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【考察】目黒蓮はもしかして… 『ザ・ロイヤルファミリー』第3話

By - 渡辺裕子  公開:  更新:

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『ザ・ロイヤルファミリー』に出演する妻夫木聡さんと松本若菜さんが写る場面写真

SNSを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、イラストレーターの渡辺裕子(@satohi11)さん。

2025年10月スタートのテレビドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』(TBSテレビ)の見どころを連載していきます。以下、ネタバレが含まれます。

渡辺裕子さんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。

イザーニャが勝ったことで、ロイヤルヒューマン社の競馬事業部は継続することができ、栗須(妻夫木聡)と社長の耕造(佐藤浩市)は一安心。

ところがイザーニャとファイトがケガをしてしまい、二人は新しい競走馬を求めてセリにやってくる。

しかし耕造が目をつけていた馬は、ライバルである株式会社ソリューのCEO椎名(沢村一樹)に、予算を遥かに上回る額で競り落とされてしまう。

その頃、栗須の元恋人・加奈子(松本若菜)と父・野崎剛史(木場勝己)が経営するノザキファームはセリではなく『庭先取引』で馬主に直接馬を売ろうとしていたが、剛史が毎回馬主を怒らせてしまい、牧場の経営の見通しが立たない。

悩んだ加奈子は栗須に相談するが…。

『ザ・ロイヤルファミリー』に出演する松本若菜さんが写る場面写真

目黒蓮の登場で物語は変わるのか

第2話でのイザーニャの、美しい走りと見事な勝利。

あれを見て涙が出るほど感動して「ここからイザーニャとファイトは連勝していくんだろう」と思っていた自分の甘さと、競馬について何もわかっていなかったことを思い知らされた、第3話冒頭。

耕造社長が自信たっぷりで「有馬記念で勝つ」という夢を語るものだから、もしかしたらすぐにでも実現するのかもとワクワクしていたが、そんなに簡単なことではなかった。

二頭を育てた林田牧場も廃業するという悲しい知らせもあり、レースで勝たせるのも馬を育てるのも本当に難しいことなのだと実感。

馬はいつまでも走り続けることはできないし、人間も牧場もずっと元気ではいられない。

加奈子が自分たちの牧場の将来と息子の未来に不安を抱いて、悩むのも無理はない。

『ザ・ロイヤルファミリー』に出演する妻夫木聡さんと佐藤浩市さんが写る場面写真

第3話では、加奈子の口から彼女の過去が少しだけ明らかになったが、栗須と別れて半年で別の人と結婚した、という話にはちょっとびっくりした。

さっぱりした彼女らしく何事も決断が早い、ということだろうか。

でも、そもそも彼女はどうして栗須と別れたのだろう。

ドラマをここまで見てきて、泣き虫な栗須のことも前向きな加奈子のこともすでに大好きになってしまったからか、こんなにお似合いなふたりが、別れを選ぶような要因が思いつかない。

偶然の再会の後、なごやかにご飯を食べたりしている様子から、悪い別れ方ではなかったのだろう。

栗須は加奈子の父にも「ご無沙汰しております」と挨拶していたし、すでに親と会うくらいの仲だったふたりの間に、いったい何があったのか。

『ザ・ロイヤルファミリー』に出演する妻夫木聡さんと松本若菜さんが写る場面写真

耕造社長にけしかけられるまでもなく、馬を通じて急接近している栗須と加奈子。

このままだとまた付き合い始めそうだけれど、まだ語られていない『別れた原因』がふたりの間でクリアにならないと、次の段階に進めなさそうな気がする。

そして恋愛の結びつきではなく、夢を叶えるために並走する『同士』として生きていくふたりというのも、もし実現したらすてきだと思う。

『ザ・ロイヤルファミリー』に出演する妻夫木聡さんと松本若菜さんが写る場面写真

そして次週予告で初めて、声だけでも写真の中だけでもなく、動いている目黒蓮さんが登場。とうとう、彼の正体が明かされるのだろうか。

第1話のラストに出た『2030』の文字から推測すると、2011年頃の栗須たちの話を、目黒蓮さん演じる謎の男が2030年に振り返って語っているように思える。

もし次週予告の目黒さんがいるのが2030年だとしたら、年齢から考えて、加奈子の息子・翔平(三浦綺羅)の19年後の姿なのでは。

『ザ・ロイヤルファミリー』に出演する木場勝己さんが写る場面写真

だとしたら、2011年の翔平が絵に描いていた、ジョッキーになる夢はどうなったのだろう。

第1話で語りながら文章を打ち込んでいたのは、何かの番組の脚本のように見えた。

もしそうなら、翔平はジョッキーにならずに、マスコミ関係の仕事についたのか。あるいは、『目黒蓮=翔平』という予想自体がハズレなのか。

いずれにせよ、目黒さんで答え合わせが見られるのが楽しみで仕方ない。

ここまでで、調教師、牧場、馬と、夢の実現に向けて仲間をそろえてきた耕造と栗須。

『ザ・ロイヤルファミリー』に出演する妻夫木聡さんと佐藤浩市さんが写る場面写真

次週はとうとうジョッキーが加わるようで、どんな人なのかこれも楽しみ。

大金を使って大規模な牧場で強い馬を作る椎名とは違う方法で、人を信じることで自分たちの夢の実現を目指す耕造と栗須。

彼らが購入した新しい馬の名前は『ロイヤルホープ』。

みんなの希望を背負って走る馬に『ホープ』と名付けた社長のセンスは、さすがだし、これしかないと思える。

社長に名付けをさせてやると聞いてうれしそうに出した栗須の『サンダー』という案はあっさり却下されて、気の毒ではある。

だけどホープが成長して、みんなの希望と夢を叶えるためにレースで走るのを見たら、また栗須は社長に無茶を言われた苦労など全て忘れて、大泣きするのだろう。

その姿を見て、一緒に感動するのも、このドラマの楽しみのひとつ。


[文/渡辺裕子 構成/grape編集部]

渡辺裕子

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