久しぶりに海外旅行する人、要注意 チェックインカウンターで指摘されたことが?「知らなかった」 By - grape編集部 公開:2025-10-27 更新:2025-10-27 マレーシア旅行注意喚起海外海外旅行犯罪詐欺防犯 Share Post LINE はてな コメント 撮影:grape編集部 近年、コロナ禍が明けてから海外旅行に出かける人が再び増えています。 観光庁の統計によると、日本人の海外出国者数はここ数年で急速に回復しているとのこと。 年末年始に向けて『久しぶりの海外旅行』を計画している人も多いでしょう。 けれど、そんな『久しぶりの旅行者』を狙った『アライバルカード詐欺』の被害が続出しているのを知っていますか。 入国時に必要な『デジタルアライバルカード』とは? ここ数年、アメリカやシンガポール、マレーシア、台湾、韓国など多くの国で、入国の手続きを事前にオンラインで行う『デジタルアライバルカード制度』を導入しています。 国によって違いはありますが、入国する3日ほど前からオンライン上で、パスポート番号や滞在場所、航空便の情報などを登録しておくものです。 アライバルカードの事前登録を忘れてしまうと、入国審査ができず入国できない可能性もあります。ただ、入国時に登録が完了していることを確認できればOKなので、空港でオンライン申請をするなど落ち着いて対応すれば問題ありません。 しかし、当日空港で慌てないためにも、あらかじめ登録をしておいたほうがいいでしょう。 『デジタルアライバルカード』の詐欺が横行中 以前まで、出入国カードは、機内で紙の記入用紙が配られていました。ここ数年海外に行っていなかった人の中には、デジタルアライバルカードの登録について知らない人もいるようです。 事前登録しておらずに慌てた旅行者たちが、『偽サイト』に誘導されてクレジットカード情報を盗まれるという『アライバルカード詐欺』が増えています。 実は筆者も、数年ぶりのマレーシア旅行の際に、引っかかってしまった1人でした…。 『公式サイト』と思って入力したのに? マレーシアでは2024年から『Malaysia Digital Arrival Card(MDAC)』の事前登録が義務化されています。 入国の3日前までにオンラインで簡単に登録できるものなのですが、筆者はこの事実を知らず、渡航当日に成田空港のチェックインカウンターで指摘されてしまったのです。 慌ててスマホで、日本語で『マレーシア アライバルカード』と入力すると、検索結果の一番上に『Malaysia Digital Arrival Card』というページが出てきました。 政府のロゴがあり、URLもそれらしいので「合っているはず!」と思い込み、登録に必要な情報を入力。 「すぐに登録の手続きを進める場合、手数料とサポート料が必要」ということで、最後にクレジットカード情報を求められました。「え、手数料を取るの!?」と一瞬驚きましたが、急いでいたこともあり、やむを得ないと思い入力してしまったのでした…。 ※写真はイメージ その後、無事に入国。滞在先で冷静になってからアライバルカードについて調べてみると、在マレーシア日本国大使館のウェブサイトに、デジタルアライバルカードの申請は無料で、入国時に手数料を支払う必要はないこと、偽サイトや代行業者による詐欺被害が報告されていることなどが記載されていたのです。 予備知識が不足していたために、詐欺の被害に遭ってしまった筆者。すぐにクレジットカードの利用を停止しましたが、手数料として支払ってしまった分の額は戻ってきませんでした。 詐欺被害に遭わないために 自身の反省も込めて、偽サイトの被害に遭わないためのポイントを3つ紹介したいと思います。 1.公式サイトのリンクは、外務省や大使館経由で確認する 航空券を購入したら、渡航先の入国時の手続きについて調べておきましょう。 アライバルカードの事前登録が必要な場合は、公式サイトを確認してください。リンクをブックマークしておくことをおすすめします。 検索結果や広告ではなく、外務省や大使館のウェブサイトなど、信頼できる公式サイトからアクセスをするようにしましょう。 2.URLを必ず確認する 政府系のウェブサイトであれば、『.gov.my』『.go.sg』などのドメインを使用しています。『.com』や『.org』は代行業者や詐欺サイトの可能性があり、注意が必要です。 3.料金を請求されたら、一度立ち止まる マレーシアやシンガポールをはじめ、多くの国でアライバルカードの登録にお金はかかりません。ウェブサイトの見た目が本物そっくりでも、公式ではない可能性が高いです。 もし入力してしまったら… 万が一、偽サイトにカード情報を入力してしまったら、すぐにカード会社に連絡し、利用停止と再発行を依頼してください。 また、偽サイトのURLや画面をスクリーンショットで保存しておきましょう。 メールアドレスやパスワードを入力してしまった場合も、すぐに変更することをおすすめします。「少額だからいいや」と思わずに、早めの対応が肝心ですね! オンライン申請をはじめ、旅行の『常識』は数年で大きく変わります。久しぶりに海外へ行く際は情報のアップデートが大切。 旅行先でのトラブルに焦らないよう、現地の情報収集やいざという時の緊急連絡先をメモしておくなど、できる準備をしておきたいですね! [文・構成/grape編集部] 万博で『悲しい落とし物』が続出 注意喚起に「これは許されない」「超重要だな」大阪・関西万博のアカウントが注意喚起。内容にネットがざわついた理由とは…? 海外のスーパーに置かれた『日本セット』 用途に「そんな文化があったとは」旧正月シーズンのマレーシア、スーパーで見かけたものが…? Share Post LINE はてな コメント
近年、コロナ禍が明けてから海外旅行に出かける人が再び増えています。
観光庁の統計によると、日本人の海外出国者数はここ数年で急速に回復しているとのこと。
年末年始に向けて『久しぶりの海外旅行』を計画している人も多いでしょう。
けれど、そんな『久しぶりの旅行者』を狙った『アライバルカード詐欺』の被害が続出しているのを知っていますか。
入国時に必要な『デジタルアライバルカード』とは?
