「ワニに殺された子の親を責めないで」とある母親の投稿が、心に刺さる
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俳優・火野正平さんが逝去 腰痛の治療に励むも腰部骨折に火野正平さんが亡くなったことが分かりました。ご冥福をお祈りいたします。
元プロ野球選手 清原和博容疑者、逮捕される ファンは動揺…2016年2月2日、元プロ野球選手の清原和博容疑者が、覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕されました
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2016年6月16日、アメリカ・フロリダ州『ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート』のホテル前にある人口湖で、2歳の男児がワニに襲われて死亡しました。
深さおよそ30cmの浅瀬で男児が遊んでいたところ、体長1.5m~2.1mのワニが突如出現。男児の父親が必死に庇ったものの、そのまま水中に引きずりこまれて水死した悲しい事故です。
想像しえない事態が発生してしまった、悲しい出来事。この件に対し、世界中から悲しみの声があがりました。
そして、悲しみの声と同時に多数あがったのは、男児の親に対する非難の言葉でした。
「どうして、子どもをちゃんと見ていなかったのか?」
「遊泳禁止の湖で遊ばせていただなんて、自業自得だ」
男児が遊んでいた場所は浅瀬であり、遊泳禁止エリアで泳いでいたわけではありません。しかし深く事情を知らない世界中の人たちから、心ない言葉が投げかけられたのです。
これらの声に対し、ひとりの女性が立ち上がりました。
彼女はマサチューセッツ州に住む、ジェニファー・ヴェンディッティさん。3人の子どもの母親であるジェニファーさんは、事件当日『ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート』で休暇を満喫していました。
男児の両親を責める声に心を痛めた彼女は、数枚の写真とメッセージをネット上に投稿することにしたのです。
私は事件が起きた30分前に、この写真を撮影しました。
そこに綴られていたのは、男児の両親に対する同情…。そして、この事件を知った世界中の人たちへの願いでした。
まずは、あの悲しい事件に遭ってしまったご家族と、目撃者の方のために心からお祈り申し上げます。
私はあの事件が発生した日の8時から8時半に、この写真を撮影しました。そう、事故のおよそ30分前です。
事故発生後、男児を捜索するヘリコプターが午前1時まで上空を飛んでいて、夜明けになると撤退したのを覚えています。
あのヘリコプターがワニに襲われた男の子を探していたと知って、夜眠れる人がいるのでしょうか?
「もし私たちがあの一家の近くで遊んでいたら、声をかけられたかもしれない」…私は一晩中、そう考えていました。
あの一家を責める声を、私は今までたくさん目にしました。
しかし息子のチャニングが遊んでいた時、私は「この場所にワニが出そうだ」なんてまったく感じませんでした。
あの小さなビーチはプールやウォータースライダーがあり、レストランに囲まれた場所。マシュマロをコンロで焼いている人もたくさんいました。
ワニがあんなに賑やかな場所に出るだなんて、普通は想像しないと思うのです。
「危ない場所で遊ばせるな」「見ていなかった親も悪い」という声に対し、「あの場所は誰が見ても安全な場所だった」と主張するジェニファーさん。
確かに、いくらフロリダ州がワニの生息地でも、テーマパークであるディズニーランドに出没するだなんて普通は考えないはずです。
投稿後、ジェニファーさんの投稿は瞬く間に拡散されました。多くの人の心をうつと同時に、男児の親を批判していた人も考え直すきっかけになったのです。
「もしかしたら、被害に遭うのは私の息子だったかもしれません。
毎晩あの場所で遊ばせていたと考えると、本当に恐ろしいです」
そうコメントするジェニファーさん。彼女の言う通り、男児の両親に限らず、ワニに襲われる可能性はたくさんの人にあったと考えられます。
愛するわが子を亡くし、男児の両親は想像できないほどの悲しみに暮れているでしょう。怪我を負っても息子を助けようした父親の無念を考えると、胸が痛みます…。そんな彼らに対し、「あなたのせいだ」と周囲が攻めたてるのは正しいことなのでしょうか?
今回の事件に限らず、周囲の人々が憶測だけで人を傷つけるのはいけない…ジェニファーさんの投稿に、改めて考えさせられます。