東京都水道局が注意喚起! 高額請求をする『悪徳業者』を見抜くコツは?
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- 東京都水道局/出典 水道のトラブル






水は、食事や入浴、トイレなど、私たちの生活に欠かせないものです。
そのため、漏水などの水回りのトラブルが起きると、困ってしまいますよね。
通常、道路部分などの水道管のトラブルは、主に住まいのある自治体が修理を行いますが、水道メーターから自宅の蛇口までのトラブルは、原則として個人で対応しなければなりません。(個人で対応が必要な修理場所の範囲は自治体などによって異なります。)
しかし、こうした状況につけ込んだ、悪質な水道修理業者とのトラブルが増えていることをご存じでしょうか。
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悪質な水道業者から高額請求を受けるケースも
近年、身近な広告をきっかけに水道の修理を依頼した人が、修理後に高額な請求を受けるなどのトラブルが発生しています。
水のトラブルで慌ててしまうと、修理業者を落ち着いて選ぶことが困難になるため、事前に確認しておくと安心でしょう。
水道修理業者を選ぶ際の参考に、東京都水道局の担当者にお話をうかがいました。
――どのような手口が発生しているのでしょうか?
例えば、以下のような悪質な訪問販売や詐欺が発生しています。
・水質検査と称して自宅に上がり込み、高額な浄水器を売りつける。
・やってもいない漏水修理の代金を請求する。
・部品交換で修理できる内容であるにもかかわらず、「古いから部品がない」などの不実のことを告げ、トイレタンク本体の交換などを勧誘する。
――修理業者を選ぶ時や修理依頼時の注意事項はありますか?
例えば、以下のような注意事項があげられます。
・自治体などのウェブサイトに掲載している指定事業者の連絡先に問い合わせる。
・ネット検索の広告情報のみで判断しない。
・複数の指定事業者から見積りを取り、見積書の内容を確認する。
・工事前に『工事の内容・費用・アフターサービス』などについて、十分な説明を受ける。
・契約は書面にする。
・住まいの管理会社や不動産会社に問い合わせてみる。
・作業の写真など、記録を残す。
・怪しいと思った時は、家族や知人、消費者ホットライン(188)などに相談する。
――水道のトラブルへの備えとして、日頃からできることはありますか?
地表や壁の配管部分がいつも濡れている場合などは、漏水の可能性があります。そのような時は、水を使用していない状態にして、水道メーターのパイロット部分を確認してください。
使用していない状態でパイロットが回転(点滅)している時は、メーターから蛇口までのどこかで漏水していることを意味しますので、早めの修繕対応が必要です。
※緊急時には、メーターボックス内のバルブ(止水栓)を右(時計回り)に回すと水が止まります。いざという時に慌てないためにも、日頃から元栓の位置を確認しておくとよいでしょう。
画像提供:東京都水道局
また、これから寒くなる季節は、水道管の凍結にも注意が必要です。
寒さで水道管内の水が氷になると、断水が発生するだけでなく、水の体積が膨張し、水道管に亀裂が入って漏水につながることがあります。
ご家庭でできる対策としては、水道管が直接外気に触れる部分に保温材を巻きつけ、ひもで縛って固定し、その上から保温材が濡れないよう、ビニールテープなどで隙間なく蛇口の根元まで巻く方法があります。(保温材は、市販品のほかに、毛布・発泡スチロールなど、ご家庭にあるものでも代用できます。)
水道管は、気温が-4℃以下になると凍結しやすいと言われています。
ただし、風が当たりやすい場所や日当たりの悪い場所では、-4℃にならなくても凍結する恐れがあります。
ご自宅の水道管がどこに、どのように設置されているかを、日頃から確認しておきましょう。
画像提供:東京都水道局
東京都水道局のウェブサイトでは、さまざまな水道トラブルに対する対処法などを紹介しています。
日頃から情報をチェックしておくとよいでしょう。
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水道のトラブルに備えて、信頼できる修理業者の連絡先や、水の元栓の場所をあらかじめ確認しておくと安心です。
突然の水道トラブルに慌てないためにも、日頃からできる備えを少しずつ進めておきたいですね。
[文・取材/ことのは 構成/grape編集部]