ホームレスに「食事おごる」と嘘つき店に置き去り 撮影者の供述に「考えさせられる」の声 By - grape編集部 公開:2023-03-14 更新:2023-03-14 SNSコンビニホームレス Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ 気軽に情報収集ができたり、遠方にいる人とコミュニケーションがとれたりするSNSは、インターネットが発達した現代ならではの娯楽といえるでしょう。 自分の投稿に対してポジティブなメッセージをもらったり、『いいね』がついたりした時は、嬉しい気持ちになるものです。 しかし、承認欲求を満たせるツールだからこそ、時にはその欲望が暴走してしまい、『炎上』につながってしまうこともあります。 批判殺到の『ホームレスからかい動画』撮影者が書類送検へ 2023年1月下旬、動画SNS『TikTok』に投稿された、1本の動画がネットで拡散。その内容に、批判の声が相次ぎました。 動画に映っていたのは、買い物カゴを持ってコンビニエンスストアのレジに並ぶ、ホームレスの女性の姿。 撮影者の女性2人は、ホームレスの女性に「食べ物をおごる」と持ち掛けた後、レジ前で突然彼女を置き去りにし、笑いながら去っていきました。 動画が拡散されると、ネットでは撮影者2人の行動に対し「いたずらにしても、やりすぎている」「どうしてこの状況で笑えるのか」といった批判の声が続出したのです。 撮影者「SNSでバズらせたかった」 同年3月14日、先述の動画を撮影するためコンビニエンスストアへ入店したとして、撮影者2人が建造物侵入の疑いで書類送検されていたことが明らかになりました。 産経ニュースによると、撮影者2人は10代の女性。「自分のフォロワーが増えると思い、SNSでバズりたかった」と供述しているといいます。 投稿が拡散されることを指す、『バズり』。自分の投稿が多くの人の目に入ると、その『バズり』をきっかけにフォロワーが増加する傾向にあります。 撮影者の書類送検が明らかになると、ネットからは行為そのものへの批判だけでなく、「どうやって若者がネット社会に向かい合うべきか」を考える声が相次ぎました。 ・ネットリテラシー以前の問題。承認欲求におぼれる恐ろしさを再認識した。 ・一瞬の『バズり』よりも、長い人生のほうが大切だろうに。感覚が麻痺してしまうのかな。 ・こういった『炎上』が、なぜなくならないのかをちゃんと大人が考え、子供に教えていかなくては。 SNSでの「目立ちたい」という承認欲求が暴走したことによる『炎上』は、今回の話題に限りません。 これまでも、アルバイトの店員が不適切な行為をしたり、飲食店で客が不衛生な行動をとったりする写真や動画が拡散され、何度も問題になりました。 ネットでは、面白半分で『炎上』した人の個人情報を特定する人も。また、顔写真が拡散されると、インターネット上に『デジタルタトゥー』として一生残ってしまいます。 「ほんのちょっとの『おふざけ』」のつもりだった承認欲求は、その後の人生を破滅させてしまうかもしれません。 簡単に情報を拡散できる社会だからこそ、その便利さと恐ろしさをしっかりと理解した上で、インターネットを活用していくべきでしょう。 [文・構成/grape編集部] 俳優・火野正平さんが逝去 腰痛の治療に励むも腰部骨折に火野正平さんが亡くなったことが分かりました。ご冥福をお祈りいたします。 元プロ野球選手 清原和博容疑者、逮捕される ファンは動揺…2016年2月2日、元プロ野球選手の清原和博容疑者が、覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕されました 出典 産経ニュース Share Post LINE はてな コメント
気軽に情報収集ができたり、遠方にいる人とコミュニケーションがとれたりするSNSは、インターネットが発達した現代ならではの娯楽といえるでしょう。
自分の投稿に対してポジティブなメッセージをもらったり、『いいね』がついたりした時は、嬉しい気持ちになるものです。
しかし、承認欲求を満たせるツールだからこそ、時にはその欲望が暴走してしまい、『炎上』につながってしまうこともあります。
批判殺到の『ホームレスからかい動画』撮影者が書類送検へ
2023年1月下旬、動画SNS『TikTok』に投稿された、1本の動画がネットで拡散。その内容に、批判の声が相次ぎました。
動画に映っていたのは、買い物カゴを持ってコンビニエンスストアのレジに並ぶ、ホームレスの女性の姿。
撮影者の女性2人は、ホームレスの女性に「食べ物をおごる」と持ち掛けた後、レジ前で突然彼女を置き去りにし、笑いながら去っていきました。
動画が拡散されると、ネットでは撮影者2人の行動に対し「いたずらにしても、やりすぎている」「どうしてこの状況で笑えるのか」といった批判の声が続出したのです。
撮影者「SNSでバズらせたかった」
同年3月14日、先述の動画を撮影するためコンビニエンスストアへ入店したとして、撮影者2人が建造物侵入の疑いで書類送検されていたことが明らかになりました。
産経ニュースによると、撮影者2人は10代の女性。「自分のフォロワーが増えると思い、SNSでバズりたかった」と供述しているといいます。
投稿が拡散されることを指す、『バズり』。自分の投稿が多くの人の目に入ると、その『バズり』をきっかけにフォロワーが増加する傾向にあります。
撮影者の書類送検が明らかになると、ネットからは行為そのものへの批判だけでなく、「どうやって若者がネット社会に向かい合うべきか」を考える声が相次ぎました。
・ネットリテラシー以前の問題。承認欲求におぼれる恐ろしさを再認識した。
・一瞬の『バズり』よりも、長い人生のほうが大切だろうに。感覚が麻痺してしまうのかな。
・こういった『炎上』が、なぜなくならないのかをちゃんと大人が考え、子供に教えていかなくては。
SNSでの「目立ちたい」という承認欲求が暴走したことによる『炎上』は、今回の話題に限りません。
これまでも、アルバイトの店員が不適切な行為をしたり、飲食店で客が不衛生な行動をとったりする写真や動画が拡散され、何度も問題になりました。
ネットでは、面白半分で『炎上』した人の個人情報を特定する人も。また、顔写真が拡散されると、インターネット上に『デジタルタトゥー』として一生残ってしまいます。
「ほんのちょっとの『おふざけ』」のつもりだった承認欲求は、その後の人生を破滅させてしまうかもしれません。
簡単に情報を拡散できる社会だからこそ、その便利さと恐ろしさをしっかりと理解した上で、インターネットを活用していくべきでしょう。
[文・構成/grape編集部]