イヤホン、使い過ぎると『耳にカビ』? 医師に聞いた注意点は
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音楽や動画を楽しむほか、ノイズキャンセリング機能を使って耳栓代わりにするなど、イヤホンは今や、日常に欠かせないアイテムですよね。
そんななか「イヤホンを長時間つけっぱなしにしていると、耳の中にカビが生える」という話を聞いたことはありませんか。
『カビが生える』と聞くとにわかには信じがたいですが、これは本当のことなのでしょうか。
そこで本記事では、自由が丘耳鼻咽喉科・笠井クリニックの院長、笠井創先生に、話を聞いてみました。
『耳のカビ』の仕組みとは?
――耳にカビが生えることは、実際にあるのでしょうか?
あります。まず知っておいていただきたいのは、外耳道(耳の入り口から鼓膜までの通り道)の皮膚はとても薄く、刺激に弱いということです。
耳の中を触りすぎると炎症が起こりやすくなり、かゆみが出て、さらに触ってしまうという悪循環に陥ることがあります。外耳炎や外耳道湿疹は、一度悪化すると治るまで時間がかかることも少なくありません。
さらに、こうした炎症が続いて皮膚の抵抗力が落ちると、アスペルギルスやカンジダといった真菌(カビの一種)が繁殖することがあります。これが、いわゆる『耳にカビが生えた状態』で、『外耳道真菌症』と呼ばれる病気です。
――耳にカビが生えているかどうかは、自分で分かるのでしょうか?
『外耳道真菌症』になると、耳のかゆみや耳だれ、耳が詰まったような感じ、痛みなどが現れることがあります。
「いつもと違うな」と感じたら、無理に耳かきをせず、早めに耳鼻咽喉科で相談すると安心です。
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――耳にカビが生えてしまったら、どのような治療をするのでしょうか?
まずは耳あかやカビをきれいに取り除きます。そのうえで、細菌による感染を伴っている場合は、抗生物質を含んだステロイド軟膏や点耳薬を使用します。
一方、カビが原因の場合は、抗真菌薬を塗るなどの治療を行います。
適切な処置を続けることで、多くの場合は改善が期待できます。
――耳カビを防ぐために、日頃からできることはありますか?
まず、イヤホンを長時間つけっぱなしにしないこと。そして、耳をむやみに触ったり、耳かきをしすぎたりしないことです。こうしたことは、ぜひ普段から意識してほしいですね。
また、かゆみや違和感が続く場合は、そのまま様子を見ようとせず、耳鼻咽喉科を受診して診断や治療を受けてください。
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『耳にカビが生える』は本当だった!
耳の中の皮膚は薄く、繊細であるため、ちょっとしたきっかけが炎症につながってしまうことが分かりました。
便利なイヤホンも、使い方によっては耳のトラブルにつながることもあります。
イヤホンは必要な時だけ装着する、耳をむやみに触らないなど、毎日のちょっとした心がけで、大切な耳を守っていきたいですね。
取材協力 笠井創
自由が丘耳鼻咽喉科・笠井クリニック院長。医学博士。千葉大学医学部卒業。
耳・鼻・のどの疾患をはじめ、いびきやレーザー・ラジオ波手術まで幅広く診療を行う。
⇒HP
[文・取材/LUIS FIELD 構成/grape編集部]