節分の鬼はなぜ来るの?子供に教えたい由来と意味、豆で退治する理由を解説!
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節分の季節が近づくと、スーパーなどで鬼のお面や豆が売られているのを見かけるようになりますよね。
子供に「どうして節分の日に鬼を退治するの?」と聞かれて、答えに迷った経験がある人もいるのではないでしょうか。
本記事では、節分と鬼にまつわる由来を分かりやすく解説していきます。
節分に鬼が登場するのはなぜ?鬼ってどんな存在?
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節分に登場する鬼とは、昔の人が考えた『目に見えない悪いもの』を象徴した存在だと言われています。
病気や怪我、作物の不作、予期せぬ災害、家族の不幸など、人間の力がおよばない暮らしを脅かす出来事の多くは鬼の仕業だと考えられていたそうです。
そのなかでも季節の変わり目は『邪気』と呼ばれる悪い気が入り込み、災厄が起きやすい時期だとされていたのだとか。
そこで新しい季節を無病息災で迎えるために、邪気や悪いものの象徴である『鬼』を外へ追い払う儀式が行われるようになりました。これが、節分に鬼が登場する理由です。
なお、節分とは季節が冬から春へ移り変わる『立春の前日』を指し、春を1年の始まりとする昔の暦では区切りの日として大切にされてきました。
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鬼の色には意味がある!あなたの追い払いたい鬼は何鬼?
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鬼には、赤、青、黄、緑、黒の5つの色の鬼が存在しているとされます。それぞれの色は人の心や行動の弱さを表しているのだとか。
この鬼の色は、仏教の教えの1つである『五蓋(ごがい)』という、修行を妨げる5つの悪い煩悩と結びつけて説明されることがあります。
以下には、それぞれの鬼が表していると言われるものをまとめました。
このように5色の鬼は、私たちの心の中にある『追い払いたい悪い感情』を象徴しているそうです。
節分の豆まきでは、今の自分が追い出したい色の鬼を意識してみると、気持ちがすっきりするかもしれません。今年の節分では、ぜひ試してみてください。
なぜ豆で鬼を退治するの?節分の豆まきの意味
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鬼を退治する道具として豆が選ばれている理由には諸説あるようですが、総じて豆には邪気を払う力があると信じられてきたことが共通する理由だと言えるでしょう。
豆が選ばれた理由の1つとしてよく注目されているのが、「魔を滅する」という言葉に通じる『魔滅(まめ)』と『豆』の音が似ていることです。
日本には古くから、言葉に宿る力が現実に影響を与えるという『言霊(ことだま)』の信仰があり、鬼を追い払うのに適した語呂合わせである点で縁起がよいと言われています。
さらに、豆をはじめとする穀物には霊力が宿っており、邪気を払う強い生命力を持っているという考えもあるようです。
また、京都の霊山として知られる鞍馬山(くらまやま)に住む鬼を退治する際に、豆を鬼の目に投げつけて追い払ったという伝承も残っているのだとか。
こうした考え方や伝承が重なり、節分の日には鬼という邪悪な存在を退治するために、邪気を払う力を持つと言われる豆をまくという風習が次第に広まったと考えられています。
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鬼が嫌いなものは豆だけじゃない?鬼の弱点とは?
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鬼が苦手とするものは、豆だけではないようです。古くから、鬼は強いにおいや鋭いものなどを嫌うとされてきたのだとか。
代表的な例が、植物のヒイラギとイワシを組み合わせた『柊鰯(ひいらぎいわし)』という飾りです。
尖ったヒイラギの葉が鬼の目を刺し、焼いたイワシの強いにおいが鬼を遠ざけると言い伝えられてきました。関西などの一部の地域では、この柊鰯を玄関に飾る家庭があるそうです。
柊鰯については、以下の記事で詳しく説明しています。
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さらに、特定の苗字を持つ人の前には鬼が現れないとされる面白い伝承も存在します。
平安時代の武士である渡辺綱(わたなべのつな)という人物が中心になって鬼を倒したという伝説があるとされ、『渡辺さん』やその仲間の『坂田さん』の家には、鬼が怖がって近づかないと言われているのだとか。
こうした伝承を理由に、節分の日に豆まきをしない家庭が見られる地域もあるとされています。
今回紹介したのは一例ですが、日本各地にはほかにもさまざまな鬼除けの方法が存在しているようです。
「鬼は外、福は内」という掛け声の意味とは?
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豆をまくときの「鬼は外、福は内」という掛け声には、「災いの象徴である鬼を外へ追い出し、幸せや健康を引き寄せる」というような意味があります。
ただし、すべての地域で同じ掛け声を使うわけではないようです。
例えば、鬼を守護的な存在として扱う信仰を持つ神社や地域では「鬼は内、福は内」と唱える場合があるそう。これは鬼を追い払う対象ではなく、守り神として迎えるためだと言われています。
また、苗字に『鬼』という文字が含まれる家庭では、自分の先祖を追い出さないように「鬼は外」とは言わない場合があるそうです。
そういった場合、「鬼は内、福は内」または「福は内」だけを唱えながら豆をまくと言われています。
紹介したのは一部の例ですが、このように地域や家の歴史によって節分の豆まきの掛け声には複数の形があるようです。
自分の住んでいる地域や家族のルールの由来を調べてみると、新しい発見があるかもしれませんよ。
節分で鬼役は誰がする?節分に鬼はいないとダメ?
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家庭での豆まきでは、一般的に父親や大人が鬼役を担うことが多いようです。しかし、鬼役がいなければ節分にならないという決まりはありません。
節分の豆まきは、家の中に溜まった目に見えない邪気を外へ出し、寄せつけないために行う行事のため、豆まきをして家から厄を追い払う形であれば鬼役がいなくても問題ないでしょう。
また、もともと鬼は目に見えない邪気や災いを象徴する実体のない存在のため、本来の節分行事では鬼役は必須ではなく、後から加わった演出という考えもあります。
最近では鬼の絵やお面を壁に貼り、そこに向かって豆を投げる家庭も増えているそうです。
小さな子供がいる家庭では子供の年齢にあわせて、怖がらずに楽しく参加できる形で節分の豆まきをするとよいでしょう。
今年の節分は、鬼の由来を知ってもっと楽しく!
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節分の鬼は、病気や災いなどの目に見えない悪いものを象徴した存在です。
節分は季節の変わり目に鬼という悪いものを追い払い、福を迎えるための行事として受け継がれてきました。
大豆を使って退治する意味や掛け声、鬼が嫌うものなど、節分という行事の背景を知っておくと、家族の健康や幸せを願う日としてより身近に感じられるでしょう。
今年の節分では心の中の追い払いたい鬼をイメージしながら、家族みんなで楽しく豆まきをしてみてはいかがでしょうか。
[文・構成/grape編集部]