中止予定だった『総踊り』を踊り手が強行 市と踊り手の対立に、加藤浩次が本音をぽつり
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徳島県徳島市で、毎年8月12日~15日の4日間行われる、夏祭りの『阿波踊り』。
中でも終演間近に千人以上の踊り手たちが一か所に集まり、一斉に演舞する『総踊り』は人気を集めています。
※写真はイメージ
しかし、2018年3月に夏祭りの旧主催者である徳島市観光協会は、累積赤字問題により破産手続きを開始。『阿波おどり実行委員会』は徳島市が引き継ぐことになりました。
遠藤彰良市長率いる新体制の実行委員会は、総踊りが行われる1か所に集中しやすい観客を、各会場に分散させて集客を得る目的を持って、2018年の総踊りを中止する旨を発表。
中止の報に対し、踊り手団体たちからは強い反発の声が上がっていました。
踊り手団体が『総踊り』を強行
産経ニュースによると、総踊りの中止に反発していた14組の踊り手グループが所属する『阿波おどり振興協会』は、13日の夜に開催された夏祭りで、総踊りを強行。
大勢の観客が見守る中、制止する市職員に応じることなく、踊りを披露しました。
徳島市の総踊りに関する実行委員会と振興協会の対立に、さまざまな著名人が見解を述べています。極楽とんぼの加藤浩次さんもその1人です。
情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)で番組MCを務める加藤さんは、翌14日に放送された番組内で、「徳島市側と踊っている人が対立しているお祭りに、行きたいという人は減ると思う」と本音をぽつり。
経費や売り上げ、踊り手たちの体力などを考え、「物理的には難しいのかもしれない」と前置きした上で、次のような意見を述べています。
総踊りを中止するのではなく、回数を増やすことを提案した加藤さん。総踊りにまつわる実行委員会と振興協会の対立に対し、ネットではさまざまな声が上がっています。
【市の実行委員会をかばう声】
・踊り手が市の決めたルールを無視して、総踊りを強行するのは違うんじゃないか。
・赤字問題をどうにかしようとした手段の1つが総踊りの中止だったわけで、市が悪いとはいい切れないと思う。
【踊り手側の振興協会をかばう声】
・ずっと総踊りのために1年以上かけて準備してきた踊り手側からしたら、急に「中止」といわれても、納得いかないだろうな。
・踊り手たちが本当に嬉しそうに総踊りを楽しむ姿が、TV画面からも伝わってきた。総踊りの強行には大きな意味があったと思う。
【中立の声】
・どちらが悪いとかではなく、ギスギスと対立している様子は見たくない。せっかくの素晴らしい文化が台無しな気がする。
・阿波踊り自体は本当に素晴らしいので、今後どうやって運営していくか、納得いくようにちゃんと話し合うべきだと思う。
賛否両論を巻き起こした、総踊りにまつわる市と踊り手の対立。
解決しなくてはならない問題はたくさんありますが、地域住民にとって大切な一大イベントである夏祭りを「素晴らしいものにしたい」という思いは、みんな同じなのではないでしょうか。
市と踊り手側が一丸となって、夏祭りを盛り上げる姿が見られる日を、多くの人が望んでいます。
[文・構成/grape編集部]