lifestyle

カビが生える条件とは?発生しやすい場所や対策、予防法を解説

By - grape編集部  公開:  更新:

Share Post LINE はてな コメント

カビが生える条件とは?発生しやすい場所や対策、予防法を解説

※写真はイメージ

梅雨に入ると温度や湿度が上がり、風呂場や室内にカビが生えることがあります。カビが生える条件や、生えやすい場所が気になる人もいるでしょう。

本記事では、カビが生える条件や場所、カビが生えてしまった場合の対処法について解説します。カビの発生や増殖を予防する方法も紹介しますので、参考にしてください。

カビが生える4つの条件

カビが生える4つの条件

※写真はイメージ

カビが生える条件とは『酸素、湿度、温度、栄養源』の4つがそろうことです。該当する条件を避けることで、カビの発生や増殖がおさえられます。

カビが生える条件について、詳しく見ていきましょう。

1.温度が20~30℃

カビが生える温度は約25℃以上で、カビの成長に最適な温度は20~30℃といわれています。

しかし、低温で半年から数年かけて増殖するカビもあり、中には『0℃以下で生きるカビ』も存在するそうです。その一方で『高温で加熱しても死滅しないカビ』もいるといわれています。

とはいえ多くのカビは、人間も過ごしやすい温度で繁殖するため、温度以外の条件で管理したほうがよいでしょう。

2.湿度が70%以上

カビが生えやすいのは、湿度が70%以上の環境だといわれています。特に、窓が少ない部屋の場合は通気性が悪いため、湿気がこもりやすいでしょう。

カビは好湿性、耐乾性といった特性を持っていますが、湿度70%未満で成長するカビも存在するため、注意が必要です。

3.栄養源が豊富

カビは『埃、ダニの死骸やフン、食べカス、皮脂、髪の毛、石鹸カス、シャンプー』などの有機物を栄養源にして成長します。また『木材、紙、繊維、食品、家屋の建材』なども栄養源に含まれるようです。

カビの発生や増殖を防ぐためには、栄養源を与えないようにしましょう。

マンションなど建物の構造上、換気がしにくいため室内に汚れが溜まりやすい場合は、こまめに掃除をしてください。

4.酸素がある

カビは基本的に、酸素がある場所で増殖します。

中には、低酸素環境下で成長するカビもありますが、無酸素または窒素環境下では増殖できないのだとか。しかしこの場合、カビ胞子はあくまで増殖しないだけで、死滅せずに生存しているそうです。

酸素が十分にあることに加えて、前項までに紹介した3つの条件が整うと、直ちにカビが発芽して増殖するため、注意する必要があるでしょう。

カビが発生しやすい場所

カビが発生しやすい場所

※写真はイメージ

カビが発生しやすいのは『水を使う、空気が滞留しやすい、結露しやすい、水や埃がたまりやすい、頻繁には使用しない』といった場所です。

一般的に、カビは2~3日で目に見える程度の量に増殖し、胞子が発芽して菌糸となります。そして1週間後には、成長した胞子が空気中に拡散されるのです。

特に、湿度の高い場所や栄養源がそろう場所ではカビが成長しやすく、室内に1年中発生する可能性があります。ここからは、カビが発生しやすい場所について解説していきましょう。

水を使う場所

水を使う場所には『赤カビ』や『黒カビ』が発生しやすいといわれています。

例えば洗濯機の中は、運転後に機内の湿度が高くなるため、カビが発生しやすいようです。また、浴室では、タイルの間に赤カビが生えるケースが少なくありません。

『赤カビ』を放置すると『黒カビ』に変化してしまい、落ちにくくなることもあります。

水回りにできやすい『初期の赤カビ』には、アルコール濃度70~80%の『消毒用エタノール』か『中性洗剤』が有効なのだそう。赤カビが広範囲に繁殖して落ちにくい場合は、『塩素系のカビ取り剤』を使いましょう。

『黒カビ』は奥深くまで根を張るため、表面をこするだけでは根絶できません。黒カビを除去したい場合は、『塩素系のカビ取り剤』が効果的なのだとか。

黒カビが気になる部分に『塩素系のカビ取り剤』をかけて、その上からキッチンペーパーとラップで覆います。パッケージに記載されている時間を目安に放置して、その後は水で流しましょう。

黒カビが残っている部分があれば、ブラシやスポンジでこすり落としてください。

結露しやすい場所

『窓枠、天井、玄関の壁面』は結露しやすいため、黒カビが発生する傾向にあります。

室内の空気中には、1m³につき数個から数千個もの『カビの胞子』が浮遊しており、結露によって部屋の水分量が上がるとカビが生えやすい環境になるのだとか。

結露から発生するカビは『黒カビ』が多いといわれています。

『黒カビ』の場合は、前述したように奥深くまで根を張る特徴があり、表面をこするだけでは根絶できません。取り除きたい場合は、前項で紹介したように『塩素系のカビ取り剤』を使用してください。

