ミャクミャクが擬人化!? 『池ハロ』参加者がコスプレにかける思いとは【独自取材】
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『鬼滅の刃』煉獄さんは実在した!? 思わず二度見する、鬼滅コスプレに「本物かと思った」近頃、Xでコスプレ写真を見て楽しむのが習慣になっている筆者は、『池袋ハロウィンコスプレフェス2025 Powered by dwango』の2日目に参加。「せっかく参加するなら…」と、筆者が大好きな漫画『鬼滅の刃』に登場する、『柱』たちを探してみることにしました!

400人のコスプレイヤーが街中を歩く! 一大イベントが始まった深刻なワケが…街全体が舞台となるコスプレイベント『池袋ハロウィンコスプレフェス』。国内外のファンが集い、非日常の空間で交流するイベントの様子を紹介します。また、イベントを通じて、池袋がコスプレ文化の拠点になるまでの歩みを振り返ります。






――コスプレにハマったきっかけはなんだったのでしょうか?
実は、中学時代にいじめに遭っていて、転校を余儀なくされたんです。
いじめられた経験から、自分自身が嫌いになり、否定してしまうようになりました。
そんな時に出合ったのがコスプレです。
好きなキャラクターのコスプレをすることで褒めてもらえて、次第にコンプレックスだった容姿にも自信が持てるようになりました。
冴宮さんは、好きなキャラクターになりきるうちに、自分の中に眠っていた新たな可能性に気づけたようです。
コスプレが、いじめを受けて『どん底』だった人生の転機になったことがうかがえます。
撮影:grape編集部
小道具に「もはや芸術品だ…」 制作した背景を聞くと?
細部までこだわり抜いた手作りアイテムを携える人もちらほら。
アクションゲーム『デビルメイクライ』のダンテに扮した、みかん牛乳(@mikangyuunyu)さんも、その1人です。
みかん牛乳さんが持つ圧巻の『小道具』に、筆者は「もはや芸術品じゃないですか…」とうなりました。
コスプレ姿のみかん牛乳さんが手にする、巨大なアイテムの写真が…
撮影:grape編集部
イ、インパクトが強すぎる…!
みかん牛乳さんが手にするのは、作中でダンテが使うギター型の武器『ネヴァン』です。
『悪魔の武器』と称されるアイテムのまがまがしさが、見事に再現されています…。
アイテムの制作に際し、土台にはなんと、実際に1本のギターを使用したといいます。
裁断した木材をギターに取りつけて造形し、表面の模様は焼きごてを使って表現したそう。
仕事の合間を縫って作り続け、およそ1か月がかりで完成させました。
撮影:grape編集部
これまでにも直径3メートルの槍や、鎧などを手作りしてきた、みかん牛乳さん。会場ではコスプレアイテムの『職人技術』が垣間見えるアイテムに、目を丸くする人もいました。
みかん牛乳さんは、完成した『ネヴァン』に「いい感じです」と自画自賛。コスプレの魅力について聞くと、次のような答えがありました。
キャラになり切れると同時に、そのキャラが好きな人と交流できるのがいいですね。コスプレを通じた一体感を味わえます。
この日も、趣味のコスプレを通じてSNSで知り合った人と待ち合わせをしていた、みかん牛乳さん。
『池ハロ』が、新たなつながりを生む好機になっていることは間違いありません。
取材を終えた筆者がコスプレ文化に感じたこと
撮影:grape編集部
以前まで、コスプレをどこか「無縁の世界だ」と感じていた筆者。
ですが、取材を通じて、自分の『好き』を目一杯表現するコスプレの裏にある努力や信念を知り、人と人との温かいつながりに触れることができました。
コスプレは、誰かを演じることで自分を見つめ直せる『鏡』のようだと感じます。
自分を自由にさらけ出せるコスプレは、国や性別、世代を超えて、人と人をつなぐ良き文化であり続けることでしょう!
[文・構成・取材/grape編集部]