東日本大震災で流されたバイクがカナダで発見! 受け取りを断った男性の想いに涙 By - grape編集部 公開:2016-07-23 更新:2018-06-20 バイク東日本大震災泣ける話 Share Post LINE はてな コメント 出典:Harley-Davidson Canada 2011年3月11日に日本列島を襲った東日本大震災。 多くの方が命を失い、また自宅や大切なものが津波に流されました。 家族と共に思い入れのあるバイクが流された男性 宮城県に住む横山育生さんもそんな1人。 3人の家族をこの津波で失いました。そして、自身が大切にしていたハーレーダビッドソンのナイトトレインというバイクも、保管していたコンテナごと流されてしまったのです。 ※写真はイメージです そんな横山さんの大切な愛車が、カナダで発見されたことが明らかとなり、大きな注目を集めました。 横山さんの返答に世界が感動 横山さんのバイクが発見されたのは、カナダ北部に位置するクイーンエリザベス諸島のグレハム島で、日本から6000㎞以上も離れた小さな島です。 発見したのは、この島に住むピーター・マイクさん。ナンバーから持ち主が日本人であることに気付きます。 出典:Facebook この事実を知ったハーレーダビッドソン本社はナンバーからオーナーが横山さんであることを確認し、横山さんに連絡を取ります。 「あなた(横山さん)のバイクがカナダで発見されました。修理してお送りしますよ」 しかし、この親切な申し出に対し、横山さんはこう答えたそうです。 「非常に有り難い申し出ですが、お断りします。私の周りの人たちも、東日本大震災とその後の津波で多くの大切な物や人を失いました。私だけがそのような恩恵にあずかるわけにはいきません」 そして、ハーレーダビッドソンの担当者にこう告げます。 「ミルウォーキーにあるハーレーダビッドソンの博物館で、津波の犠牲者に捧げていただければ幸いです」 この申し出は、多くの人の心を震わせました。 自分自身も辛い経験をし、家族を失い、大切なバイクも失いました。それでも、周囲の人たちへの配慮を優先して、愛車の受け取りを辞退にした横山さんに対し、多くの称賛と敬意の念が寄せられたのです。 横山さんの愛車は博物館で展示中 愛車のナイトトレインは横山さんの希望通り、博物館で展示されることになりました。 出典:Harley-Davidson Canada 出典:Harley-Davidson Canada 創業者一族のビル・ダビッドソンさんによると、横山さんのバイクは現在も海水による浸食が進んでいるそうです。 しかし、その侵食を食い止めるのではなく、津波の恐ろしさを伝えるために、そのままにしてあるとのこと。 さまざまな人の大切な人や物を一瞬にして飲み込み、連れ去ってしまう津波。このハーレーダビッドソンはそんな津波の恐ろしさを、多くの人に伝えようとしてくれているのかもしれません。 In the aftermath of the tsunami that devastated Japan in 2011 one man’s motorcycle washed up 6,000 km away on the shore of British Columbia. Here is the story of the Harley-Davidson Tsunami Bike.Posted by Harley-Davidson Canada on Saturday, April 30, 2016 出典 Harley-Davidson Canada Share Post LINE はてな コメント
2011年3月11日に日本列島を襲った東日本大震災。
多くの方が命を失い、また自宅や大切なものが津波に流されました。
家族と共に思い入れのあるバイクが流された男性
宮城県に住む横山育生さんもそんな1人。
3人の家族をこの津波で失いました。そして、自身が大切にしていたハーレーダビッドソンのナイトトレインというバイクも、保管していたコンテナごと流されてしまったのです。
※写真はイメージです
そんな横山さんの大切な愛車が、カナダで発見されたことが明らかとなり、大きな注目を集めました。
横山さんの返答に世界が感動
横山さんのバイクが発見されたのは、カナダ北部に位置するクイーンエリザベス諸島のグレハム島で、日本から6000㎞以上も離れた小さな島です。
発見したのは、この島に住むピーター・マイクさん。ナンバーから持ち主が日本人であることに気付きます。
出典:Facebook
この事実を知ったハーレーダビッドソン本社はナンバーからオーナーが横山さんであることを確認し、横山さんに連絡を取ります。
「あなた(横山さん)のバイクがカナダで発見されました。修理してお送りしますよ」
しかし、この親切な申し出に対し、横山さんはこう答えたそうです。
「非常に有り難い申し出ですが、お断りします。私の周りの人たちも、東日本大震災とその後の津波で多くの大切な物や人を失いました。私だけがそのような恩恵にあずかるわけにはいきません」
そして、ハーレーダビッドソンの担当者にこう告げます。
「ミルウォーキーにあるハーレーダビッドソンの博物館で、津波の犠牲者に捧げていただければ幸いです」
この申し出は、多くの人の心を震わせました。
自分自身も辛い経験をし、家族を失い、大切なバイクも失いました。それでも、周囲の人たちへの配慮を優先して、愛車の受け取りを辞退にした横山さんに対し、多くの称賛と敬意の念が寄せられたのです。
横山さんの愛車は博物館で展示中
愛車のナイトトレインは横山さんの希望通り、博物館で展示されることになりました。
出典:Harley-Davidson Canada
出典:Harley-Davidson Canada
創業者一族のビル・ダビッドソンさんによると、横山さんのバイクは現在も海水による浸食が進んでいるそうです。
しかし、その侵食を食い止めるのではなく、津波の恐ろしさを伝えるために、そのままにしてあるとのこと。
さまざまな人の大切な人や物を一瞬にして飲み込み、連れ去ってしまう津波。このハーレーダビッドソンはそんな津波の恐ろしさを、多くの人に伝えようとしてくれているのかもしれません。