飲食店が怒りの投稿「こんなに悲しいことはない」 モラルに欠けた客の行動
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食事の前にいう「いただきます」の言葉にこめられた意味は、諸説あります。
たとえば、食事を作ってくれた人や食材を収穫してくれた人などへの感謝の意味。つまり、食事が提供されるまでに関わったすべての人たちに向けられたものです。
もう1つは、食材そのものへの感謝。植物であれ動物であれ、食材に宿る『命』を私たちは「いただいている」わけです。
そうした命をもらうことへの感謝が「いただきます」という言葉にこめられているともいわれています。
※写真はイメージ
しかし、最近では食事に対する『感謝』の思いが薄れてきているように感じることも…。
大阪にある飲食店『なんば赤狼(@nanba_sekirou)』さんの投稿をご紹介します。
店主「今後、ご入店はお断り致します」
投稿者さんの店は、日本では一般的に食べられていない、ワニやカンガルーなどの珍しい肉を使った料理を提供する飲食店です。
そのため、食材に対する物珍しさから好奇心で来店する客も多くいます。
ちゃんと注文した料理を味わうのであればまだしも、中にはこんなモラルを欠いた行動をとる人もいるのだとか…。
珍しい料理を前に、思い出として写真に収めたくなる気持ちは理解できます。
しかし、飲食店にもかかわらず、食材の味を確かめずに写真撮影だけで満足してしまっては本末転倒。
自分勝手な理由で粗末に扱われる『命』を考えると、やるせなくなります。
投稿にこめた店主の思い
投稿者さんが「予約も入店も断る」と強く主張するのには、料理を大量に残されたことへの憤りだけでなく、食材の『命』に対する思いも関係していました。
大量に料理を残す客に対して「常識を疑う」「ふざけてる」と怒りのコメントが多く寄せられた一連の投稿。また、投稿者さんは、一連の投稿にこめた思いをこうも語ります。
生きることは食べること。尊い命をいただくこと。そして植物も動物も、食べられるために生まれて来た命など1つとしてこの世にはありません。
感謝を忘れてはならないことだけ、人々の心へと届いてくれたら何より幸いです。
食材になる前は、もとは1つの命。それが人間の都合で食材になり、私たちの命をつないでくれています。
私たちが生きていけるのは、ほかの『命』をもらっているからこそ。だからこそ、感謝の思いを忘れてはいけません。
[文・構成/grape編集部]