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羽毛布団の寿命・買い替えのサインは?手入れのコツや処分方法も解説

By - grape編集部  公開:  更新:

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寝室

※写真はイメージ

羽毛布団はふんわりと軽く、四季を通じて快適な寝心地を実現してくれる寝具です。

ただし、羽毛布団にも寿命があり、使い続けるほど本来備わっている機能が徐々に失われてしまいます。

本記事では、快適な睡眠を損なわないよう、羽毛布団の寿命や買い替えのサイン、長く使い続けるための手入れのコツなどをご紹介します。

布団の素材ごとの寿命や処分の方法なども解説しているので、買い替えを検討している人も、ぜひ参考にしてください。

羽毛布団の寿命はどのくらい?

畳まれた羽毛布団

※写真はイメージ

羽毛布団の寿命は、平均10~15年といわれています。

寿命に幅がある理由は、使用されている羽毛や、布団の中身を覆う布地である『側生地』の種類、使用環境、保管方法などの違いによるものです。

種類や使い方によっては、寿命が10年以下になる、もしくは20年以上使用できるケースもあります。

もし同じ羽毛布団を長く使用している人は、新品同様に作り直す『打ち直し』や、買い替えなどを検討してみるとよいでしょう。

【種類別】羽毛布団以外の寿命一覧

丸まった羽毛布団

※写真はイメージ

布団には羽毛や綿などいくつかの種類があり、中材として使用されている素材によって寿命が異なります。素材ごとの大まかな寿命は、以下の通りです。

素材 大まかな寿命
羽毛(羽根) 約10~15年
羊毛(ウール) 約5~7年
綿(コットン) 約3~5年
合成繊維(ポリエステル) 約3~5年

上記はあくまで目安であり、利用状況や保管環境などで寿命は変動します。

使用している布団の素材が分からない場合は、品質表示タグをチェックしてみましょう。

これって替え時?羽毛布団の寿命を判断する5つのサイン

布団の中の羽毛

※写真はイメージ

羽毛布団の寿命はほかの布団よりも長めであり、使用年数だけでは買い替え時を見極めることが困難です。

しかし、寿命が近付くと買い替えを知らせるサインがいくつか現れます。

本章で解説する羽毛布団の寿命を判断する5つのサインを参考にして、適切なタイミングで買い替えをおこないましょう。

羽毛のボリューム・ふんわり感が減ってきた

羽毛布団は吸湿や放湿性に優れており、汗などの水分を含んでも干すことで膨らみが元に戻るようになっています。

しかし、使い続けるほどに『かさ高(ダウンパワー)』が減っていき、布団を干してもふっくら感が戻らなくなってしまいます。

以前よりかさが減って、膨らみが3分の2程度に減少した場合、寿命が近いと判断してよいでしょう。

羽毛布団にずっしりとした重さを感じる

羽毛布団は皮脂や汗を吸い取っており、長く使うほど汚れが蓄積し、徐々に重みを感じるようになります。

羽毛布団専用のクリーニングを利用すると放湿性が戻るケースもありますが、使用年数が増えるほど回復は難しくなるでしょう。

重たいまま使い続けていると身体に負担がかかったり、睡眠の質が低下したりする恐れがあるため、重みを感じるようになってきたら買い替えを検討しましょう。

布団のにおいが気になる

羽毛布団は、人から発する汗、皮脂、体臭などを吸い取っており、においが蓄積されていきます。

側生地に包まれた羽毛は湿度が上がりやすく、雑菌やカビが繁殖しやすい環境に。

もし、クリーニングや天日干しなどをしてもにおいが取れない場合は、寿命のサインと考えてもよいかもしれません。

羽毛が出てくる

羽毛布団は、通常羽毛が飛び出さないように側生地に『ダウンプルーフ加工(目詰め加工)』が施されています。

しかし、長く使いこむほどダウンプルーフ加工は劣化し、羽毛が飛び出してしまうケースも。

