がんで髪が抜け落ち、ターバンをつけた母 父からのメールに、娘は涙した
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※写真はイメージ

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- 出典
- @yuibento_ch
がんで闘病中の母親について投稿した、@yuibento_chさんのツイートが話題になっています。
3年前に68歳で乳がんと診断され、療養していた母親。
投稿者さんは海外で暮らしているため、日本にいる母親の元へなかなか行くことができません。そんな投稿者さんに、父親はたびだびメールで経過を報告してくれていたそうです。
がんで母親の髪の毛が抜け落ちた日、父親が送ってきたメール
娘に心配をかけまいと、入院したことすら告げなかった母親。そのため、投稿者さんは遠方から母の病状を心配する日々を送っていました。
そんな中、抗がん剤の副作用によって、母親の髪の毛が抜け落ちてしまったことを父親からのメールで告げられます。
頭皮が繊細なためウイッグを被ることもできず、母親は代わりにターバンを巻くようになったといいます。
そのことを報告する際、父親はメールでこのようにつづったのです。
「ママは真珠の耳飾りの少女のようです」
『真珠の耳飾りの少女(『ターバンを巻いた少女』とも)』とは、17世紀に人気を博した画家の1人であるヨハネス・フェルメールの作品。
光り輝くイヤリングと、青色が鮮やかなターバンを身につけた女性が描かれており、何かをいいたげな表情は世界中の人の心をつかみました。
髪の毛が抜け落ち、ターバンをつけた我が妻を、父親は美しい絵画に例えたのです。
不安で押しつぶされそうだった投稿者さんは、優しさと愛の詰まったこのメールを見て安心し、涙を流したといいます。
昔から『髪は女の命』という言葉があるように、髪の毛を大切にしている女性は多いもの。
副作用だから仕方がないと分かっていても、髪の毛が病気で抜け落ちてしまうことに、母親もショックを受けたことでしょう。
しかし、父親の素敵なたとえを知って、母親の心も軽くなったのではないでしょうか。
投稿は多くの人の心を打ち、たくさんのコメントが寄せられています。
・つらい時にそういってもらえたら、幸せですね!そういう言葉って大切だと思います。
・投稿を読んで、ボロボロ泣いてしまいました。
・知的で家族想いの、素敵なお父さんだなあ…。
・お母様にはつらく、ご家族には悲しい事実だったのでしょうが、言葉の力って生き続ける勇気に変わりますね。
投稿者さんによると、母親は毎朝、鏡を見る前にターバンを巻いていたそうです。
また、ほかの患者のためにターバンを作り、病院に「ご自由にどうぞ」と置いていたといいます。きっと、病院では多くの『真珠の耳飾りの少女』が生まれたことでしょう。
言葉から伝わる深い愛を感じると共に、言葉の持つ力に気付かされます。
[文・構成/grape編集部]