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防犯の観点で最強のバッグは? 元警察官が出した「意外な答え」とは

By - りょうせい  公開:  更新:

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撮影:grapeライフハック編集部

りょうせいの写真

りょうせい

元警察官。警察歴10年。交番勤務を経て、生活安全課にて従事。第三級陸上特殊無線技士。

通勤や通学で見かけるバッグといえば、トートバッグやリュックサック、斜め掛けショルダーバッグなどが代表的です。

では、防犯の観点で「最強」といえるのは、どのバッグなのでしょうか。

元警察官の筆者はかつて、ひったくりやスリの現場で被害対応をしてきました。

その経験から見ると、犯人はバッグの種類を判断していると感じます。

今回は、それぞれのバッグの防犯観点におけるメリットとデメリット、そして『もっとも大切なこと』について解説します。

ハンドバッグがもっともひったくりから狙われる!?

『自転車のひったくり犯』の写真

※写真はイメージ

ハンドバッグは、ひったくり被害で多く見られるタイプです。そのため「防犯的に弱い」と思われがちですが、実はメリットもあります。

ハンドバッグのメリット

・とっさに身体から外せる:ひったくりなど突然襲われた際、無理に抵抗せず『手放す』という選択が取れます。転倒やケガを防ぐという意味では利点です。

・所持品を管理しやすい:常に視界に入るため、中身の確認がしやすいのが特徴です。「いつまであったのか」「いつからなくなったのか」を把握しやすい点は、防犯上の強みといえます。

ハンドバッグのデメリット

・ひったくりに狙われやすい:簡単に身体から離せる構造は、犯人にとって『奪いやすい』という意味でもあります。

・片手が塞がる:手放さない限り、咄嗟の防御や逃走の場面で動きが制限される可能性があります。

※写真はイメージ

ハンドバッグのデメリットを減らす方法

・バッグは必ず『歩道側』に持つ:車道側からのひったくりは典型的な手口です。持つ位置を変えるだけで、リスクは大きく下がります。

・咄嗟の時は無理をせず手放す:命や身体より大切なバッグはありません。危険を感じたら、抵抗しない判断も重要です。

リュックは安全?固定されている強みと弱み

『街を歩く30代のビジネスマン 後ろ姿』の写真

※写真はイメージ

通勤・通学でもっとも多く見かけるのがリュックです。両肩に掛けて身体に密着させる構造は、防犯の面でも一定の強みがあります。

リュックのメリット

・両手が空く:スマートフォンの操作や荷物の持ち運びだけでなく、咄嗟の時に防御や逃走の動きが取りやすいのは大きな利点です。

・身体に密着しているため、ひったくりに狙われにくい:肩や背中に固定されているため、横から一瞬で奪うのは簡単ではありません。ひったくりという手口に対しては比較的強いタイプといえます。

リュックのデメリット

・背中にあるため管理しにくい:視界に入りにくく、ファスナーを開けられても気づきにくい傾向があります。スリの標的になりやすいのはこの構造によるものです。

・無理に取られそうになると、大きなケガにつながる恐れがある:身体に固定されている分、強く引かれると転倒する可能性が…。状況によっては、バッグ以上に身体へのダメージが深刻になることもあります。

※写真はイメージ

リュックのデメリットを減らす方法

・ファスナーは必ず最後まで閉める:少しだけ開いている状態は狙われやすくなります。基本ですが、徹底することが大切です。

・開閉音が分かりやすい構造を選ぶ:金具の音が出るタイプなどは、不審な開閉に気づきやすくなります。

第三勢力『ショルダーバッグ』

ここまで見てきた中で、筆者が防犯の観点でもっともバランスがよいと感じるのは、斜め掛けショルダーバッグです。

『散歩道を歩くシニア男性の後ろ姿』の写真

※写真はイメージ

身体に密着させて持てるため、ひったくりには比較的強く、さらに前に掛ければ所持品の管理もしやすくなります。

両手も空きやすく、動きやすさの面でも優れています。いわば、ハンドバッグとリュックのいいとこどりのような存在です。

ただし、最大のメリットを生かせるかどうかは、持ち方次第です。

紐を長く垂らしていれば引きやすくなりますし、後ろに回していれば管理もしにくくなります。斜め掛けであっても、身体に密着させ、できるだけ前側で持つことが重要です。

どのバッグにも共通している大切なこと

それぞれのメリット・デメリットを見てきて、気づいた人もいるかもしれません。

本当に大切なのは、『どのバッグを選ぶか』ではなく、『危険を想定した持ち方』ができているかどうかです。

バッグは道具にすぎません。持ち方1つで、狙われやすさは大きく変わります。

防犯力を決めるのは、バッグの種類ではなく、使う人の意識なのです。


[文・構成/りょうせい]

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