学費が払えず大学に通えないUber運転手 乗客との20分の会話が人生を変えた
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道路標識、縦読みすると… 1枚に「これは気付かなかった」「面白い看板」目的地の方向や距離、道路上の警戒情報などを視覚的に伝える、道路標識。普段から車を運転する人であれば、頻繁に目にするでしょう。なおき(@528_frs)さんがXに公開した道路標識の1枚に、5万件を超える『いいね』が寄せられています。
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アメリカ・ジョージア州で3人の子供を育てるラトーニャ・ヤングさん。シングルマザーの彼女は日々の生活費を稼ぐために、美容師と配車サービスの運転手の仕事を掛け持ちしていました。
2020年1月現在43歳のラトーニャさんは高校生の時に妊娠し、高校を中退。それからずっと必死で働いて家族を養ってきたのです。
海外メディア『Good Morning America』によると彼女は勉強してGED(高等学校卒業認定試験)に合格。さらに2010年には大学へ入学しました。
ところがしばらくして693ドル(約7万5千円)の学費が払えず、大学に通えなくなってしまいます。
それから彼女は再び大学へ通うために必死で働きました。しかしお金が貯まるといつも彼女の母親や子供たちにお金が必要なことが起こり、何年も大学へ戻ることができなかったということです。
女性の運命を変えたほんの20分の会話
2018年5月、ウーバー(Uber)運転手の仕事中にラトーニャさんは1人の男性を乗せました。
ケビン・エッシュさんという男性はとても気さくで話好きだったため、2人は移動中の車内でたくさん会話をしたのだそう。お互いの離婚の話などをするうちに2人は打ち解けて、ラトーニャさんは大学のことをケビンさんに話したといいます。
20分ほどのドライブの後、頑張るラトーニャさんに感銘を受けたケビンさんは120ドル(約1万3千円)ものチップを渡したそうです。
しかし彼の親切はそれだけでは終わりませんでした。数日後、ケビンさんはラトーニャさんが通う大学へ行き、未払いになっている彼女の学費を全額支払ってあげたのです。
そしてラトーニャさんに学費の領収証の写真を送って、「オッケー。準備はできたよ。授業に出るんだ」と伝えました。
ラトーニャさんは大学に戻り、ケビンさんの好意にこたえるために猛勉強して、2019年12月に刑事司法の準学士号を取得。
授与式にはお祝いに駆け付けたケビンさんの姿がありました。
ケビンさんが学費を支払ってくれた後、ラトーニャさんは学費分のお金を作ることができたため、彼に返そうとしたのだそう。
しかしケビンさんは受け取らず、「それはお子さんたちのために使って」といってくれたといいます。
ケビンさんからのメールを今でも大切に保管しているという彼女はこう語っています。
これからラトーニャさんは大学に戻り、学士号の取得を目指すということ。そして最終的なゴールはロースクールに通って弁護士になることだといいます。
人生は予定通りにはいかないものです。時には目の前に大きな壁が立ちはだかることもあるでしょう。
それでも諦めずに頑張っていれば必ず誰かが見てくれていて、思いもよらないところから救いの手が差し伸べられるものなのかもしれませんね。
[文・構成/grape編集部]