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『コロナ離婚』は、珍しいことではない? 幸せであった日常生活を破壊する新型コロナウイルス

By - 押阪 忍  公開:  更新:

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こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。

ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言』にお付き合いください。

え?そんな時代!?

新型コロナウイルス感染で、社会経済活動も日常生活もガラリとさま変わりを致しました。コロナウイルスの文言が無かった頃の元の生活へ、早く戻りたいと、日々願っているのですが…。

ウィズコロナの日常生活に入ってから、思わぬ悲劇も生じているのですねぇ…。その話を聴いた時、一瞬耳を疑ったことでしたが…。

当方の友人の知人で、結婚2年目のご夫妻が 最近『コロナ離婚』をしたというのです。「え?」という質問をその友人に返しましたら、そのご夫妻は、勤める会社は別々の共働きですが、それまでは帰宅すれば 夫婦の対話を楽しんでいた『仲良し夫婦』だったそうです。

それが『コロナ禍』で 2人とも在宅勤務のテレワークとなり、毎日同じ部屋で、それぞれのPCに向うというスタイルに変りました。

そして3カ月、子供もなく、常時1つの部屋に居るものですから、それぞれに落着ける場所がなく、お互いに息が詰って離婚に踏み切った…というのです。そういう『コロナ離婚』は、この時代、珍しいことではない…と、その友人は言っていました。

確かに、家庭が職場に変り 共に机を並べてPCに向い、朝昼晩、肩を並べて勤務をするとなると、夫婦の対話も味けないものとなり、自分のくつろげる居場所が無くなった…、と言えるかも知れませんね。

そしてそれが数カ月 半年も続くと…「さもありなん」と思いました。

順調であった社会経済生活、幸せであった日常生活を無慚むざんにも破壊する『新型コロナウイルス』。1日も早い終息を願う毎日であります。

<2020年11月>

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フリーアナウンサー 押阪 忍

1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2020年現在、アナウンサー生活62年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。

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