使用頻度が少ない場所

頻繁に出し入れする機会の少ない『押入れ、家具の裏側、下駄箱』は、『白カビ』が発生しやすい場所です。

押し入れに収納している布団や衣類の中でも、天然素材である『ウール』や『綿』といった素材は、吸湿性が高いためカビが発生しやすくなります。革製品も湿気を吸い込むため、カビが発生しやすいようです。

木材も湿気を含みやすいため、木でできた家具の裏側には、カビが生える傾向にあります。家具の裏側は、換気量も少なくカビの温床となりがちなため、注意が必要です。

また、雨でぬれた靴や、脱いだばかりの靴をすぐに下駄箱へしまうと湿気がこもるため、十分に乾燥させてから入れましょう。

湿気や埃がたまりやすい場所

湿気や埃がたまりやすいエアコンのフィルターには、『白カビ』や『黒カビ』が発生しやすいです。

埃1gあたりに対して10万~100万個のカビが検出されるといわれているため、定期的にエアコンのフィルターや床を掃除して埃をためないようにしましょう。

また、床の上に敷くカーペットやラグは湿気がこもりやすいうえに、床下の外気温との気温差もあるため『青カビ』が発生しやすい状態になっています。部屋中に胞子を拡散する恐れがあるため、注意が必要です。

カビが引き起こす症状

カビが引き起こす症状

※写真はイメージ

カビは、感染症やアレルギー疾患を引き起こすといわれています。免疫力が極端に落ちている人がカビを吸い込むと、感染症を招くリスクが高まるため、注意しましょう。

カビを吸い込むと、くしゃみ、鼻水、ノドの痛みや不快感などの症状が出ることがあります。

また、アレルギー性鼻炎などを慢性的に患っている人は、カビを吸い込むことで症状が悪化することもあるそうです。

部屋にカビを生やさないための3つのポイント

部屋にカビを生やさないための3つのポイント

※写真はイメージ

部屋にカビを生やさないための、3つのポイントについて解説します。

1. 定期的に換気をする

こまめに窓を開けて換気することで、湿度を下げ空気の入れ替えが可能です。

窓が少なく、空気の循環が難しい場合は、扇風機やサーキュレーターを活用して、空気を入れ替えましょう。特に、入浴後や調理時には、換気扇を回して湿度を下げる必要があります。

また、壁際には湿気がこもりやすいため、家具やカーペットを壁から離すことも重要です。

2.湿度を60%以下に保つ

カビは、湿度が60%以下の環境では成長できないと考えられています。そのため、湿度を40~60%未満に調整することでカビの繁殖を防げるでしょう。

キッチンや浴室、脱衣所、洗濯物を干す場所は、湿度が高くなりやすいため、エアコンや除湿器を使って除湿してください。

部屋に温湿度計を置くと、数値で部屋の湿度を判断できます。湿度60%以上の部屋にはカビが生えやすいため、エアコンや除湿器を活用して、湿度を管理することが大切です。

3.掃除や整理整頓をこまめにする

湿度が高い場所やカビが発生しやすい場所は、こまめに掃除して、常に整理整頓しておきましょう。

カビは汚れや埃、髪の毛など、さまざまなものを栄養源とするのだとか。そのため、カビの繁殖を防ぐには汚れを取り除き、栄養源を断つのが効果的といわれています。

カビの繁殖を防ぐためには、日頃の掃除に加えて、定期的に手の届きにくい場所も掃除することが大切です。

すみずみまで掃除することで、栄養源を断ちカビを防げるでしょう。

カビの対策と予防方法を場所別に紹介

カビの対策と予防方法を場所別に紹介

※写真はイメージ

カビ対策には、水で薄めた『中性洗剤』や『消毒用エタノール』を乾いた布に染み込ませて拭き取り、乾燥させる方法が有効です。

アルコール含有製品のうち、カビ対策に効果があるのは、アルコール濃度が『70~80%』の製品のみといわれています。すべてのアルコール含有製品が、カビに効力があるわけではありません。

市販の消毒液には、アルコール濃度が『40〜55%』の製品も多いですが、カビ取りには効力がないようです。カビ取り用に使う場合は、アルコール濃度を確認してから購入しましょう。

カビ取りの際には、カビの胞子だけでなく、防カビスプレーに含まれる化学物質も吸い込まないように手袋、マスク、ゴーグルを着用してください。

ここからは、カビの発生場所別に対策を紹介します。

浴室や洗面所

浴室や洗面所のカビ対策としては、水滴を拭き取り、風通しをよくして湿度を下げることが有効です。

風呂上がりに冷水のシャワーをかけて温度を下げ、水滴を拭き取ることで、カビ予防ができます。また、換気システムは、24時間付けたままにするのが望ましいでしょう。

水回りにできやすい初期の『赤カビ』は、アルコール濃度70~80%の『消毒用エタノール』で拭き取るか、『中性洗剤』を使いスポンジでこすり洗いをするのがおすすめです。

