「問題児!」と言われても、気にしない さかなクンの母、ブレない子育て論が素晴らしい By - grape編集部 公開:2016-11-12 更新:2018-06-07 さかなクン子育て Share Post LINE はてな コメント 提供:産経新聞社 東京海洋大学の准教授でありながら、タレントやイラストレーターとしても活躍する、さかなクン。 久しぶりの高音楽器🎵 ソプラニーノ サキソフォンちゃん🎶 さかなクン (写真撮影=ロッキー宮内さん)さかなクン&プクプクさんの投稿 2016年11月11日 当初は明るいキャラクターと特徴的な帽子が注目されるだけの存在でしたが、あらゆる魚に精通する知識はもちろん、サックスが演奏できるなどの意外性も持ち合わせる多彩な才能を発揮。現在は国や地方自治体が主催する講演会などにも引っ張りだこの人気者です。 そんなさかなクンを「どう育てたのか」を垣間見ることができる自叙伝『さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~』が2016年7月に発売され、お母さんの子育て論が注目を集めています。 「どう育てたらさかなクンみたいになるの?」 自叙伝を読むと少しずつ分かって来る、さかなクンのお母さんの子育て論。 「アレをしなさい」「コレはしてはいけない」という強要を行わないのが基本スタンスのようです。 1.好奇心を縛り付けずにとことんやらせる 小さい頃から魚が大好きだったというさかなクンは、毎週のように水族館へ行き、水槽の前でじーっと魚を観察していたと言います。 お母さんは、そんなさかなクンをとがめることも、急かすこともなく、「気の済むまで眺めていなさい」というスタンスで付き合ってくれたそうです。 それどころか、お母さん自身も「息子が興味を持っている魚に興味を持つ」という姿勢だったんだとか。 母も母で、「あら、ホント。あんなふうに動かすのね、おもしろい。」と乗ってきてしまう 『さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~』 ーより引用 さかなクンがタコにハマった時は、毎晩の料理がタコ尽くしだったこともありました。 こういった一見、極端にも見える好奇心を制御することなく、自由に伸ばせる環境を整えてくれたというお母さん。 子どもが「何かに興味を持ち、それを探求することは素晴らしいこと」と考えているからこそできる子育てなのかもしれません。 2.自ら体験させることを最優先する 魚のあらゆることに興味を持ったという少年時代のさかなクンは、突然「ウマヅラハギを家で飼ってみたい」と言い出します。 それならば、と一緒に魚屋さんに行き、ウマヅラハギを購入しようとするのですが… 「表で泳いでるウマヅラハギをください」。 しかし、しばらくすると、板前さんがウマヅラハギの姿造りを持ってきました。 『さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~』 ーより引用 飼育するとは想像もしなかった板前さんは、ウマヅラハギをさばいて持って来たのです。 こういった時にも、一切口を挟まなかったというさかなクンのお母さん。「お願いすること」も、「失敗してどう対応するか」も、すべて後ろで見ているだけだったそうです。 「体験させること」は子育ての基本とも言われることですが、親としては、「こうした方がいいよ」とつい口を出してしまうもの。しかし、お母さんはそこでグッと堪えて、あえて口出しをしなかったのでしょう。 さかなクンは自叙伝の中で「失敗することの大切さを、身をもって学んでもらいたかったのかもしれません」と語っています。 3.失敗しても叱らない 一番難しいことかもしれませんが、さかなクンのお母さんは「失敗しても叱らない」という姿勢を一貫して取ってきたと言います。 10個の水槽を自宅に置いていたさかなクン。畳の上に直接置いていたところ、畳が黒ずんで腐ってしまったことがありました。 そんな時でも、お母さんは怒ったり、怒鳴ったりはしません。 「水槽って畳に置いちゃダメだったのね。」と、ケロッと言うだけでした 『さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~』 ーより引用 それどころか、誕生日には新しい水槽まで買ってあげたそうです。 「失敗したら怒られる」と思えば、子どもは何かをすることをためらうかもしれません。お母さんの「好きならとことんやりなさい」という姿勢に、いつも助けられたとさかなクンは語っています。 子どもを信じ続けた子育て論に称賛の声 学校の勉強よりも、魚のことを調べたり、魚の絵を描くことに熱心だったさかなクン。お母さんは学校の先生から、こんな風に言われたこともあると言います。 「お宅の息子さんは問題児ですね」 『さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~』 ーより引用 それでも「魚が好きだからいい」というスタンスがブレなかったというお母さん。 