ここ数年、アメリカやシンガポール、マレーシア、台湾、韓国など多くの国で、入国の手続きを事前にオンラインで行う『デジタルアライバルカード制度』を導入しています。
国によって違いはありますが、入国する3日ほど前からオンライン上で、パスポート番号や滞在場所、航空便の情報などを登録しておくものです。
アライバルカードの事前登録を忘れてしまうと、入国審査ができず入国できない可能性もあります。ただ、入国時に登録が完了していることを確認できればOKなので、空港でオンライン申請をするなど落ち着いて対応すれば問題ありません。
しかし、当日空港で慌てないためにも、あらかじめ登録をしておいたほうがいいでしょう。
『デジタルアライバルカード』の詐欺が横行中
以前まで、出入国カードは、機内で紙の記入用紙が配られていました。ここ数年海外に行っていなかった人の中には、デジタルアライバルカードの登録について知らない人もいるようです。
事前登録しておらずに慌てた旅行者たちが、『偽サイト』に誘導されてクレジットカード情報を盗まれるという『アライバルカード詐欺』が増えています。
実は筆者も、数年ぶりのマレーシア旅行の際に、引っかかってしまった1人でした…。
『公式サイト』と思って入力したのに?
マレーシアでは2024年から『Malaysia Digital Arrival Card(MDAC)』の事前登録が義務化されています。
入国の3日前までにオンラインで簡単に登録できるものなのですが、筆者はこの事実を知らず、渡航当日に成田空港のチェックインカウンターで指摘されてしまったのです。
慌ててスマホで、日本語で『マレーシア アライバルカード』と入力すると、検索結果の一番上に『Malaysia Digital Arrival Card』というページが出てきました。
政府のロゴがあり、URLもそれらしいので「合っているはず!」と思い込み、登録に必要な情報を入力。
「すぐに登録の手続きを進める場合、手数料とサポート料が必要」ということで、最後にクレジットカード情報を求められました。「え、手数料を取るの!?」と一瞬驚きましたが、急いでいたこともあり、やむを得ないと思い入力してしまったのでした…。
※写真はイメージ
その後、無事に入国。滞在先で冷静になってからアライバルカードについて調べてみると、在マレーシア日本国大使館のウェブサイトに、デジタルアライバルカードの申請は無料で、入国時に手数料を支払う必要はないこと、偽サイトや代行業者による詐欺被害が報告されていることなどが記載されていたのです。
予備知識が不足していたために、詐欺の被害に遭ってしまった筆者。すぐにクレジットカードの利用を停止しましたが、手数料として支払ってしまった分の額は戻ってきませんでした。
詐欺被害に遭わないために
自身の反省も込めて、偽サイトの被害に遭わないためのポイントを3つ紹介したいと思います。
1.公式サイトのリンクは、外務省や大使館経由で確認する
航空券を購入したら、渡航先の入国時の手続きについて調べておきましょう。
アライバルカードの事前登録が必要な場合は、公式サイトを確認してください。リンクをブックマークしておくことをおすすめします。
検索結果や広告ではなく、外務省や大使館のウェブサイトなど、信頼できる公式サイトからアクセスをするようにしましょう。
2.URLを必ず確認する
政府系のウェブサイトであれば、『.gov.my』『.go.sg』などのドメインを使用しています。『.com』や『.org』は代行業者や詐欺サイトの可能性があり、注意が必要です。
3.料金を請求されたら、一度立ち止まる
マレーシアやシンガポールをはじめ、多くの国でアライバルカードの登録にお金はかかりません。ウェブサイトの見た目が本物そっくりでも、公式ではない可能性が高いです。
もし入力してしまったら…
万が一、偽サイトにカード情報を入力してしまったら、すぐにカード会社に連絡し、利用停止と再発行を依頼してください。
また、偽サイトのURLや画面をスクリーンショットで保存しておきましょう。
メールアドレスやパスワードを入力してしまった場合も、すぐに変更することをおすすめします。「少額だからいいや」と思わずに、早めの対応が肝心ですね!
オンライン申請をはじめ、旅行の『常識』は数年で大きく変わります。久しぶりに海外へ行く際は情報のアップデートが大切。
旅行先でのトラブルに焦らないよう、現地の情報収集やいざという時の緊急連絡先をメモしておくなど、できる準備をしておきたいですね!
[文・構成/grape編集部]