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野口健が震災発生時にタバコを被災地に寄付 理由に「被災者の気持ちを分かっている」

By - grape編集部  公開:  更新:

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2023年2月6日、トルコ南東部を震源としたマグニチュード7.8の大地震が発生しました。

同月12日時点で、亡くなった人の数は2万8千人以上。建物も多数倒壊し、甚大な被害が出ているのです。

トルコでの地震を受けて、登山家の野口健さんはTwitterを通じ、寝袋の寄付を呼び掛けるなど、多くの人々に支援を求めています。

野口健が東日本大震災でタバコを寄付した理由

トルコ地震での支援活動を行っていると、野口さんの心の中では「支援者側も、当事者意識を持つことが大切だ」という想いが芽生えてきたといいます。

想像力を働かせることで、今どんな支援が必要なのかが分かり、それが日頃の防災に対する意識を高めるそうです。

野口さんの投稿に対し、2011年に起きた東日本大震災の被災者から、こんな感謝の声が届きました。

被災地にタバコを届けた野口さんの話を知った時は、「この人はきれいごとでは済まない物事の道理を理解している」と思いました。

大きな災害が起きると、各地から食料品が届けられます。

もちろん、生きていくうえで食べ物は必要不可欠。しかし同時に、野口さんは被災者のメンタルケアも大切だと考え、タバコを寄付したと振り返りました。

あの時は「津波で助かった人を肺ガンで殺すのか!」などの抗議電話が多数、事務所に寄せられましたが、現場に訪れる中で本当に必要とている物が何か、見えてくるもの。

救援物資の中に嗜好品は含まれるべきだと今でも思っています。お届け先では大歓迎されましたが、外部からはかなり叩かれました。

同じ事が熊本地震で運営したテント村でも。

「避難所は禁酒」だと被災自治体から告げられ「テント村も禁酒にすること」と。しかし、雨風を防ぐ事だけが避難所の役割ではなく、被災者のメンタルケアも重要なポイント。テントですからいわゆる個室ですし。ルールを破りテント村はアルコールOKにしました。

@kennoguchi0821 ーより引用(原文ママ)

東日本大震災や2016年に起きた熊本地震の時、それまでの日常が突然奪われ、激しいストレスに苦しんだ被災者もいたことでしょう。

タバコを日常の支えにしていた人ならば、吸えないことでなおさらストレスを抱えていたはず。

野口さんはそう考え、被災地にタバコを届けたようです。

タバコを寄付した野口さんのエピソードに、多くの人から反響が上がりました。

・災害で避難した時、水や食料はもちろん必要だけど、何かしら日常を感じられるものも大切なんだと思います。

・普段必要なくても、もし自分が被災したらタバコとコーヒーが欲しい。飲み込んだ重たい空気を、溜息と一緒に吐き出したいかも。

・被災地に、嗜好品の1つであるタバコを届けるという発想がすごいです。

震災時、避難所として開放された体育館の端に喫煙スペースが設置され、分煙はされていたとのこと。

タバコを届けたことに対する、被災者からのクレームは1件もなかったとも野口さんは明かしています。

避難所の中で喫煙できる避難所は僕の知る限り存在していません。喫煙者は体育館の外のしかも端っこに喫煙ブースがあり、そこでタバコを吸っていました。

テント村もJTさんが喫煙ブースを端っこに設置してくれました。タバコを届けた事に対し被災者の方からのクレームはたったの一件もなかったです。

@kennoguchi0821 ーより引用

災害が起きた時、自分には何が必要で、準備をしておくべきかを、考えることが大切ですね。


[文・構成/grape編集部]

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出典
@kennoguchi0821

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