羽毛が飛び出すことが多くなった場合、側生地の寿命だととらえ、買い替えもしくはリフォーム業者に側生地の交換を依頼するとよいでしょう。

保温性が下がってきた

羽毛布団の保温性が高い理由は『ダウンボール』が空気を包みこんで層を作り、体温によって暖められることで布団も暖かくなるためです。

ダウンボールとは、水鳥の胸に生えた羽軸のないふわふわとした綿毛状の羽毛を指します。

羽毛が劣化すると、弾力が損なわれたり空気を溜めこみにくくなったりするため、使用年数が増えるほどに保温性が下がってしまうのです。

「保温力が持続しなくなった」と感じた場合は、寿命のサインと考えましょう。

大切な羽毛布団を長く使い続ける手入れのコツ3選

干している羽毛布団

※写真はイメージ

本章では、大切な羽毛布団を長く使い続けるための手入れのコツを3選ご紹介します。

羽毛布団は数万~数十万円ほどする高価な買い物のため、できるだけ長く使い続けたいと考える人が多いでしょう。

布団カバーを使う、定期的に干すといった日々の手入れに加え、ここで解説するポイントを押さえて羽毛布団の寿命を延ばす工夫をしてみてください。

羽毛布団を天日干しする際の正しい干し方を理解する

羽毛布団は吸湿性、放湿性に優れているため頻繁に天日干しする必要はなく、月に1〜2回ほどの天日干しだけで十分です。

干す際は布団カバーをかけたままにすることで、直射日光による羽毛のダメージを防げます。

なお、羽毛布団を干すのに適した時間は湿気の少ない10時~15時頃であり、片面1時間ずつを目安に干すことがおすすめです。

高温になる場所や直射日光を当てないよう注意しましょう。特に、真夏の天日干しは要注意です。

羽毛布団の保管時は『通気性』と『潰さない』ことを意識する

「眠る時以外は布団を収納する」「季節によって羽毛布団を使い分ける」という場合は、羽毛布団の保管方法を工夫しましょう。

収納時のポイントは、通気性を保つことです。例えば、羽毛布団を置く場所にすのこを敷けば通気性が確保されやすくなります。

長期間保管する場合は、湿気やカビ対策として除湿剤を、虫食い対策として防虫剤も入れておくと安心です。

また、布団を重ねる際は敷き布団の上に羽毛布団を置き、羽毛布団が潰れないようにしておきましょう。

頻繁にクリーニングに出さない

羽毛布団を丁寧に管理している場合、クリーニングに出す目安は、3~5年に一回の頻度でよいといわれています。

その理由は、頻繁にクリーニングに出すと、羽毛や側生地を傷めてしまう可能性があるためです。

ただし、なかには季節の変わり目でクリーニングに出すことを推奨しているケースもあります。

羽毛布団の種類によって異なることもあるため、クリーニングの頻度は購入時にスタッフに質問してみるとよいでしょう。

寿命を迎えた羽毛布団を処分する方法

コンパクトな羽毛布団

※写真はイメージ

寿命を迎えた羽毛布団を処分する一般的な方法は、粗大ゴミまたは可燃ゴミとして捨てることです。ただし、自治体ごとにルールが異なるため確認しておきましょう。

また、一部のメーカーや販売店では、羽毛布団を引き取ってくれるケースもあります。

羽毛布団がまだ使用できる状態であれば、リサイクルショップやフリマアプリなどで売却することも可能ですが、基本的に羽毛の状態が良好なものに限られます。

羽毛布団の寿命は10〜15年ほど

羽毛布団の寿命は10~15年ほどといわれていますが、羽毛布団の品質、使用環境、保管方法によって寿命は大きく変動します。

「そろそろ替え時かな」と感じたら、新しい布団の購入だけでなく、羽毛を洗浄して側生地を交換する打ち直しを検討してみることもおすすめです。

羽毛布団は数万~数十万円ほどする高価な買い物であり、そう頻繁に買い替えできるものではありません。

本記事でご紹介した手入れのコツを参考に、できる限り羽毛布団の寿命を延ばしてみましょう。


[文・構成/grape編集部]

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