定職に就かなかった時も、親戚から「不安の声」が聞こえた時も、常にさかなクンを信じて、応援してくれたと言います。 さかなクン&プクプクさんの投稿 2016年11月6日 とてもステキな子育て論ですね。うちの息子にも、さかなクンみたいに好きなことをやらせてあげたい 言うのは簡単ですが、なかなかできないこと。やり切ったお母さんは立派です 参考にさせていただきます。ブレない姿勢は、ぜひ見習いたい インターネットでも多くの称賛の声が寄せられている、さかなクンのお母さんの「子育てに対する姿勢」。 子育ての参考にしてみてはいかがでしょうか。 さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~ 出典 講談社BOOK倶楽部/さかなクン&プクプク Share Post LINE はてな コメント
東京海洋大学の准教授でありながら、タレントやイラストレーターとしても活躍する、さかなクン。
当初は明るいキャラクターと特徴的な帽子が注目されるだけの存在でしたが、あらゆる魚に精通する知識はもちろん、サックスが演奏できるなどの意外性も持ち合わせる多彩な才能を発揮。現在は国や地方自治体が主催する講演会などにも引っ張りだこの人気者です。
そんなさかなクンを「どう育てたのか」を垣間見ることができる自叙伝『さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~』が2016年7月に発売され、お母さんの子育て論が注目を集めています。
「どう育てたらさかなクンみたいになるの?」
自叙伝を読むと少しずつ分かって来る、さかなクンのお母さんの子育て論。
「アレをしなさい」「コレはしてはいけない」という強要を行わないのが基本スタンスのようです。
1.好奇心を縛り付けずにとことんやらせる
小さい頃から魚が大好きだったというさかなクンは、毎週のように水族館へ行き、水槽の前でじーっと魚を観察していたと言います。
お母さんは、そんなさかなクンをとがめることも、急かすこともなく、「気の済むまで眺めていなさい」というスタンスで付き合ってくれたそうです。
それどころか、お母さん自身も「息子が興味を持っている魚に興味を持つ」という姿勢だったんだとか。
さかなクンがタコにハマった時は、毎晩の料理がタコ尽くしだったこともありました。
こういった一見、極端にも見える好奇心を制御することなく、自由に伸ばせる環境を整えてくれたというお母さん。
子どもが「何かに興味を持ち、それを探求することは素晴らしいこと」と考えているからこそできる子育てなのかもしれません。
2.自ら体験させることを最優先する
魚のあらゆることに興味を持ったという少年時代のさかなクンは、突然「ウマヅラハギを家で飼ってみたい」と言い出します。
それならば、と一緒に魚屋さんに行き、ウマヅラハギを購入しようとするのですが…
飼育するとは想像もしなかった板前さんは、ウマヅラハギをさばいて持って来たのです。
こういった時にも、一切口を挟まなかったというさかなクンのお母さん。「お願いすること」も、「失敗してどう対応するか」も、すべて後ろで見ているだけだったそうです。
「体験させること」は子育ての基本とも言われることですが、親としては、「こうした方がいいよ」とつい口を出してしまうもの。しかし、お母さんはそこでグッと堪えて、あえて口出しをしなかったのでしょう。
さかなクンは自叙伝の中で「失敗することの大切さを、身をもって学んでもらいたかったのかもしれません」と語っています。
3.失敗しても叱らない
一番難しいことかもしれませんが、さかなクンのお母さんは「失敗しても叱らない」という姿勢を一貫して取ってきたと言います。
10個の水槽を自宅に置いていたさかなクン。畳の上に直接置いていたところ、畳が黒ずんで腐ってしまったことがありました。
そんな時でも、お母さんは怒ったり、怒鳴ったりはしません。
それどころか、誕生日には新しい水槽まで買ってあげたそうです。
「失敗したら怒られる」と思えば、子どもは何かをすることをためらうかもしれません。お母さんの「好きならとことんやりなさい」という姿勢に、いつも助けられたとさかなクンは語っています。
子どもを信じ続けた子育て論に称賛の声
学校の勉強よりも、魚のことを調べたり、魚の絵を描くことに熱心だったさかなクン。お母さんは学校の先生から、こんな風に言われたこともあると言います。
それでも「魚が好きだからいい」というスタンスがブレなかったというお母さん。
定職に就かなかった時も、親戚から「不安の声」が聞こえた時も、常にさかなクンを信じて、応援してくれたと言います。
インターネットでも多くの称賛の声が寄せられている、さかなクンのお母さんの「子育てに対する姿勢」。
子育ての参考にしてみてはいかがでしょうか。
さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~