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理解することの難しさ 大炎上した歌詞を書いた、絵本作家が謝罪

By - grape編集部  公開:  更新:

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『ママがおばけになっちゃった!』(講談社)や『このママにきーめた!』(サンマーク出版)などの作品を手がけた、絵本作家ののぶみさん。

親子のための作品を作り続けてきたのぶみさんは、育児をしている母親の声を集めて、ある曲の作詞を手がけました。しかし、歌詞の問題点を指摘する声が続出しています。

ついには、2018年2月8日、批判が殺到した歌詞について、のぶみさんがTwitterで謝罪する事態に…。

『呪いの歌』とまでいわれた曲

2月2日に、のぶみさんが作詞した曲『あたしおかあさんだから』が、動画サイト『Hulu』で配信されました。

歌うのは、教育エンターテインメント番組『おかあさんといっしょ』(NHK Eテレ)で『うたのおにいさん』を務めた横山大輔さん。絵本作家と子ども番組の人気者の最強タッグに、多くの人が「母親の心に響く曲」を期待しました。

しかし、公開からすぐに批判が押し寄せ、炎上する騒ぎとなりました。

母親の犠牲を美化している?

『あたしおかあさんだから』の歌詞には、「好きなもの全部と引き換えにできるほど、子どもが愛しい」ということが書かれています。

一見すると普通の愛の歌…ですが、歌詞に登場する「おかあさん」は、子どもに尽くすためにオシャレやライブなどの、自分の楽しみを捨てていました。

※写真はイメージ

この点に違和感を感じる人が多く、『あたしおかあさんだから』は「母親を追い詰める歌詞だ」と批判を受けたのです。

ネットは、次のような声であふれています。

【歌詞に違和感を感じた人の声】

・子どものために我慢は当たり前、自己犠牲こそいい母親論…いい加減やめましょうよ。価値観が古すぎる。

・母親も血の通った、1人の人間。「おかあさん」っていう聖人を求めないで。

・実際に「あなたのためにみんな我慢した」って誇らしげに母親にいわれて、「好きなことしてほしかった」と泣いた私がいますよ。

・母親の感動や自己陶酔と引き換えに、子どもが傷付くような作品にはNOを突き付けます。

のぶみさんの歌詞を「子どものために頑張る母親を、応援している歌だ」と好意的に受け止める人もいました。

しかし、「価値観の押し付けだ」と感じた人がたくさんいたのです。

のぶみさんからの謝罪

今回の騒動を受け、2月8日、のぶみさんはTwitter上でこのように謝罪しました。

関係者の方や
イヤな気持ちにさせた方
本当に深くお詫び申し上げます

申し訳ありませんでした

@nobumi2010 ーより引用

そして、「自分の意図と違う受け取りかたをした人たちに、寄り添うことが足りなかった」として、次のようにもコメントしています。

きっとここで何度
説明しても
いろんな場所で
怒ってる人には、会うと思う

その時は出来るだけ
その人の気持ちに寄り添って
ごめんなさいしよう

@nobumi2010 ーより引用

この謝罪にも、「謝罪するなんて、偉い!」や「やっぱり理解できてない」という賛否両論の声が寄せられています。

自分と異なる考えかたを理解するのは、難しいもの。のぶみさんが、本当の意味で「歌詞に違和感を感じた人」の想いを理解することは困難かもしれません。

家庭ごとに価値観があり、育つ環境もさまざまです。

けれど、私たちは相手を理解しようと歩み寄ることができます。

のぶみさんは、その1歩を踏み出しました。

今回、のぶみさんが歌詞を書いたのも、それに多くの人たちが批判の声を上げたのも、子育てに頑張る母親たちのため…よりよい未来を望む心は、同じなのではないでしょうか。

のぶみさんのツイート


[文・構成/grape編集部]

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出典
@nobumi2010

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