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国会で特例!さかなクンの帽子は『品位礼節に欠いたものにならない』

By - grape編集部  公開:  更新:

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さかなクンが出席した会議は、『国際経済・外交に関する調査会』。

水産資源の管理と保護について、さかなクンのほか2人の参考人から意見を聴いた後、各参考人に対し質疑を行うというもの。

「それではまず、さかなクンからお願いいたします」と名を呼ばれ、やや緊張した様子で返事をしたさかなクン。

「はい!さかなクンと申します!本日は大変貴重なギョ(ご)機会を頂戴しまして心よりありがとうギョ(ご)ざいます」と、さかなクンらしい話し方で参考人として意見を述べました。

国会でさかなクンが語った内容

さかなクンの語った内容は、気候変動が魚や漁業に与える影響や、海洋ごみ問題について。

その内容は小学生でも理解ができそうな、とても分かりやすいモノでした。

せっかくなので、さかなクンの述べた意見の一部をご紹介します。

東京湾にはいなかったはずの魚が現れるようになった

さかなクンによると、気候変動によって海水温度が上がり、今まで東京湾にはいなかった魚が現れるようになってしまったそうです。

その一例として紹介されたのは『ギマ』という魚。

『ギマ』は静岡県より南の、温かい海域で獲れる魚だったそうですが、近年、東京湾にも定着するようになったのだとか。

その特徴はなんといっても、頭の上に1本と、お腹に2本ある角のようなトゲ。

このトゲがとても鋭く硬いのだそうです。

そんな硬いトゲを持つ魚が東京湾での漁業の網にかかると、 今までその網で獲れていたイカやマダイ、ブリなどの体を傷つけ、商品価値を下げてしまうのです。

ここまでの話を聞くと、「『ギマ』は排除しなければ!」と考えてしまいがちですよね。

しかし、さかなクンは「この『ギマ』、食べてみるとすごくおいしいんです!」と興奮気味に語りました。

これまで獲れなかった魚だからと排除するのではなく、 新しく獲れるようになった魚をどう活用するのかを考えることが大事と意見を述べました。

ほかにもさまざまな問題をテーマに、考えを述べたさかなクン。

さかなクンの国会での活躍を見た人たちからはこんなコメントが上がっています。

・さかなクン、やっぱり説明が分かりやすくていいな。

・視点を変えて世の中を見ることの大切さを、社会全体に向けて伝えてくれている。

・国会にさかなクンが出るなら、普段見ないけど見ちゃうな。

さかなクンが話す内容は分かりやすく、何より、彼の魚への愛が伝わってきて、ついつい耳を傾けてしまいますよね。

さかなクンは最後に、海の環境問題を解決するために何をすべきか、このように語っています。

こういったことをしっかりと1人ひとりが認識していかないと今の海で起こっている生態系の問題というのは改善されないのではないかなと思っております。

そこで、やはり、私が思うところは、1人ひとりが知的好奇心をしっかりと持って、魚離れを何とか食い止めて美味しいお魚をいただく。

そして、日本は四方海に囲まれて、海だけでなく、素晴らしい、川や池や沼や湖があるということも、外に出て体感して、知的好奇心を持って「こんな魚がいるんだ」「この魚食べてみたいな」「この魚釣りあげてみたいな」「自分で料理してみたいな」という、そういった気持ちを、ぜひとも1人ひとりがしっかり持てるようなことができたら、とっても大きな力になるのではないかと思っています。

参議院公式ウェブサイト ーより引用

今回、トレードマークの『ハコフグ帽子』をきっかけに、環境問題に触れた人が多くいたのではないでしょうか。

参議院のウェブサイトでは、さかなクンの出席した会議の動画が配信されています。

東京湾に現れるようになった魚『ギマ』の話以外にも、興味深い話を分かりやすく語っています。

気になった方はぜひ、ご覧ください!


[文・構成/grape編集部]

出典
参議院インターネット審議中継国会の不思議ルール 帽子NG さかなくんは特例OK

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