妊婦さんが優先駐車場に停めたら『人間のくず』呼ばわり このマークの本当の意味
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見ず知らずの人に「人間のくず」呼ばわり
これは2015年3月、茨城県筑西(ちくせい)市で起こった出来事です。
ショッピングセンターへ買い物に来た妊婦さん。駐車場が空いていなかったので、入り口に近い車椅子マークの駐車場に駐車しました。
バックミラーの見やすい所には、筑西市で許可された「いばらき身障者用駐車場利用証」をぶら下げて。
そして買い物から戻ると、車に一枚の手紙がはさまっていました。その手紙はこのような内容でした。
みんな見てるよ。どこでも見られてるよ。
障害者でも、お年寄りでもないのに、障害者マークを車に付け、障害者専用駐車場に車を止める。
これは、人間のくずがやること。
今、大切に抱いている赤ちゃんがそれを知ったらどんなに悲しむか…自分の母親が低レベルな人間だととても悲しむでしょう。
こんなことをして恥ずかしくないですか?となりの「連れ」にも同じことを言ってやれ。
みんな見てるよ。どこでも見られてるよ。
利用証を見やすい場所に付けていたにも関わらず、一方的に文句を送りつけられてしまった妊婦さん。
「恥ずかしい」のはどちらの方なのでしょうか…。
パーキングパーミット制度
この妊婦さんが付けていた利用許可証は、パーキングパーミット制度で交付してもらったもの。
パーキングパーミット制度は、優先駐車場利用する際、県や市から利用許可証を発行してもらう制度。現在、30府県2市で導入しています。
各地方自治体によって制度名は異なりますが、対象者(各地方自治体によって違います)は、県庁や市町村役場で申請をすることで交付してもらえます。(郵送でも申請できる所もあります。)
この制度を日本で初めて導入した佐賀県では、妊産婦は妊娠7ヶ月から産後3ヶ月が対象です。
妊婦さんは子供の命を守りながら生活しています。重い荷物を持ったり、長く歩いて負担がかからないようにすることは母親として当然の配慮。
また、妊娠後期はお腹が大きくなるので、ドアを開ける時に隣の車に当たってしまいそうになることもあるそうです。
悲しい思いをする人々がこれ以上増えないよう、車椅子マークの本当の意味をより多くの人が認識し、理解する心が必要なのかもしれません。