皆既日食とは? 日本で次に見られるのはいつ? 金環日食や皆既月食との違いも解説!
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昼間なのに空が暗くなる『皆既日食』は、一生に数回出会えるかどうかという神秘的な天体ショーです。
「次はいつ見られるのか」「日食と月食は何が違うんだろう」と気になる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、次に日本で皆既日食が見られる日時のほかに、皆既日食が起こる仕組みや安全な観察方法、混同しやすいほかの天体現象との違いまで分かりやすく解説します。一緒に見ていきましょう。
次の皆既日食は、2026年8月12日
世界で次に起こる皆既日食は、2026年8月12日だと予測されています。今回はグリーンランドやアイスランド、スペインなどのヨーロッパを中心に見られるそうです。
今回は欧州で皆既日食を楽しめることから、皆既日食を見るための旅行プランが組まれるほどの盛り上がりを見せています。
しかし、日本では残念ながら、今回の皆既日食を見ることはできません。ただし、インターネットの動画配信などを通せば、現地に行けなくても素晴らしい天体ショーを見られる可能性はあるでしょう。
日本で次に見られる皆既日食は、2035年!
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日本国内で次に皆既日食を見られる日は、2035年9月2日とされています。この機会はとても貴重であり、全国的に大きな注目が集まるでしょう。
国立天文台によると、皆既日食は能登半島から関東北部の地域で見ることができるそうです。ただし、部分日食であれば、これらの地域以外でも見られる可能性があるといわれています。
『皆既日食』と『部分日食』の違いについては、『皆既日食、部分日食の違いとは?』の章をチェックしてください。
日本で見られた過去の記録と今後の日食一覧
前回、日本国内で皆既日食が観測されたのは、2009年7月22日でした。トカラ列島や奄美諸島などの限られた地域で見ることができ、当時は大きな話題になったのだとか。
前回の皆既日食以降で、日本で日食が確認された記録をいくつかピックアップしました。また、今後日本で見られる予定の皆既日食についても記載しています。
2035年の皆既日食は、前回2009年の皆既日食から約26年ぶりとなる予定です。
部分日食や金環日食は、見られるチャンスが比較的多い一方で、日本で皆既日食が観測できる機会はこのように限られています。
その次に皆既日食を見られるのは2042年になるといわれているため、2035年に見られる機会を逃さないようにしたいですね…!
皆既日食とは?昼に暗くなる仕組みと『何年に一度』の現象かを解説!
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皆既日食とは、月が太陽を完全に隠してしまい、一時的に地球から太陽が見えなくなる現象を指します。
そのため、日中に空が暗くなったり、太陽のまわりに広がる『コロナ』と呼ばれる光の筋が肉眼で見えたりするのが特徴です。
ほかにも、太陽の縁で炎が上がっているように見える『プロミネンス』や、太陽の一部が光ってリング状に見える『ダイヤモンドリング』という現象も見られるでしょう。
皆既日食が起こるのは、太陽、月、地球が一直線に並ぶためなのだとか。
本来、太陽の直径は月よりも約400倍大きいのですが、地球から太陽までの距離は、地球から月までの距離の約400倍離れています。この距離の差によって、地球から見た太陽と月の大きさは、偶然にもほぼ同じ大きさに見えるのです。
そして下の図のように、太陽、月、地球の3つが一直線に並ぶことで、地球からは月が太陽をすっぽり隠すように見えます。これが、皆既日食が見られる仕組みです。
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この現象は、世界中のどこでも見られるというわけではなく、皆既帯と呼ばれる限られた地域でしか観測できないそう。
日本で皆既日食を見られる機会はとても少ないとされ、数十年に一度しか巡ってこない貴重なチャンスになります。
例えば、日本時間の2017年8月22日にも皆既日食が発生したそうですが、残念ながら日本では観測できなかったようです。一方でアメリカ大陸では、神秘的な皆既日食の様子を観賞できたのだとか。気になる人は以下の関連記事もご覧ください。
アメリカ大陸で撮影された神秘的な写真 日本では見られない光景が美しい
次に日本で見られる皆既日食は、前述の通り2035年9月2日だといわれています。
まだまだ先の予定ですが、日本で見られる数十年に一度の機会を逃さないように、チェックしておきたいですね。
皆既日食を見る時の注意事項とは?
