多くの人が涙した、病院のベッドのそばでたたずむ犬の写真 拡散された結果…
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2019年6月、アメリカにある動物保護シェルターのFacebookに投稿された1匹の犬の写真が、多くの人たちの涙を誘いました。
病院のベッドのそばにたたずんでいるのは3才のオス犬、ムース。ムースの飼い主だった男性は病気により、帰らぬ人となりました。
しかしそのことを知らないムースは、大好きな飼い主が寝ていたベッドのそばでずっと彼を待ち続けていたのです。
ムースは2017年に動物保護シェルターの目の前にある道路標識につながれていたところを保護されました。それから何か月間も里親が決まらなかったため、安楽死リストに載せられる可能性が出てきます。
そんなムースをかわいそうに思ったシェルターのボランティアスタッフが、動物を殺処分しない方針のシェルター『イレブンス・アワー・レスキュー』に助けを求め、ムースはそこに移されることになりました。
それからしばらくして、ムースは優しい男性に気に入られ、ついに家族として迎えられたのです。
しかし、幸せは長くは続きませんでした。わずか約1年後、飼い主の男性が帰らぬ人となったのです。
1人ぼっちになってしまったムースは再び『イレブンス・アワー・レスキュー』に戻ってきました。
シェルターのスタッフは、最愛の飼い主を失ったムースの心を癒してくれる素晴らしい里親を見つけるため、彼のこれまでの生い立ちをFacebookで紹介することにします。
するとムースの幸せを願う人たちが投稿をシェアし始め、「彼を引き取りたい」という人が次々と現れたのです。
そして投稿から数日後に、ムースの新しい里親が決まりました。
最初の飼い主に捨てられ、安楽死の危機を回避し、やっとできた家族とは1年でお別れすることになってしまうという、数々の困難を乗り越えてきたムース。
彼が新しい家族と共に、残りの犬生を愛情に包まれて過ごしていけるように願わずにいられません。
[文・構成/grape編集部]