信用と信頼の違いを分かりやすく解説!ビジネスシーンでの使い分けの方法とは?
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『信用』と『信頼』の違いは、相手が自分を信じる際に、実績と人柄のどちらを重視するのかという点です。
「信用はするが、信頼はしない」と、上司や取引先にいわれた経験がある人もいらっしゃるでしょう。その言葉を聞いて「自分は信じてもらえないのか」と、不安に感じた人もいるかもしれません。
また、信用と信頼の違いを調べてみたものの難しくて理解できなかった、という人もいるのではないでしょうか。
本記事では『信用と信頼の違い』について分かりやすく解説します。また、信用と信頼で、信じる気持ちはどちらのほうが大きいのかまでまとめているので、参考にしてください。
『信用』と『信頼』はどう違う?
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信用は『実績』を、信頼は『人柄』を重視して、相手を信じることを意味します。これが『信用』と『信頼』の違いです。信頼には、相手を頼りにするという意味も含まれています。
本章では、具体的な違いを分かりやすく解説するために『信用』と『信頼』、それぞれの意味について解説しましょう。
『信用』は、条件つきで信じること
『信用』は、確かなものだと信じて受け入れることを指します。つまり、相手の実績や行動を評価して、信じることです。
人や企業とのつながりにおいて、何も知らない相手のことを無条件に信用するのは難しいでしょう。相手を信用するためには、実績や行動を確認する必要があります。
客観的に判断し、条件つきで信じることが『信用』です。
『信頼』は、相手の人柄を信じて頼ること
『信頼』とは、信じて頼りにすることです。経験や実績の積み重ねだけでなく、振る舞いを見て、相手を信じ頼ることを意味します。
ビジネスにおいては、実績や成果を提示しても、仕事を任せてもらえたり取引してもらえたりするとは限りません。
一方で、経験が少ない新人社員が仕事を任されたり、設立したばかりの企業が取引をしてもらえたりするケースもあります。
実績がなくても信じてもらえるのは、日々の行動によって人間性や価値観を評価されているためでしょう。主観的に相手の人柄を信じて頼ることが『信頼』であり、これが『信用』との違いです。
『信じる気持ち』はどちらのほうが大きい?
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『信用』は、実績や成果を基準にして相手を信じることです。一方『信頼』はすでに信用されている状態のため、一見すると『信頼』のほうが上に見えます。
しかし、『信頼』は主観に基づいた評価であり、無条件に信じているケースもあるため注意が必要です。
そもそも、信用と信頼では意味が異なるため、信じる気持ちの強さを比較することはできません。
『信用』と『信頼』の違いを理解して信じてもらえる人を目指そう
『信用』は実績、『信頼』は人柄を重視して相手に信じてもらうことであり、これが2つの違いです。ビジネスにおいては、信用が重視されるイメージがありますが、信頼も欠かすことができません。
取引先や上司から自分を信じてもらうためには、ポイントを押さえる必要があります。
責任感のある言動や報連相の徹底、自己開示をすることで、相手の信頼を得やすくなり仕事を任せてもらうことが可能です。
また、信頼される言動を心がけると意思や情報を共有しやすくなるため、業務をスムースに遂行できるでしょう。
[文・構成/grape編集部]