『急がば回れ』の語源は琵琶湖が関係している? 類義語と対義語も! By - grape編集部 公開:2022-05-13 更新:2022-05-13 ことわざ言葉 Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ 日常生活で使われることも多い『急がば回れ』の語源には、琵琶湖が関係しています。 語源を理解することで、言葉の意味をきちんと理解することができるでしょう。 この記事では、『急がば回れ』の意味や語源、例文などをご紹介します。 目次 1. 『急がば回れ』の意味や語源とは?1.1. 『急がば回れ』の使い方と例文2. 『急がば回れ』の類義語と対義語を紹介!2.1. 類義語1:急いては事を仕損ずる2.2. 類義語2:急ぎの文は静かに書け2.3. 対義語1:鉄は熱いうちに打て2.4. 対義語2:好機逸すべからず3. 『急がば回れ』の英語表現もマスターしよう!4. まとめ 『急がば回れ』の意味や語源とは? 『急がば回れ』とは、『成果を急ぐ時ほど、一見回りくどく思えるような堅実な方法を選んだほうが、かえって効率よくできる』という意味を示すことわざです。 急がば回れの由来は、『もののふの矢橋の舟は早くとも急がばまわれ瀬田の長橋』という、室町時代の歌人の短歌であるとされています。 この短歌は、武士が現在の滋賀から京都に上る時の歌で、『京都に行くには、矢橋から出る舟のほうが速いけれど、比叡山から吹き付ける強風によって厳しい水路である。瀬田の長橋の陸路のほうが回り道であっても、予定通り目的地に到着できる』といった内容が示されています。 短歌の状況から『急いでいる時こそ危険な近道を選ぶのではなく、たとえ遠回りでも安全にたどり着ける道を選ぶほうが賢明だ』という教えが生まれました。 『急がば回れ』の使い方と例文 『急がば回れ』は、『時間や労力がかかっても、確実な方法で行うほうが結果的に早く行える』という意味で使用されることわざです。 実際に道を急いでいる場面から仕事や作業を急いでいる場面まで、さまざまな状況で使われます。 『急がば回れ』の例文は、以下の通りです。 ・抜け道を使ったら、道に迷って会社に遅刻してしまった。急がば回れとはこのことだったな。 ・新しいやり方を利用したら簡単に終わりそうだけど、習得に時間がかかりそうだから急がば回れで、このままのやり方でいこう。 ・急がば回れというように、面倒くさがらずに、この仕事を先に終わらせておくべきだった。 『急がば回れ』の類義語と対義語を紹介! 『急がば回れ』の類義語、対義語として、以下のようなことわざがあります。 類義語1:急いては事を仕損ずる 『急いで物事を行うと判断が誤り、かえって失敗しやすいことから、何事にも落ち着いて行動するほうがいい』という意味のことわざです。 『急いでいる時こそ、落ち着いた行動が必要になる』という点が『急がば回れ』と似た意味とされています。 類義語2:急ぎの文は静かに書け 『急ぎの手紙こそ、重要な内容であることが多いため、書き誤りのないように落ち着いて書くべき』という意味を持つことわざです。 『急ぐ時こそ丁寧な行動を心がけよ』といわれることもあります。 対義語1:鉄は熱いうちに打て 『鉄は熱いうちに打て』とは、物事は熱のあるうちに実行しないと成功しづらいことから、『熱量のあるうちに早く行動することが吉である』という意味のことわざです。 また、鉄は熱いうちに成型する必要があるため、『物事には好機があるから、時期を逃してはならない』という意味合いもあります。 対義語2:好機逸すべからず 『よい機会にめぐり合った時には取り逃してはならない』という意味のことわざです。 また、『どれほど才能や努力があっても、機会に巡り合わなければ成功はない』という意味でも使われます。 『急がば回れ』の英語表現もマスターしよう! 『急がば回れ』には、以下のような英語表現もあります。 ・More haste, less speed.(急いでいる時こそ、ゆっくりやれ) ・Haste makes waste.(急ぎすぎると無駄ができる) ・Slow and steady wins the race(ゆっくりと着実に行くほうが結局はレースに勝つ) 『Slow and steady wins the race』は英語版のことわざであり、『急がば回れ』という考えは世界共通の認識となっています。 まとめ 普段何気なく使われることの多い『急がば回れ』の由来を知ることで、より深い理解につながります。 また、類義語や対義語を知ることは、ことわざの知識が増えることにもつながります。 『急がば回れ』は世界共通の認識です。ぜひこの機会に、英語表現もマスターしましょう! [文・構成/grape編集部] Share Post LINE はてな コメント
日常生活で使われることも多い『急がば回れ』の語源には、琵琶湖が関係しています。
語源を理解することで、言葉の意味をきちんと理解することができるでしょう。
この記事では、『急がば回れ』の意味や語源、例文などをご紹介します。
『急がば回れ』の意味や語源とは?
