乗客を救った『大福』に21万いいね 新幹線が台風で止まってしまい…?
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ダイソーのイヤホンを見た客 配色に既視感をおぼえたワケに「全く同じことを考えた」メメタァ(@memetaa_kaeru)さんが、『ダイソー』に足を運んだ時のこと。ふと目に飛び込んできたワイヤレスイヤホンのカラーリングに、既視感をおぼえたといいます。何に似ていたのかは、メメタァさんのつづったコメントとともに、答え合わせをしてみてください!
買った花束を店に置いていった女性 その後の展開に「鳥肌が立った」買った花束を店に置いていった女性 その後の展開に「鳥肌が立った」
- 出典
- @tkn0407inym
2024年8月下旬に、日本各地で大雨などの被害をもたらした、台風10号。
飛行機や新幹線などの公共交通機関にも影響があり、移動手段を封じられて、大変な思いをした人も多かったかもしれません。
そんな中、立ち往生した新幹線の中で起きた、ある乗客同士のやり取りが、Xで話題になりました。
台風で運休になった新幹線の中で?
エピソードを投稿したのは、カナダ(@tkn0407inym)さん。
同月29日の15時頃、東京での仕事のために、京都駅から新幹線に乗ったそうです。
しかし、大雨の影響で列車が緊急停止。豊橋駅のホームに面していない場所で、立ち往生してしまいました。
※写真はイメージ
待っている時間が長く続き、しばらくしてから『新幹線が運休すること』と『新大阪駅まで折り返すこと』を知らせるアナウンスが流れたとか。
ところが、その後も列車がいつ動くのかは一向に分からず、20時を過ぎても、車内で待つしかない状況だったといいます。
当日中の移動を諦めることになった上に、先の見えない状況で長時間待機していた乗客は、少なからずストレスを感じていたでしょう。
カナダさんも「いつ動くのだろうか…」と不安を抱えていたそうです。そんな時、1人の乗客がカナダさんに声をかけてきて…。
「お土産で渡せなくなってしまったので、よければ食べてください」
その乗客は、賞味期限が迫り、当日中に食べなければならない『行き場を失ったお土産の大福』を、カナダさんやほかの乗客に配り始めたのです!
もらった大福を食べたカナダさんは、優しい甘さに癒されて、不安な気持ちが少し和らいだとのこと。同じ境遇の乗客と、コミュニケーションを取れたことも大きかったのでしょう。
元気をチャージしたカナダさんは「今まで食べた大福の中で、一番おいしかったかも」と、Xに投稿。
すると、21万件を超える『いいね』が寄せられ、たくさんのコメントが集まりました。
・心が温まるエピソード。こういう場面での優しさって沁みますよね。
・災害の時こそ助け合いが大切ですね。
・自分なら、誰にも渡さずに諦めてしまいそうなので、こういう場面で周りに配れる人になりたい。
・優しい空気が流れただろうな。大変な中での、心が温かくなる話ですね。
・素敵な心遣い。カナダさんだけでなく、ほかにも心が落ち着いた人はいると思う。
新幹線内で食べた、心を癒す『大福』
grapeでは、後日カナダさんに詳しいお話をうかがいました。
X上で、たくさんの人から反響があったことについて、次のように思ったといいます。
驚いているのと同時に、とても嬉しい気持ちでいっぱいです!
この大福を作っている名古屋の和菓子のお店の方からもメッセージが来て、従業員全員がとても喜んでいるということを知って、本当に嬉しく思いました。
「甘いものは不安やストレスを感じている時に食べると落ち着く」という噂を聞いたことがありますが、この大福のポストが私だけでなく、たくさんの方に安らぎを与えられているのかもしれないと思うと、本当に広がってよかった話題だなと思いました。
また、カナダさんは改めて、大福をもらった時のことや、列車内で過ごした時間を振り返り、このような想いを明かしました。
あの大福は、自分のお腹を満たすだけではなく、不安に駆られている自分を冷静にさせてくれました。
ほかにも、あの大福に助けられた方はたくさんいると思いますし、そのような人たちを代表して、僭越ながら改めて「ありがとうございます」と、お土産をくれた方に、感謝をお伝えしたいです。
そして、新幹線内で冷静になって一緒に過ごした乗客のみなさんと、最後まで寄り添って奮闘いただいたJRの乗務員のみなさんにも「ありがとうございました」とお伝えしたいです!!
カナダさんによると、スマホ用の充電ケーブルを横の男性が貸してくれるなど、車内ではほかにもさまざまな『助け合い』があったといいます。
新幹線が運転再開し、折り返した名古屋駅で下車できた時間は、23時過ぎだったとか。約8時間も車内にいて、かなりの疲労があったはずです。
それでも、大福を食べた時や乗客とのやり取りの中で感じた『心の温かさ』は、カナダさんにとって、ポジティブな意味で忘れられない経験になったことでしょう。
[文・構成/grape編集部]