フィンランドのホテルに泊まったら、核シェルターに案内された…海外の核事情とは By - grape編集部 公開:2016-08-10 更新:2018-05-22 フィンランドホテル Share Post LINE はてな コメント 出典:@Asena0330 2017年からフィンランドの学校に入学するルパンさん(@Asena0330)は、準備のため、フィンランドの首都ヘルシンキを訪れました。 宿泊するホテル、ヘルステン ヘルシンキ セナート (Hellsten Helsinki Senate)に着いたルパンさん。チェックイン後、自分の部屋に行く途中で迷ってしまいました。 「あ、迷っちゃったの?案内してあげるよ」 そんなルパンさんに声をかけてくれたのは、掃除のおばちゃん。ご親切に、部屋まで案内してくれると言います。 お礼を言い、おばちゃんの後をついて行くことにしたのですが…なぜかおばちゃんは、地下に向かい始めたのです! 「客室は地下ではないのに、なぜ…?」と疑問を抱いていると、扉の前でおばちゃんは立ち止まりました。 「ここが、核シェルターよ。覚えといてね」 出典:@Asena0330 フィンランドホテルにて僕「チェックインで来たけど部屋がどこかわからない」掃除のおばちゃん「案内してあげるよ」僕「わーい」掃除のおばちゃん「ついてきて」僕「はい」掃除のおばちゃん「ここが核シェルター」僕「核シェルター」 pic.twitter.com/JL4vaf8Uqx— ルパン@フィンランドの大学へ (@Asena0330) 2016年8月8日 なんと、案内されたのは客室ではなく核シェルター!? 非常口を案内するかのような軽い言い方で、案内してきた掃除のおばちゃん。ちなみに、その後は客室まで案内してくれたそうです。 ホテルに核シェルターがあって、当たり前!? ご存知だとは思いますが、『核シェルター』とは、万が一核兵器が使用された際に避難する場所のこと。とても頑丈な造りをされており、爆風や放射能、熱などの衝撃から身を守ることができます。 日本に住んでいると想像もつきませんが、欧州をはじめ多くの国ではたくさんの核シェルターが存在するのです。 イスラエル、スイス、スウェーデン、フィンランド、ノルウェーでは学校や公共施設にも核シェルターがあり、家にシェルターを作ることも推奨されているほど。特にスイスは、新築へのシェルター設置が法律で義務付けられています。 NPO法人日本核シェルター協会によると、人口あたりの普及率はイスラエル、スイス、ノルウェーが100%、アメリカが82%、ロシアが78%です。この数値を見ると、どれだけ上記の国に多くの核シェルターが存在するか想像できることでしょう。 日本に核シェルターは、ないの? 日本はというと、NPO法人日本核シェルター協会日本によると人口に対する普及率は0.02%と言われています。 織部精機製作所やシェルターコンサルタントといった、核シェルターを製造・販売する企業も存在しますが、数社しかありません。 ちなみに頑丈な造りの核シェルターは、災害時の避難所としても活用されています。「災害に備え、日本も核シェルターを増やした方がいいのでは?」という声もあがっています。 災害から身を守る使い道があるとはいえ、核に備えた設備が存在するのは少し悲しいものですね…。 核シェルターが、本来の目的で使われることが一度もないことを心から願います。 出典 @Asena0330/@Asena0330 Share Post LINE はてな コメント
2017年からフィンランドの学校に入学するルパンさん(@Asena0330)は、準備のため、フィンランドの首都ヘルシンキを訪れました。
宿泊するホテル、ヘルステン ヘルシンキ セナート (Hellsten Helsinki Senate)に着いたルパンさん。チェックイン後、自分の部屋に行く途中で迷ってしまいました。
「あ、迷っちゃったの?案内してあげるよ」
そんなルパンさんに声をかけてくれたのは、掃除のおばちゃん。ご親切に、部屋まで案内してくれると言います。
お礼を言い、おばちゃんの後をついて行くことにしたのですが…なぜかおばちゃんは、地下に向かい始めたのです!
「客室は地下ではないのに、なぜ…?」と疑問を抱いていると、扉の前でおばちゃんは立ち止まりました。
「ここが、核シェルターよ。覚えといてね」
出典:@Asena0330
なんと、案内されたのは客室ではなく核シェルター!?
非常口を案内するかのような軽い言い方で、案内してきた掃除のおばちゃん。ちなみに、その後は客室まで案内してくれたそうです。
ホテルに核シェルターがあって、当たり前!?
ご存知だとは思いますが、『核シェルター』とは、万が一核兵器が使用された際に避難する場所のこと。とても頑丈な造りをされており、爆風や放射能、熱などの衝撃から身を守ることができます。
日本に住んでいると想像もつきませんが、欧州をはじめ多くの国ではたくさんの核シェルターが存在するのです。
イスラエル、スイス、スウェーデン、フィンランド、ノルウェーでは学校や公共施設にも核シェルターがあり、家にシェルターを作ることも推奨されているほど。特にスイスは、新築へのシェルター設置が法律で義務付けられています。
NPO法人日本核シェルター協会によると、人口あたりの普及率はイスラエル、スイス、ノルウェーが100%、アメリカが82%、ロシアが78%です。この数値を見ると、どれだけ上記の国に多くの核シェルターが存在するか想像できることでしょう。
日本に核シェルターは、ないの?
日本はというと、NPO法人日本核シェルター協会日本によると人口に対する普及率は0.02%と言われています。
織部精機製作所やシェルターコンサルタントといった、核シェルターを製造・販売する企業も存在しますが、数社しかありません。
ちなみに頑丈な造りの核シェルターは、災害時の避難所としても活用されています。「災害に備え、日本も核シェルターを増やした方がいいのでは?」という声もあがっています。
災害から身を守る使い道があるとはいえ、核に備えた設備が存在するのは少し悲しいものですね…。
核シェルターが、本来の目的で使われることが一度もないことを心から願います。