電車で男性が読んでいる本を見て、涙を流した外国人 その理由に「泣いた」の声
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道路標識、縦読みすると… 1枚に「これは気付かなかった」「面白い看板」目的地の方向や距離、道路上の警戒情報などを視覚的に伝える、道路標識。普段から車を運転する人であれば、頻繁に目にするでしょう。なおき(@528_frs)さんがXに公開した道路標識の1枚に、5万件を超える『いいね』が寄せられています。
北海道のコンビニ 駐車場で撮影した1枚に「怖すぎるだろ…」「五度見したわ」北海道で男性が撮影した1枚。写った光景に道民以外が「ウソだろ…」
デジタル化が進み、私たちの生活は時代と共に大きく変化を遂げています。
スマホの普及によってインターネットが身近なものとなり、充実した機能でさまざまなことがたった1台でできるようになりました。
しかし、デジタル化によって少しずつ姿を消していったものもあるのではないでしょうか。
電車の中で本を読んでいたら、外国人に声をかけられ…
ある日、令慈(@lazie_rage)さんは電車の中で本を読んでいました。すると、見知らぬ女性2人に声をかけられたといいます。
女性はアフリカ系とアジア系の外国人。アジア系の女性が通訳を行って会話を交わすと、どうやらアフリカ系の女性は令慈さんの本が気になっているようでした。
スマホを見ている人ばかりの中で読書をされているので、気になりました。
大変失礼ですが、なんの本を読んでらっしゃるんですか?
※写真はイメージ
令慈さんは読んでいた本のブックカバーを外し、表紙を見せることにします。
読んでいたのは、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェによる『なにかが首のまわりに』。その表紙を見た瞬間、アフリカ系の女性は突然涙を流しました。
驚いた令慈さんが女性に涙した理由を尋ねてみると、アフリカ系の女性はナイジェリア人であることが明らかになります。彼女は、涙ながらにこういいました。
日本人にナイジェリアの女性の苦悩を少しでも知ってもらえて嬉しい。ありがとう。
『なにかが首のまわりに』は、ナイジェリア出身の作家による短編集。ナイジェリアで生きる女性の姿が描かれています。
何度もお礼をいう彼女に対し、令慈さんが「感謝されることはないです。人なら苦悩を分かち合って当然じゃないですか」と返すと、アジア系の女性も涙を流し始めました。
その後、令慈さんは目的地に着くまで3人で読書談義を繰り広げたといいます。
1冊の本が生んだ心温まるエピソード。投稿は拡散され、令慈さんたちのやり取りに多くの人が心打たれました。
・すごくいい話。こういうエピソードが拡散されるのはTwitterのいいところですね。
・読書って単独の行為だと思っていたけど、こうしてほかの人と心通わせることもできるんですね。
・電子書籍が増えた現代、こうして紙の本だからこそのエピソードがあるのは素敵ですね。
反響を受け、『なにかが首のまわりに』を出版している河出書房新社は、ネットで表題作を全文公開しました。
投稿によると、サーバーがダウンするほど多くの人からのアクセスがあったといいます。
多くの人の心に語りかけ、感情を突き動かす本。そして、読者が知らないいろいろなことを教えてくれます。
素敵なエピソードに、多くの人が本の素晴らしさを再確認したようです。
なにかが首のまわりに (河出文庫)
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