持ち手側がカビた菜箸、使わない方がいい? カビ対策のプロが回答「使い続けると…」
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水切りラックに入れていた菜箸が、いつの間にか「カビていた」ということはないでしょうか。
特に持ち手側にカビが発生することが多いですが、カビで黒ずんでしまった箸は使わないほうがいいのでしょうか。
カビが発生した箸は捨てるべき?
カビで黒ずんでしまった菜箸について、カビ対策の総合会社である、ハーツリッチ株式会社(以下、ハーツリッチ)によると…。
処分したほうがいいです。酸素系の漂白剤やサンドペーパーを使ってカビを除去することも可能ですが、一度カビの生えた箸を再び利用することは衛生的によくありません。
すぐに身体に影響が出ることは少ないですが、使い続けると身体にどのような影響が出るか分かりません。
酸素系の漂白剤を使うリスクについても、このように解説しています。
酸素系の漂白剤でカビを除去することも可能ですが、箸を傷めてしまい、後々割れやすくなってしまいます。
漂白液に浸けることで、箸の深部にまで水分が浸透してしまうため乾燥に時間がかかり、さらにカビを繁殖させることにもなりかねません。
また、表面のカビは除去できても、カビの色素が残り、箸の中心部にあるカビやカビの胞子は除去しきれず、きちんと除去できているかどうかの確認も難しいです。そのため漂白剤の使用はあまりおすすめしません。
サンドペーパーを使う方法もあるようですが、デメリットも覚えておく必要があります。
サンドペーパーを使ってカビ部分を削ることで、カビの色素をなくすこともできます。
しかし、箸の塗装が剥がれてしまい、見た目や形が悪くなってしまうことや、塗装が剥がれた部分から新たにカビが生えやすくなるといったデメリットもあります。
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箸のカビが発生しないようにするためには
そもそもなぜ箸にカビが発生してしまうのでしょうか。ハーツリッチでは、原因として以下の5つを挙げています。
1.食事後すぐに洗わず、浸け置きしている。
2.洗った後は自然乾燥、または拭いてすぐに食器棚に片づけている。
3.洗った後も洗剤や食べ物汚れが残っている。
4.保管場所の通気性が悪い、掃除が不十分。
5.木製、竹製の箸を使っている。
竹製の菜箸を洗った後、よく水を切らず、持ち手を下にして箸用の水切りラックに入れる人もいるでしょう。
この場合、上記の『4』と『5』に該当しており、カビが生えても仕方ない状況のようです。
ハーツリッチによると「カビが発生する原因を踏まえた対策が必要」とのこと。以下が箸にカビを発生させないポイントだといいます。
・食後は浸け置きせずにすぐに洗う。
・洗った後はすぐに水気をふき取り、風通しのよい場所で乾かす。
・洗浄後は消毒用エタノールで除菌する。
・洗い残し、すすぎ残しがないようにする。
・通気性のよい場所で保管する。
菜箸がカビてしまった場合は、残念ながら処分したほうがいいとのこと。
「もったいないから」とそのまま使っていると、思わぬトラブルにつながる可能性があるので、交換したほうがいいでしょう。
長く大切に使うために、日頃からしっかりと乾燥させるなど、小まめなお手入れも欠かさないようにしたいですね。
[文・取材/大西トタン@dcp・構成/grape編集部]