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自殺しようとした少女を助けた男性 彼は世界中の人へメッセージを書いた

By - grape編集部  公開:  更新:

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日本の自殺率は、2015年時点で世界10位。都心での人身事故の多さもあり、『自殺大国』と皮肉で言われています。

内閣府によると、2015年の自殺総数は24,025件だそうです。徐々に減少しているとはいえ、多くの人の命が失われていることに違いはありません。

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そんななか、危惧されているのが若者の自殺。自殺総数は減っているものの、15歳から24歳の若者の自殺率が年々増加しているのです。

未来ある若者たちが自らの手で命を絶ってしまうだなんて、あまりにも悲しすぎます。

自殺が問題になっているのは、もちろん日本だけではありません。

ある日スウェーデンで、マーティンさんという男性が悲しい瞬間に遭遇しました。彼はその出来事をうけ、世界中にメッセージを投稿したのです。

今日、恐ろしい出来事に遭遇した。10代の女の子が、僕の目の前で死のうとしていたんだ。

僕が自転車に乗って橋を渡っていたら、50mくらい先にいる女の子(16歳から20歳くらいかな?)が飛び降りようとしていた。
その行動にビックリして、僕は全力で自転車をこぎながら「なにをしているんだ!」と叫んだ。

すると、彼女は言ったんだ。「飛び降りるの!」って。

次の瞬間、彼女は手すりから手を離し、川に飛び込もうとした。僕は無我夢中で手を伸ばし、彼女の腰をつかんだ。
そして腕にぶら下がった状態の彼女を引っ張り上げ、なんとか助けることができたよ。

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そして僕は、落ち着いた声でこう言ったんだ。

「僕の兄弟は23年前、自殺した。もうこれ以上誰かに自殺してほしくないんだ。
それに自殺は、僕の人生に大きな影響を与えた。もし君が死んだら、僕のような人がまた増えてしまう。
君がとても悩んでいることはわかる。でも、考え直してくれ。信じていれば、いつかきっと幸せに近づくはずだ」って。

でも、彼女は飛び降りることを諦めてくれなかった。ずっと泣きながら「死なせて!私は死にたいの!」って何度も何度も言っていた…。
僕はただひたすら、「君は死なない」と言って彼女の体を離さなかった。

周囲にはサイクリングをしていた人が2人いたけど、見て見ぬふりをするばかり。
僕が「警察を呼んでください、お願いします!」と言うまで、なにもしてくれなかった。

警察が来たのは、それから4分後のこと。その間、彼女はずっと「お父さんとお母さんに嫌われる」と怯えていた。
話を聞く限り、彼女は重度の躁うつ病を抱えていて入院しているらしい。僕は「いつか幸せになれるよ。諦めちゃだめだ」と隣で励まし続けた。

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警察が到着すると、彼らは彼女と橋の手すりに手錠をかけた。目を離した隙に飛び降りないようにするためだ。
これで安心できるはずだけど、僕はなぜか彼女の傍から離れることができなかった。僕の腕が、彼女を支えている唯一の腕だと感じたから…。

彼女は警察の質問には一切答えなかったけど、僕が聞くと答えてくれた。
もしかしたら彼女は、この数分で僕のことを信頼してくれたのかもしれない。

もし助けるのが1秒遅かったら、僕は目の前で死の瞬間を見ていただろう。想像するだけで体が震える。
僕は警察に、自分の連絡先を伝えることにした。もしかしたら、彼女がつらい時に連絡してくれるかもしれないと思ったから。

あの子に伝えたい。世界は美しく、素敵なことがいっぱいあるって。そして、命の尊さも…。
彼女がそのことを知ることができるように、これからも力になりたいと心から思う。

これを読んだあなたも、人への優しさを大切にしてほしい。
きっと、1人でも多くの人が救えるはずだから。

危機一髪のところで、ひとりの少女の命を助けたマーティンさん。彼の勇気ある行動がなければ、彼女はこの世界を素敵なところを知らないまま生涯を終えていたことでしょう。

あなたはもし、目の前で思い詰めている人がいたらどうしますか?

確かに、知らない人に接するのは難しいことです。しかしマーティンさんのように、あなたの思いやりある行動で人を救うことができるかもしれません。

これ以上、自ら命を絶つ悲しい人を増やさないよう、勇気と優しさを心に持ち続けていきたい…そう思わされます。

出典
Martin QviströmMartin Qviström

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