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「火災のリスクがあります」 メーカーが『非純正バッテリー』について注意喚起

By - デジタル・コンテンツ・パブリッシング  公開:  更新:

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電動アシスト自転車の写真

※写真はイメージ

急な坂道や向かい風の時でも楽々運転できる、電動アシスト自転車。日常の通勤、通学、買い物でも疲れにくいので、助かっている人も多いでしょう。

日本でも急速に台数が増えており、政府統計の総合窓口『e-Stat』の『消費動向調査』によると、2025年3月時点で、2人以上の世帯への普及率は15.6%となっています。

『消費動向調査』の表の写真

画像提供:e-Stat 政府統計の総合窓口

非常に便利な電動アシスト自転車ですが、主にリチウムイオン電池が使われているバッテリーは、徐々に劣化するため、定期的に交換が必要。

しかし、購入時には注意しなければならない点があるようです。

日本の安全基準を満たすバッテリーか確認!

パナソニック サイクルテック株式会社では、自社のウェブサイトで以下のように注意喚起をしています。

リチウムイオン電池は充電して使用できる便利な電池です。

ただし海外から輸入された『安全基準を満たしていない安価な製品』や、メーカーが保証していない『再生リフレッシュ』や『改造』がおこなわれたものが流通している場合があります。

そのような非純正バッテリーには、思わぬ火災のリスクを含んでいる点も理解しなければなりません。

国内で販売されている電動アシスト自転車は、メーカーが安全基準を守って設計、製造していますが、国外から持ち込まれたバッテリーの場合、日本の安全基準を満たしているかどうか不明。

バッテリー側の品質管理が純正品に比べて十分でない場合が多く、安全装置の部分を簡易的にしたり、部品数を少なくしたりしています。

価格は安いですが、火災や故障のリスクがあり、とても危険です。

バッテリーのチェックポイント!

パナソニック サイクルテック株式会社のウェブサイトによれば、取り換え用バッテリーについて、次の3点を確認するようにうながしています。

1.PSEマークがついている製品か

PSEマーク(※)は、国内の安全基準を満たした純正品に付与されるマークのことです。

※電気用品安全法の基準に適合する電化製品に付けられるマーク。PSEマーク制度は2001年に施行。電動アシスト自転車のバッテリーについては安全性強化があり、2002年から義務化になったため、正規品であっても購入時期によっては付いてないものもある。

PSEマークの写真

画像提供:パナソニック サイクルテック株式会社

また、バッテリーなどの該当部品を使用する際は、注意喚起が出されていないか、メーカーのウェブサイトなどを確認しましょう。

2.事業者(製造・輸入・販売)が確かな製品を選ぶ

事故が発生している製品の多くは、インターネットで購入したものです。

事故発生後に問い合わせようとしても連絡先が不明だったり、海外の連絡先しか表示されていなかったりするケースがあります。

製品を選ぶ際には、事業者の連絡先が確かなことも1つの基準となるのです。

3.修理や改造した痕がないか確認

バッテリー本体に表示されている注意ラベルに切れ目が入っているものや、製造ロットラベルがはがれているものは、修理や改造をされている可能性があります。

上記の痕跡が確認できるものは購入しないでください。

また個人が改造・修理したものを手にしてしまった場合は、安全の保障ができず、危険を伴うため使用を中止しましょう。

注意ラベルの写真

画像提供:パナソニック サイクルテック株式会社

注意ラベルの写真

画像提供:パナソニック サイクルテック株式会社

暮らしを便利にしてくれる電動アシスト自転車。日本の安全基準を満たしたバッテリーを使い、安全かつ快適に使いましょう。


[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]

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パナソニック サイクルテック株式会社出典 事故事例から学ぶ家電生活安全出典 消費動向調査

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