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台湾が『日本へのメッセージ』をライトアップ その理由に涙

By - grape編集部  公開:  更新:

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2011年3月11日に日本を襲った、東日本大震災。東北地方を中心に地震や津波が発生し、多くの尊い命が奪われました。

当たり前だった日常が一瞬で壊れ、大切な人や住む場所を失った人は数えきれません。

台湾が『日台友情』のメッセージをライトアップ

2021年1月23日、台湾の台北市にあるシンボルタワー『台北101』で日本へのメッセージがライトアップされました。

タワーに光り輝くのは『日台友情』の文字。東日本大震災から10年を前に、日本との友情を祈るメッセージを送ったのです。

東日本大震災が発生した頃、台湾はおよそ250億円の寄付に加えて、災害救援物資の提供と緊急救援チームを派遣するなど、日本を支援してくれました。

また、台湾の蔡英文(さい・えいぶん)総統は、日本で災害が起こった時や天皇陛下が譲位された時、新型コロナウイルス感染症が感染拡大した時など、幾度となく『友人』である日本に向けたメッセージを送っています。

蔡英文氏は、今回のライトアップについて、日本語字幕を付けた動画でコメントを寄せました。

今月初め、日本のランドマーク『東京タワー』で、『台湾祭』のために灯った光は、私たちへの大きなサプライズでした。

今日と明日、台湾のランドマーク『台北101』でも、『台日友情』の文字が灯されます。私たちは世界に向けて、台湾と日本はいつまでも固く結ばれたよき隣人なのだと伝えるのです。

今年は東日本大震災から10年目の年です。あの時の日本の苦しみを台湾人は我がことのように感じ、日本のために心から祈り、支援を惜しみませんでした。

なぜなら、台湾人は覚えているからです。台湾が災害に見舞われた時、いつも日本が温かい手を差し伸べてくれたことを。

この10数年、台湾と日本はお互いを思いやり、助け合いの気持ちを持ち続けてきました。昨年はコロナ禍の試練に直面しながら、感染症対策の経験を交換し、また、世界各国に残るそれぞれの国民の帰国に協力しました。

台湾人と日本人は心と心で深いつながりを築いています。つまり、日本語の『絆』です。これは台日関係の最大の原動力でもあります。

日本に留学した台湾のデザイナーが作った『台日友情』のロゴは、まさにこのような心を表しています。今はコロナ禍で会えずにいますが、私たちは必ず手を取り合い克服できるはずです。

今日は東京オリンピック、パラリンピックの開催予定日からちょうど半年前です。日本が団結してこの試練を乗り越え、約半世紀ぶりの東京大会を開催できることを祈っています。

台湾は日本を応援し続けます。そして、台湾と日本の友情が長きにわたって続くことを願っております。

@iingwen ーより引用

同月3~8日、東京の港区にある東京タワーでは、開催日程を短縮した上で『東京タワー台湾祭2021 新春』が行われました。

日本と台湾の橋渡しである同イベントでは、東京タワーが台湾のナショナルカラーにライトアップ。また、数多くのランタンが取り付けられました。

お互いの絆を感じるやり取りに、日本からは感謝する声が続出。そして、台湾からは日本へのエールが寄せられています。

蔡英文氏と同じように、この友情がずっと続くことを多くの人が祈ったようです。


[文・構成/grape編集部]

出典
@iingwen@ChingteLai

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