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皆既日食を安全に楽しむためには、目を守るための正しい知識が不可欠です。太陽の光は非常に強いため、ほんの数秒であっても直接肉眼で見つめると、目を痛めたり失明したりする危険性があります。
皆既日食で太陽が見えない時間があるといっても、その時間は短時間です。また、太陽は目に見える可視光線のほかにも、紫外線や赤外線などの目には見えない強力な光線を放っています。
そのため、日食を見る際には専用のグラスを通して観察するようにしましょう。
また、紙に小さな穴を開け、地面に映る太陽の形を観察するピンホール投影という方法を使えば、安全に日食の様子を確認できます。
なお、通常のサングラスでは目に見えない有害な光を遮断できないため、代用として使用してはなりません。
そのほかにも、機材に専用の減光フィルターを付けずに望遠鏡や双眼鏡で太陽を見るのも絶対にやめましょう。また、日食グラスをかけたまま望遠鏡などを覗くのも大変危険です。
国立天文台では、日食を安全に観察するための方法を動画でも分かりやすく解説しています。日食を見る前にチェックしてみてはいかがでしょうか。
皆既日食についてのよくある疑問
『日食』や『月食』といった似た名前の言葉が登場するため、違いがよく分からないこともあるでしょう。
ここからは、よくある疑問への回答を紹介していきます。
『皆既日食』と『金環日食』は何が違う?
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『皆既日食』以外に、『金環日食』という言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。同じ日食の中でも、皆既日食と金環日食では見え方に違いがあります。
以下では、2つの違いを簡単に表にまとめました。
違いのカギを握っているのは、『月と地球の距離』です。月の公転軌道はきれいな円ではなく、少し歪んだ形をしているため、月が地球に近い時は大きく見え、地球から遠い時は月が小さく見えます。
月が太陽を完全に覆い隠す『皆既日食』は、月が地球の近くに来た時に起こります。
反対に金環日食は、月が地球から遠い位置にある時に起こる現象です。そのため、地球から見る月のサイズは少し小さく見え、金環日食では太陽の光がリング状にはみ出して見えます。
なお、次に金環日食が日本で見られるのは、2030年6月1日だとされています。2035年の皆既日食よりも先に見られるため、こちらにも注目してみてくださいね。
皆既日食、部分日食の違いとは?
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本記事で何度か登場している『部分日食』ですが、『皆既日食』とは以下のような違いがあります。
上記の通り、皆既日食と部分日食の違いは、太陽がどの程度隠れるかです。
皆既日食の場合は太陽が完全に月に隠れてしまうため、真昼間でもまるで夜のように辺りが暗くなります。一方で、部分日食は太陽の一部しか隠れないため、空全体の明るさは普段とあまり変わらないでしょう。
また、日食は観測する地域によって見え方が大きく変わります。皆既日食が見られるのはごく限られた地域だけですが、そのエリアから少し離れた場所では、部分日食として観測できることが多いでしょう。
皆既日食と皆既月食の違いとは?
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ここまでは日食について解説してきましたが、「月食とはどう違うのだろう?」と疑問に思うかもしれません。
同じ『食』とつく現象ですが、天体の位置関係や見え方には、以下のような違いがあります。
日食は太陽の光を見ることになるため、観測には専用の日食グラスが欠かせません。一方で月食の場合は、月が赤黒く輝く様子を肉眼で安全に楽しめます。
皆既月食について詳しく知りたい人は、以下の関連記事もチェックしてみてください。
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皆既月食で赤く染まるブラッドムーンの仕組みや、皆既日食との違いを分かりやすく解説します。また、ブラッドムーンを見てはいけないとされる理由も紹介。この記事を読めば、月の観察をもっと楽しめるでしょう。
ほかにも知っておきたい月の現象がこちら…!
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月がいつもと違って見えるのは、皆既日食のタイミングだけではありません。
ここでは皆既日食以外で、月に関する珍しい現象をいくつか紹介します。
同じ月でも見え方が変わることを知ると、夜空を見上げる楽しみが増えるのではないでしょうか。
日頃から夜空を見上げる習慣をつけておくと、感動的な瞬間に出会えるかもしれません。
次に珍しい月の現象が見られる時は、ぜひ夜空に注目してみてくださいね。
※この記事は、一部国立天文台のウェブサイトを参照しています。
[文・構成/grape編集部]