「日本人形を海底に捨てたのに…」 ゾッとすると思いきや、ちょっぴり嬉しい結末とは?
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ホラー漫画『裏バイト:逃亡禁止』作者インタビュー 『怪異×アルバイト』に込めた意味とは学生時代に経験したことがある人は多いであろう、アルバイト。バイト先で、もし得体の知れない『怪異』と遭遇したら…あなたはどう対処しますか。とある事情で大金を欲し、合法違法含むグレーゾーンの高額報酬アルバイトに挑む、主人公らの姿を描くホラー漫画『裏バイト:逃亡禁止』が注目を集めています。

男の子にゆっくり近づく長髪の女性 母に電話したわけに「そっちかい」「笑った」ホラー映画で定番なのが、「背後から得体の知れない『何か』がゆっくりと近付いてくる」というシーン。背後から何かおぞましい気配を感じたが最後。恐怖心から、振り返ることもままならないでしょう。漫画家の洋介犬(@yohsuken)さんは、Xで『居る!居る!』と題した創作漫画を公開しました。
- 協力
- @rebami2020
日本の映画界ではたびたび、いわくつきの日本人形が登場するホラー映画が誕生しています。
2025年6月に公開され話題となった、矢口史靖(やぐち・しのぶ)監督によるホラー映画『ドールハウス』もまさに不気味な人形を題材にしており、多くの観客を震え上がらせました。
同年9月20日、漫画家のレバ美(@rebami2020)さんは、そんな『呪いの人形』を題材にした漫画をXで公開。
ある女性が持っている人形は、何度捨てても同じ場所に戻って来るそうです。
そこで、「今まで以上に厳重に捨てよう」と決心した女性が向かった先は…。
どれだけ海の底に沈めようとお構いなしに、女性の予想を遥かに上回ってくる、人形に宿った呪いの力。
ただ、あまりの執念に恐怖を感じるとともに、喜ばしいことが1つありました。
それは…新鮮な海の幸をたくさん引き連れて戻って来ること!
これではもはや、呪いの人形というより、『優秀な疑似餌』と呼ぶのがふさわしいでしょう。
漫画を読んだ人からは「しっかりお土産を持って帰ってくるとか、マジで有能」「もしかして『祝い』の人形なの?」といったコメントが寄せられています。
呪いの人形を描いたきっかけについて、作者にインタビュー
呪いの人形というホラーアイコンを、愛らしいタッチでユーモラスに描く、レバ美さん。
grapeは、呪いの人形を漫画で描き始めたきっかけなどについて、インタビューを行いました。
――2025年9月初旬あたりから『呪いの人形シリーズ』を何本か投稿されていますね。呪いの人形を描こうと思ったきっかけがあれば教えてください。
『1h4d』という参加型の4コマ企画があるのですが、そのお題が『人形』だったんですよ。
私はほかの人の作品を読んで描き始めることが多いのですが、その中にいくつか呪いの人形があって、自分も描きたくなったのが始まりです。
一番最初に描いたものは髪が伸びる呪いの人形で、内容は孤独な少女視点でギャグではありませんでした。
――『何度捨てても戻って来る』というお決まりのパターンが、さまざまな切り口で描かれていて面白いです。このパターンにこだわっている理由はありますか。
何度捨てても戻って来る呪いの人形は、何か変わって戻って来るのが面白いと思って始めました。
海から帰ってくれば日焼けして戻ってきたり、Xで『褐色エジプト猫耳ロリ』が流行っていることからそのコスプレをして戻ってきたり…。
人形だけど人間のマネをしたり、人間っぽい挙動をしたりするのってかわいいかなーとか、戻って来る途中にひと仕事済ませて余裕かましてくるのが面白いなー、と思って描き始めたのですが、自分が予想していたよりも反響があったので、アイディアがあるうちは続けてみようかなという感じです。
――レバ美さんの描く日本人形は、おどろおどろしさのない、かわいらしいタッチが印象的です。絵を描く際に意識していることはありますか。
描いた時は特にデザインもこだわらずササっと描いていたので、かわいらしいといわれるのが意外というか…。
日本人形なので一重まぶたで黒髪のオカッパ、人形なので無表情、目には光を入れないといったところでしょうか。
とくに工夫はなかったので、読んでくださる方に感謝をお伝えします。メルシー!
レバ美さんの漫画を読めば、きっとホラーが苦手な人も、以前よりは日本人形に親しみが持てるはず。
ほかにも、レバ美さんが描くクスッと笑える漫画が読みたい人は、以下の記事をご覧ください。
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[文・構成・取材/grape編集部]