家族と、目撃者の方のために心からお祈り申し上げます。
私はあの事件が発生した日の8時から8時半に、この写真を撮影しました。そう、事故のおよそ30分前です。
事故発生後、男児を捜索するヘリコプターが午前1時まで上空を飛んでいて、夜明けになると撤退したのを覚えています。
あのヘリコプターがワニに襲われた男の子を探していたと知って、夜眠れる人がいるのでしょうか?
「もし私たちがあの一家の近くで遊んでいたら、声をかけられたかもしれない」…私は一晩中、そう考えていました。
あの一家を責める声を、私は今までたくさん目にしました。
しかし息子のチャニングが遊んでいた時、私は「この場所にワニが出そうだ」なんてまったく感じませんでした。
あの小さなビーチはプールやウォータースライダーがあり、レストランに囲まれた場所。マシュマロをコンロで焼いている人もたくさんいました。
ワニがあんなに賑やかな場所に出るだなんて、普通は想像しないと思うのです。
「危ない場所で遊ばせるな」「見ていなかった親も悪い」という声に対し、「あの場所は誰が見ても安全な場所だった」と主張するジェニファーさん。
確かに、いくらフロリダ州がワニの生息地でも、テーマパークであるディズニーランドに出没するだなんて普通は考えないはずです。
投稿後、ジェニファーさんの投稿は瞬く間に拡散されました。多くの人の心をうつと同時に、男児の親を批判していた人も考え直すきっかけになったのです。
「もしかしたら、被害に遭うのは私の息子だったかもしれません。
毎晩あの場所で遊ばせていたと考えると、本当に恐ろしいです」
そうコメントするジェニファーさん。彼女の言う通り、男児の両親に限らず、ワニに襲われる可能性はたくさんの人にあったと考えられます。
愛するわが子を亡くし、男児の両親は想像できないほどの悲しみに暮れているでしょう。怪我を負っても息子を助けようした父親の無念を考えると、胸が痛みます…。そんな彼らに対し、「あなたのせいだ」と周囲が攻めたてるのは正しいことなのでしょうか?
今回の事件に限らず、周囲の人々が憶測だけで人を傷つけるのはいけない…ジェニファーさんの投稿に、改めて考えさせられます。