lifehack

毎日使うタオル、黒ずんできたら… 洗濯のプロ直伝『リセット洗い』とは?

By - 平島利恵  公開:  更新:

Share Post LINE はてな コメント

茶色の水の写真

撮影:Heulie

洗濯研究家の平島利恵です。

タオルを毎日洗っているのに「ニオイが気になる」「黒ずんで見える」と感じたことはありませんか。

その原因は、繊維に蓄積した汚れかもしれません。

本記事ではスタッフが愛用している、洗濯したばかりのタオルを使い、汚れがどれだけ残っているのかを『リセット洗い』で実験しました。『リセット洗い』とは、その名の通り、もう1回洗い直しをすることです。

例えば、下の写真の茶色い水、タオルから出た蓄積汚れなんです。あなたのご自宅のタオルも、同じように汚れが蓄積しているかもしれません。

タオル汚れの写真(撮影:Heulie)

撮影:Heulie

洗ったはずのタオル、ちゃんと汚れは落ちている?

それでは、洗ったタオルを『リセット洗い』してみましょう。

洗濯したばかりのバスタオルから…

まずは、弊社スタッフが毎日使っている数枚のタオルをチェックします。

40℃のお湯にアルカリ性粉末洗剤を溶かし、すべてのタオルを1時間つけ置きしました。

タオルをつけ置き洗いしている写真(撮影:Heulie)

撮影:Heulie

すると、お湯がみるみる濁り、茶色に変化していきます。

洗ったばかりのタオルから、皮脂や汗、洗剤の残留物が溶け出したのです…。

柔軟剤と香りビーズを多用していたバスタオルから…

続いて、柔軟剤と香りビーズをたっぷり使って洗濯したバスタオルを洗ってみました。

スタッフいわく、乾いた状態では臭わないとのこと。しかし、入浴後に身体を拭いて濡れると、タオルからはもわっと強烈なニオイが漂ってくるので、気になっていたそうです…。

タオルをつけ置き洗いしている写真(撮影:Heulie)

撮影:Heulie

こちらも洗ってみると、目を疑うような汚水が流れ出てきました。

柔軟剤と香りビーズを多用していたため、洗い残した汚れごと柔軟剤でコーティングされていたのです。

毎日すすぎ2回洗っているバスタオルは…

最後に紹介するのは、弊社のスタッフが「毎日、すすぎ2回で洗っているから大丈夫!」と自信をもって出してきたタオル。

しかし、きれいに洗えていると思っていたタオルからも、茶色い汚れが出てきました。

茶色の水の写真(撮影:Heulie)

撮影:Heulie

汚水と言っても三者三様。洗濯環境によっても、蓄積する汚れの種類が異なることが分かります。

各動画ではリセット洗いの様子をリアルに収録。思わず「ウソでしょ!?」と声が出るほどの変化です。

なぜタオルは洗っても汚れるの?

なぜ、毎日きれいに洗っているはずのタオルから、上記のような汚れが出てきてしまうのでしょうか。

その理由は、タオルが吸水性に優れたパイル構造であること。

パイル地のタオルの写真

撮影:Heulie

お風呂上がりのきれいな身体を拭いたとしても、皮脂や角質、汗がパイルの奥に入り込み、普通の洗濯では落としきれないことがあります。残った汚れを、柔軟剤や消臭ビーズでごまかすのは絶対NG!

ニオイの原因は『落とし切れなかった汚れ』です。この汚れが残って臭うタオルに柔軟剤を使うと、汚れごとコーティングし、黒ずみやニオイを招きます

さらに、柔軟剤を使い続けるうちに吸水性が落ち、洗剤の効きも悪くなり、さらに嫌なニオイがするように…。洗濯の負のループにはまってしまいます。

タオルを長持ちさせる『正しいケア』

タオルを長持ちさせるには、日頃から正しいケアをすることが大切です。以下、4つのポイントを覚えておいてくださいね。

・使用後の濡れタオルは、すぐ洗うか干して乾かしながら保管。

・柔軟剤は控える。

・洗濯槽には詰め込みすぎず、すすぎは2回以上。

・洗濯後はすぐ干し、湿ったまま放置しない。

ふわふわに仕上げたいなら、柔軟剤ではなく乾燥機を短時間使うのが効果的

外干しの場合は、タオルをぱんぱんと叩いてパイルを立たせ、日陰干しをしましょう。カラカラになるまで干しすぎないことで、やわらかさをキープできます。

タオルを干している写真(撮影:Heulie)

撮影:Heulie

見た目がきれいでも、茶色い水が出るほど汚れているタオル。一度『リセット洗い』で繊維の奥からすっきり洗ってみませんか。

もちろん、汚れが出なければ、それは『きちんと洗えている証拠』。そのまま、正しい習慣を続けてくださいね。


[文・構成/平島利恵]

医師「生で食べるのは控えて」 花粉症の人が注意すべき食材に「マジか」「知恵袋だ」スギやヒノキの時期以外に鼻がムズムズする原因を専門家が解説。季節別の花粉、通年性アレルゲン、寒暖差アレルギーのほか、花粉症の人に可能性のある、食べ物によるアレルギー症状『PFAS』まで分かりやすく紹介します。

眼科医「まばたきしないで」 目薬の正しいさし方に「ウソだろ」「ずっと間違ってた」目薬の効果をしっかり得るには、さした後のまばたきはNG。薬が流れ出てしまう理由や、正しい点眼方法、子供に点眼する際のコツまで、眼科医が分かりやすく解説します。

Share Post LINE はてな コメント

page
top