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【VIVANT】公安は本当に日本大使館で働いている? 意外と知らない「警察の実情」とは…

By - りょうせい  公開:  更新:

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スーツの画像

※写真はイメージ

りょうせい

元警察官。警察歴10年。交番勤務を経て、生活安全課にて従事。第三級陸上特殊無線技士。 行方不明事案、DV・ストーカー、子供や高齢者の安全確保など、年間300件規模の人身関連事件に対応。 聴取・初動捜査・被害者支援だけでなく、地域の防犯広報・企画にも携わる。 現在は警察で得た実務経験を生かし、XやYouTube、StandFMで「日常で使える防犯知識」を中心とした情報発信を行う。 「自分で身を守るために必要な知識」を分かりやすく届けることをミッションとしている。 …続きを読む

テレビドラマ『VIVANT』(TBS系)のシーズン2が、2026年7月26日からスタートしました。

警視庁公安部や、自衛隊の『別班』が交錯するストーリーに夢中になった人も多いのではないでしょうか。

そんな『VIVANT』を見て、「公安部は実在するの?」「実際はどのような仕事をしているの?」と気になった人もいるはずです。

そこで今回は、元警察官の筆者が、公安部は実在するのか、そしてどのような仕事を担っているのかについて解説します。

公安部は日本を揺るがすテロや犯罪を防ぐ『砦』

『VIVANT』で阿部寛さんが演じる野崎守は、警視庁公安部外事第四課に所属する公安警察官という設定です。

結論からいうと、公安部や外事課は実在します。

公安部は、国内外のテロやスパイ活動など、日本の安全を脅かす事案を未然に防ぐ役割を担っています。

その中でも外事部門は、国際テロや外国勢力による対日有害活動などへの対応や、必要な情報収集・捜査を行う部署です。

考える人の写真

※写真はイメージ

一般的に刑事は、発生した事件を捜査し、犯人の検挙や事件の真相解明を担います。

一方で公安部は、日本社会を大きく揺るがしかねない事案を未然に防ぐ役割がより重視されており、日頃から情報収集やリスク管理を行っています。

警備部や公安部の仕事は「何も起きないこと」が何よりの成果です。

重大事案が発生すれば、日本社会に大きな影響を及ぼすおそれがあるため、日々の情報収集や警戒活動が非常に重要な役割となっています。

ただし、ドラマのように警察と別の身分を装い、海外で活動しながら情報収集する、という話は聞いたことがありません。

実際の仕事内容は、一般の警察官でも詳しく知らない

前述のとおり、公安部は、日本の安全を脅かす事案を未然に防ぐ重要な役割を担っています。

そのため、情報管理は徹底されており、具体的な業務内容が広く共有されることはありません。

筆者も約10年間警察官として勤務し、公安部門の上司や同僚と交流がありました。

しかし、どのような捜査や情報収集を行っているのか、具体的な業務内容については、知らなかったことがほとんど。

生活安全課や地域課で勤務していた筆者にとっても、公安部門はもっとも謎に包まれた部署という印象でした。

また、筆者は生活安全課で防犯広報を担当していたため、新聞やテレビなどのメディア対応を行う機会がありました。

一方で、公安部門の職員がメディアで広報活動を行う姿を見た記憶はありません。その性質上、メディアなど広報の写真に映らないようにしているという配慮がうかがえます。

仕事内容は家族にも話さない

それは家族も同様です。警察官は職務の特性上、そして情報の重要性から仕事の話を家でしないようにします。それは筆者もある程度意識していました。

公安部門はより業務が特殊なため、家族は業務内容は一切話さないと聞いたことがあります。

また、警察官同士であっても情報管理は徹底されていました。あってはならないことですが、警察官の中に故意、あるいは過失により情報を漏洩してしまう人がいる可能性はゼロではありません。

『VIVANT』でも国際テロ組織『テント』の一員が警察内部にいたり、阿部さん演じる野崎が、情報を伝えるのに慎重である描写がありましたね。

公安部とは「自分がどんな仕事をしているのか」「どんな情報を握ったのか」など、家族にも同僚にも明かさぬよう、秘密の保持を徹底していると、現職時代に強く感じました。

それと同時に、業務の特殊性から、なかなか愚痴もこぼせない大変な部署だと思いました。

警察官が大使館で勤務するのは本当!?

『VIVANT』では、阿部寛さん演じる野崎が海外の日本大使館で勤務する場面が描かれています。

実は、警察官が海外の日本大使館などの在外公館へ派遣され、勤務することは実際にあります。警察庁でも国際的な警察活動を行っていることが公開されています。

もちろん、誰でも勤務できるわけではなく、一定の選考を経て派遣されます。

詳しい内容は控えますが、筆者も実際に先進国と発展途上国の在外公館で勤務した警察官から話を聞いたことがありました。

大使館の写真

※写真はイメージ

また、警察には外国人対応や国際捜査などに携わる職員を育成するため、語学研修などの制度を設けている警察もあります。

ドラマのような海外勤務はフィクションではなく、実際の警察組織にも存在する仕事の1つなのです。

まとめ

『VIVANT』にはフィクションならではの演出もありますが、公安部や海外勤務など、実際の警察組織をモデルにした要素も数多く登場します。

一方で、その仕事内容は一般の警察官でも詳しく知らないほど情報管理が徹底されており、表に出ることはほとんどありません。

『VIVANT』をきっかけに公安部へ興味を持った人は、ぜひ公開されている情報もあわせて調べてみてください。ドラマをより楽しめるはずです。


[文・構成/りょうせい]

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