野口健が震災発生時にタバコを被災地に寄付 理由に「被災者の気持ちを分かっている」 By - grape編集部 公開:2023-02-12 更新:2023-02-12 東日本大震災野口健 Share Post LINE はてな コメント 2023年2月6日、トルコ南東部を震源としたマグニチュード7.8の大地震が発生しました。 同月12日時点で、亡くなった人の数は2万8千人以上。建物も多数倒壊し、甚大な被害が出ているのです。 トルコでの地震を受けて、登山家の野口健さんはTwitterを通じ、寝袋の寄付を呼び掛けるなど、多くの人々に支援を求めています。 極寒のトルコ・シリア被災地 野口健が寝袋の寄付を呼びかけ 「日本にとってトルコは恩人」 野口健が東日本大震災でタバコを寄付した理由 トルコ地震での支援活動を行っていると、野口さんの心の中では「支援者側も、当事者意識を持つことが大切だ」という想いが芽生えてきたといいます。 想像力を働かせることで、今どんな支援が必要なのかが分かり、それが日頃の防災に対する意識を高めるそうです。 トルコ地震の災害支援活動を行いながら感じるのは、支援している僕らも当事者意識を持つこと。「明日は我が身」だとリアルに想像する事が大切なのだろうと。リアルにイメージをする事で、今、何を求められどのような支援をすべきか想像がつきますし、また、自分が被災者になる前提で備えにも力が入る。— 野口健 (@kennoguchi0821) February 11, 2023 野口さんの投稿に対し、2011年に起きた東日本大震災の被災者から、こんな感謝の声が届きました。 被災地にタバコを届けた野口さんの話を知った時は、「この人はきれいごとでは済まない物事の道理を理解している」と思いました。 大きな災害が起きると、各地から食料品が届けられます。 もちろん、生きていくうえで食べ物は必要不可欠。しかし同時に、野口さんは被災者のメンタルケアも大切だと考え、タバコを寄付したと振り返りました。 あの時は「津波で助かった人を肺ガンで殺すのか!」などの抗議電話が多数、事務所に寄せられましたが、現場に訪れる中で本当に必要とている物が何か、見えてくるもの。 救援物資の中に嗜好品は含まれるべきだと今でも思っています。お届け先では大歓迎されましたが、外部からはかなり叩かれました。 同じ事が熊本地震で運営したテント村でも。 「避難所は禁酒」だと被災自治体から告げられ「テント村も禁酒にすること」と。しかし、雨風を防ぐ事だけが避難所の役割ではなく、被災者のメンタルケアも重要なポイント。テントですからいわゆる個室ですし。ルールを破りテント村はアルコールOKにしました。 @kennoguchi0821 ーより引用(原文ママ) 東日本大震災や2016年に起きた熊本地震の時、それまでの日常が突然奪われ、激しいストレスに苦しんだ被災者もいたことでしょう。 タバコを日常の支えにしていた人ならば、吸えないことでなおさらストレスを抱えていたはず。 野口さんはそう考え、被災地にタバコを届けたようです。 タバコを寄付した野口さんのエピソードに、多くの人から反響が上がりました。 ・災害で避難した時、水や食料はもちろん必要だけど、何かしら日常を感じられるものも大切なんだと思います。 ・普段必要なくても、もし自分が被災したらタバコとコーヒーが欲しい。飲み込んだ重たい空気を、溜息と一緒に吐き出したいかも。 ・被災地に、嗜好品の1つであるタバコを届けるという発想がすごいです。 震災時、避難所として開放された体育館の端に喫煙スペースが設置され、分煙はされていたとのこと。 タバコを届けたことに対する、被災者からのクレームは1件もなかったとも野口さんは明かしています。 避難所の中で喫煙できる避難所は僕の知る限り存在していません。喫煙者は体育館の外のしかも端っこに喫煙ブースがあり、そこでタバコを吸っていました。 テント村もJTさんが喫煙ブースを端っこに設置してくれました。タバコを届けた事に対し被災者の方からのクレームはたったの一件もなかったです。 @kennoguchi0821 ーより引用 災害が起きた時、自分には何が必要で、準備をしておくべきかを、考えることが大切ですね。 [文・構成/grape編集部] 出典 @kennoguchi0821 Share Post LINE はてな コメント
2023年2月6日、トルコ南東部を震源としたマグニチュード7.8の大地震が発生しました。
同月12日時点で、亡くなった人の数は2万8千人以上。建物も多数倒壊し、甚大な被害が出ているのです。
トルコでの地震を受けて、登山家の野口健さんはTwitterを通じ、寝袋の寄付を呼び掛けるなど、多くの人々に支援を求めています。
極寒のトルコ・シリア被災地 野口健が寝袋の寄付を呼びかけ 「日本にとってトルコは恩人」
野口健が東日本大震災でタバコを寄付した理由
トルコ地震での支援活動を行っていると、野口さんの心の中では「支援者側も、当事者意識を持つことが大切だ」という想いが芽生えてきたといいます。
想像力を働かせることで、今どんな支援が必要なのかが分かり、それが日頃の防災に対する意識を高めるそうです。
野口さんの投稿に対し、2011年に起きた東日本大震災の被災者から、こんな感謝の声が届きました。
被災地にタバコを届けた野口さんの話を知った時は、「この人はきれいごとでは済まない物事の道理を理解している」と思いました。
大きな災害が起きると、各地から食料品が届けられます。
もちろん、生きていくうえで食べ物は必要不可欠。しかし同時に、野口さんは被災者のメンタルケアも大切だと考え、タバコを寄付したと振り返りました。
東日本大震災や2016年に起きた熊本地震の時、それまでの日常が突然奪われ、激しいストレスに苦しんだ被災者もいたことでしょう。
タバコを日常の支えにしていた人ならば、吸えないことでなおさらストレスを抱えていたはず。
野口さんはそう考え、被災地にタバコを届けたようです。
タバコを寄付した野口さんのエピソードに、多くの人から反響が上がりました。
・災害で避難した時、水や食料はもちろん必要だけど、何かしら日常を感じられるものも大切なんだと思います。
・普段必要なくても、もし自分が被災したらタバコとコーヒーが欲しい。飲み込んだ重たい空気を、溜息と一緒に吐き出したいかも。
・被災地に、嗜好品の1つであるタバコを届けるという発想がすごいです。
震災時、避難所として開放された体育館の端に喫煙スペースが設置され、分煙はされていたとのこと。
タバコを届けたことに対する、被災者からのクレームは1件もなかったとも野口さんは明かしています。
災害が起きた時、自分には何が必要で、準備をしておくべきかを、考えることが大切ですね。
[文・構成/grape編集部]