中華料理店のテーブル、なんで『赤』? 実は「ただのデザイン」ではなかった
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町の中華料理店に入ると、テーブルや内装に鮮やかな『赤色』が多く使われていることに気づきませんか。
「中国の伝統的な色だからかな」
いつの間にかそう思い込んで見過ごしてしまいがちですが、実はこれ、単なるデザインではないかもしれません。
そこには、私たちの心理や行動に影響を与える、巧みなビジネス戦略が隠されているのだそうです。
本記事では、カラービジネスコンサルタントの武田みはるさんに、中華料理店に潜む色の秘密についてお話をうかがいました。
中華料理店が『赤』を選ぶ、驚きの戦略とは?
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――なぜ中華料理店には、これほど赤色が多く使われているのでしょうか。
赤は人間の交感神経を刺激する色で、色彩心理学において『熱い』『情熱』『スピード』といった意味を持っています。
中華料理の場合、強火で調理されたアツアツの状態がおいしいものが多いですよね。
そのため、店内に青や青紫などの寒色は使われず、鮮やかな炎を連想させる赤が多用されているのです。
――料理の『アツアツ感』を演出しているのですね。
それ以外にも、赤やオレンジなどの暖色は『食欲増進色』でもあるため、テーブルが赤いことで、お客様の食欲を刺激する効果もあります。
さらに、赤が持つ『スピード』という心理的影響には、注文された料理を早く、熱いうちにお客様に届けるという意味も込められているのですよ。
――お店全体の回転率にも関係しているのでしょうか。
暖色には、脳に『時間の経過を早く感じさせる』という影響を及ぼす作用があります。
そのため、店内に赤を多く用いることで、無意識のうちにお客様の回転率を上げ、お店の売上アップにつなげるという巧妙な戦略が隠されているのです。
ファストフード店も実践!売上を伸ばす色の効果
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――中華料理店以外でも、同じような色の戦略を使っている業界はありますか。
分かりやすい例でいうと、ファストフード店です。
比較的、客単価の低い商材を扱っているお店は、お客様の回転率を上げることで全体の売上を伸ばしています。
そのため、時間経過を早く感じさせる赤やオレンジ、黄色といった暖色を、店内や看板に多用しているケースが多いですね。
――ほかには、赤色にどのような影響があるのでしょうか。
赤色は『決断』『行動力』『勝負』をうながす色でもあります。
人間の交感神経を刺激してアドレナリンを分泌させるため、体温の上昇も見られるのですよ。
実験では、室内温度が同じであっても、赤色の部屋のほうが青色の部屋より体感温度が3℃も高くなるという結果が出ています。
また、スポーツにおいて赤色のユニフォームを着たチームのほうが、青色よりも勝率が2割高いというデータもあるほどです。
「今日は絶対に契約を取りたい!」「周りに勝ちたい!」という勝負の日には、下着に赤色を取り入れると、脳が反応して効果を発揮してくれるかもしれませんよ。
自宅の食卓で『赤』を効果的に取り入れるコツ
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――赤色の持つ力を、自宅の食卓でも上手に生かす方法はありますか。
赤は強力な食欲増進色ですので、ダイニングのテーブルクロスなどに赤を取り入れると、いつもの料理がよりおいしく感じられるようになります。
ただし、全体に使いすぎてしまうと、それこそ中華料理店のようになって落ち着かなくなってしまいます。
白やアイボリーといった落ち着いた色のテーブルクロスをベースにして、その上に赤色のテーブルランナーを重ねてみるのがおすすめです。
これなら、空間の雰囲気を損なうことなく、上品に赤色の効果を取り入れることができますよ。
赤色の力を味方につけよう
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何気なく入っていた中華料理店の赤いテーブルには、食欲をそそるだけでなく、お店の回転率まで計算されたプロのビジネス戦略が詰まっていました。
色には、私たちの心や身体を動かす『不思議なパワー』が秘められているのでしょう。
あなたも「ここぞ!」という勝負の日や、毎日の食卓をさらに楽しくしたい時には、ぜひ赤色の力を上手に味方にしてみてはいかがでしょうか。
いつの間にか、心も身体もポジティブなエネルギーで満たされるかもしれませんね。
監修・取材協力 武田みはる
カラービジネスコンサルタントkotonoha代表。
20代でパーソナルカラーを学び、現在は行動色彩心理学を用いたカラー戦略、人財の安定を図るカラーコミュニケーション研修まで幅広く展開。
HPや看板、内装外装のカラーコンサルはすぐに新規客が掴め、売上増に繋がると好評を得ている。お酒と文学をこよなく愛する「色彩オタク」。
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[文・取材/LUIS FIELD 構成/grapeライフハック編集部]