女子トイレの個室から男性 おかもとまり「心が女性なのかもしれないですが…」 正直な思いを吐露
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『LGBT理解増進法案』をめぐり、国会はもちろん世論もゆれています。
正式名称を『性的指向および性同一性に関する国民の理解増進に関する法律』とする同法案は、その名の通り、性的少数者への理解をうながすことを目的にしたもの。
一方で、『差別』の文言を入れるか否かについて国会で意見が割れ、また世論も賛否両論さまざまです。
そうした状況もあってか、2023年3月2日、元タレントで現在はクリエイターとして活動する、おかもとまりさんがTwitterに投稿した内容が注目を集めています。
おかもとまり「これって差別なんですかね」
おかもとさんは、女子トイレを利用した際、容姿は男性の人がトイレの個室から出てくる場面に遭遇したことが、何度かあったといいます。
こころの性が女性の可能性もあるものの、おかもとさんは「一瞬だけ身構えてしまった」と正直な思いをつづりました。
また、自身の思いを知人に話したところ「差別はよくない」と注意を受けたともいい、「これって差別なんですかね…。こういう問題は難しい」と複雑な心境を明かしています。
多くの人が認識しているであろう『差別はいけないこと』という思い。しかし、何をもってして『差別』とするかは、意見が分かれます。
多様な性のありかたを理解すること自体は必要ですが、それにより生じる問題もゼロではないでしょう。
おかもとさんの差別をめぐる投稿は反響を呼び、賛同する声や同じく「難しい」と悩む声、さまざまな意見が寄せられています。
【共感する声】
・妹と姪は、ショートカットでボーイッシュな服装というだけで、女子トイレで悲鳴をあげられることがあります。本人たちはもう慣れたと平静を装いますが、年齢を考えると、本人たちの心が心配です。
・おかもとさんの意見に賛成です。身につけざるを得ない警戒は、まったく差別じゃない。
・これは逆もしかりだと、男である自分は感じます。急に女性がトイレに来たら驚くかと…。
【疑問視する声】
・もしかしたら、男の人のような容姿をした女性だったのでは。見た目だけで、男性だと決めるのもまた別の問題が出てくる。
・世間には隠していて、男性としての容姿のままな人もいるわけで…。
・身構える気持ちも分かるけど、その知人は「嫌だ」という意味合いにとらえたのかもしれない。排除するという考えが、差別なのかも。
LGBT当事者たちも声をあげており、さらに深い議論を交わす必要性が求められている『LGBT理解増進法案』。
誰もが納得できる答えを導き出すのは、容易なことではありません。しかし、誰もが生きやすい社会を『理想』のままにしておく時代は、終わりが近付いています。
難しい問題だからこそ、さまざまな意見が出るのは当然のこと。他人事とは思わず、「自分ならば」という視点で『LGBT理解増進法案』について考える時が、今なのではないでしょうか。
[文・構成/grape編集部]