カビが広範囲に繁殖して落ちにくい場合は、アルカリ性の『塩素系漂白剤』を使いましょう。

また『赤カビ』には、重曹水も効果的です。最初に、水500㎖に対して大さじ3杯の『重曹』を入れて沸騰させます。

完成した重曹水は、粗熱を取ってからスプレーボトルに入れてください。使用する際には、重曹水スプレーをカビに吹きかけてブラシでこすり、シャワーですすぎましょう。

重曹水は、沸騰させることでアルカリ性が高くなり、汚れ落ちや除菌の効果がアップするそうです。

壁面や窓

窓や壁面に発生するカビは結露が原因であることが多いため、結露を拭き取り、室内と結露面の温度差を減らしましょう。除湿器の使用や定期的な換気を行い、室内の通気性をよくすることも重要です。

また、窓に断熱材や結露防止シートを貼ると、室内の空気が触れにくくなるため、結露を軽減できます。

なお、壁紙やビニールクロスの黒ずみが気になる場合は、裏にカビが潜んでいる可能性があるため、貼り替えたほうがよいかもしれません。貼り替えの際には、可能であれば『カビ防止剤の入っている接着剤』や『通気性のあるクロス』を使うことをおすすめします。

リビングやエアコン

リビングの棚の上には、埃1gに対して、約6万個のカビが含まれているといわれています。また、床の埃1gに対しては、約90万個のカビが含まれているそうです。

リビングにカビが生えるのを防ぐには、ソファーの下や床の掃除を丁寧に行い、家具と壁の間を10cm以上空けて空気の通り道を確保しましょう。

エアコンのフィルターに発生したカビは『中性洗剤』で、家具やクローゼットに発生したカビは『消毒用エタノール』で拭き取ると効果的なのだそう。

拭き取っても落ちない場合は『塩素系漂白剤』を使いましょう。

キッチン

キッチンの水回りのカビ取りには『塩素系漂白剤』を使うのが効果的です。

『初期のカビ』であれば、濃度70~80%の『消毒用エタノール』を染み込ませた布で拭くだけでも除去できるでしょう。ただし、エタノールには引火性があるため、火気の近くでは絶対に使用しないでください。

天然素材の『落としぶた』や『まな板』には、水分や食材の栄養が染み込みやすいため、洗って乾燥させた後に、台所用のアルコールスプレーをかけて除菌しましょう。

押し入れやタンス

押し入れやタンス内の衣類に発生しやすい『白カビ』は、濃度70~80%の『消毒用エタノール』で除去できると考えられています。

衣類の白カビを除去する際には、変色や色落ちが発生する可能性が少なからずあるため、素材をよく確認してください。

また、押入れやタンスにカビが生えるのを防ぐために、物を詰め込みすぎないようにしましょう。押し入れには『すのこ』や『新聞紙』を敷き、定期的に取り替えるのがおすすめ。

押し入れには空気が滞留して湿気がこもりやすいため、湿気取り剤や湿気取りシートなども一緒に入れると効果的です。

カビが生える条件は、温度20~30℃で、湿度60%以上の環境

カビが生える条件は、温度が20~30℃で湿度60%以上、かつ埃や食べかすなどの栄養源があることです。

カビを発生させないためには、日頃からこまめな換気と除湿、掃除を行い、住環境を清潔に保ちましょう。

カビが生えてしまった場合は、初期のカビなら『消毒用エタノール』での拭き取り、頑固なカビの除去には『塩素系漂白剤』の使用が効果的です。

本記事で紹介した方法を参考にして、カビの生えにくい環境を目指してください。


[文・構成/grape編集部]

レモンの砂糖漬けは何日持つ?日持ちさせるポイントをご紹介

レモンの砂糖漬けは何日持つ?日持ちさせるポイントをご紹介レモンの砂糖漬けを作った後、どのくらい日持ちするのか気になった人もいるでしょう。そこで本記事では、レモンの砂糖漬けが日持ちする期間の目安や、長持ちさせるためのポイント、食べないほうがよいサインなどをまとめました。

【男女別】スクワットの平均重量や回数を解説!正しいフォームも紹介

【男女別】スクワットの平均重量や回数を解説!正しいフォームも紹介スクワットの平均重量や平均回数は、性別やレベルによって異なります。本記事では、スクワットの平均重量や回数を、性別、レベル別に解説します。正しいやり方も紹介していますので参考にしてください。

Share Post LINE はてな コメント

page
top