『急がば回れ』とは、『成果を急ぐ時ほど、一見回りくどく思えるような堅実な方法を選んだほうが、かえって効率よくできる』という意味を示すことわざです。
急がば回れの由来は、『もののふの矢橋の舟は早くとも急がばまわれ瀬田の長橋』という、室町時代の歌人の短歌であるとされています。
この短歌は、武士が現在の滋賀から京都に上る時の歌で、『京都に行くには、矢橋から出る舟のほうが速いけれど、比叡山から吹き付ける強風によって厳しい水路である。瀬田の長橋の陸路のほうが回り道であっても、予定通り目的地に到着できる』といった内容が示されています。
短歌の状況から『急いでいる時こそ危険な近道を選ぶのではなく、たとえ遠回りでも安全にたどり着ける道を選ぶほうが賢明だ』という教えが生まれました。
『急がば回れ』の使い方と例文
『急がば回れ』は、『時間や労力がかかっても、確実な方法で行うほうが結果的に早く行える』という意味で使用されることわざです。
実際に道を急いでいる場面から仕事や作業を急いでいる場面まで、さまざまな状況で使われます。
『急がば回れ』の例文は、以下の通りです。
・抜け道を使ったら、道に迷って会社に遅刻してしまった。急がば回れとはこのことだったな。
・新しいやり方を利用したら簡単に終わりそうだけど、習得に時間がかかりそうだから急がば回れで、このままのやり方でいこう。
・急がば回れというように、面倒くさがらずに、この仕事を先に終わらせておくべきだった。
『急がば回れ』の類義語と対義語を紹介!
『急がば回れ』の類義語、対義語として、以下のようなことわざがあります。
類義語1:急いては事を仕損ずる
『急いで物事を行うと判断が誤り、かえって失敗しやすいことから、何事にも落ち着いて行動するほうがいい』という意味のことわざです。
『急いでいる時こそ、落ち着いた行動が必要になる』という点が『急がば回れ』と似た意味とされています。
類義語2:急ぎの文は静かに書け
『急ぎの手紙こそ、重要な内容であることが多いため、書き誤りのないように落ち着いて書くべき』という意味を持つことわざです。
『急ぐ時こそ丁寧な行動を心がけよ』といわれることもあります。
対義語1:鉄は熱いうちに打て
『鉄は熱いうちに打て』とは、物事は熱のあるうちに実行しないと成功しづらいことから、『熱量のあるうちに早く行動することが吉である』という意味のことわざです。
また、鉄は熱いうちに成型する必要があるため、『物事には好機があるから、時期を逃してはならない』という意味合いもあります。
対義語2:好機逸すべからず
『よい機会にめぐり合った時には取り逃してはならない』という意味のことわざです。
また、『どれほど才能や努力があっても、機会に巡り合わなければ成功はない』という意味でも使われます。
『急がば回れ』の英語表現もマスターしよう!
『急がば回れ』には、以下のような英語表現もあります。
・More haste, less speed.(急いでいる時こそ、ゆっくりやれ)
・Haste makes waste.(急ぎすぎると無駄ができる)
・Slow and steady wins the race(ゆっくりと着実に行くほうが結局はレースに勝つ)
『Slow and steady wins the race』は英語版のことわざであり、『急がば回れ』という考えは世界共通の認識となっています。
まとめ
普段何気なく使われることの多い『急がば回れ』の由来を知ることで、より深い理解につながります。
また、類義語や対義語を知ることは、ことわざの知識が増えることにもつながります。
『急がば回れ』は世界共通の認識です。ぜひこの機会に、英語表現もマスターしましょう!
[文・構成/grape編集部]