千羽鶴がマナー違反になるケースもある?贈る前に知っておきたい常識とは
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『家族や友人が入院した』
『地震や水害などの大きな災害が発生した』
こんな時、入院した家族や友人、被災者のために、千羽鶴を折って届けたいと考える人もいるでしょう。
しかし、千羽鶴を贈られて『嬉しい』と思う人もいれば、『マナー違反』だと考える人もいるようです。どのようなケースだと『マナー違反』になるのでしょうか。
本記事では、千羽鶴を贈りたい人のために、千羽鶴を贈ることがマナー違反になるケースと、ならないケースについて解説します。千羽鶴に関するよくある質問にも回答していますので、ぜひ参考にしてください。
千羽鶴がマナー違反になるケース
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千羽鶴を贈ることがマナー違反になるケースとしては、主に以下の2つが考えられるでしょう。
明らかに千羽鶴を必要としていない人や場所へ贈ることは、マナー違反となります。
それぞれについて、詳しく解説しましょう。
支援物資が必要な被災地への送付
地震や水害、土砂災害などで被災し、支援物資が必要な状況の被災地へ千羽鶴を送る行為は『マナー違反』だと考える人が少なくありません。
震災の犠牲者への『祈り』を込めた場合は、喜ばれる可能性もあるでしょう。しかし、食料や生活必需品が不足しているうえに、物資の保管場所も少ない避難所生活では、千羽鶴を送っても喜ばれにくいようです。
支援物資が必要な被災地へは、できるだけ千羽鶴を送らないようにしましょう。生活に必要なものや、日持ちのする食料を寄付したほうが喜ばれると考えられます。
千羽鶴は不要だと考えている人へのお見舞い品
そもそも入院した際に、お見舞い品は不要だと考える人もいます。
SNSでは「千羽鶴はいらない。気持ちだけで十分」「本とかのほうがありがたい」といった声が見受けられました。
入院中に千羽鶴をもらった場合は、嬉しいと思う人もいますが、そうでない人もいます。人によって意見が異なるため、お見舞いに行く前に確認するとよいでしょう。
千羽鶴がマナー違反になる可能性があるケース
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千羽鶴を贈ることが『確実にマナー違反』とはならないものの、『マナー違反になる可能性がある』ケースとして、以下の2つが挙げられます。
千羽鶴を受け取る人が『欲しい』と思っていても、マナー違反になる可能性もあるため注意してください。
それぞれのケースについて解説します。
千羽鶴の色によってはマナー違反になる
千羽鶴の色には、基本的にマナーはないとされています。ただし、死を連想させる黒色や、華美な金色、銀色を避けたいという人もいるようです。
そのほかにも「グラデーションにするうえで不要だ」という理由から、黒色の鶴を折らないケースもあります。また、白色や灰色の千羽鶴を『マナー違反』とする意見もあるようです。
長崎市の被爆50周年記念歌『千羽鶴』の歌詞中では、さまざまな色の鶴が折られています。以下は歌詞に登場する千羽鶴の色の例です。
【『千羽鶴』の歌詞中に登場する『鶴の色』の例】
千羽鶴の色選びに迷ったら、歌詞に登場する色を参考にしてもよいかもしれません。
高い衛生管理が必要な病気で入院している
千羽鶴を、お見舞いの品として持ち込んでも問題のない病院もあります。しかし、清潔な環境を維持する必要性が高い病気の場合は、千羽鶴の持ち込みを禁止しているケースもあるようです。
病院によっては、千羽鶴を持ち込まないよう、ウェブサイトに掲載している場合もあります。病院側で千羽鶴の持ち込みを禁止していないかを、事前に確認したほうがよいでしょう。
千羽鶴がマナー違反にならないケース
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千羽鶴は、祈りや平和の象徴とされています。そのため、以下のようなケースは、マナー違反には該当しないようです。
それぞれのケースについて解説します。
故人への副葬品
千羽鶴を『副葬品』として贈っても、マナー違反にならないケースが多いようです。
副葬品は、故人が大切にしていたものを入れるのが一般的。そのため、故人の闘病中に贈られた千羽鶴を、その人の冥福を祈って入れることがあります。
ただし、大量の折り鶴を棺の中に入れることは、避けたほうがよいかもしれません。紙製の折り鶴でも、大量の場合は焼け残ったり、灰が多く出て遺骨を拾いにくくなったりするため、葬儀社や火葬場によっては禁止されています。
また、葬儀社や火葬場によっては、そもそも千羽鶴を副葬品として棺の中に入れられないケースもあるようです。「せっかく千羽鶴を折ったのに棺の中へ入れられなかった」とならないよう、事前に確認しましょう。
千羽鶴を受け入れている場所への寄贈
広島県広島市にある『平和記念公園』、長崎県長崎市にある『長崎原爆資料館』など、原子爆弾の『被ばく慰霊』のための施設では、千羽鶴の受け入れを行っています。直接持ち込むほか、郵送でも献納可能なようです。
そのほかにも「早く病気が飛び立つように」との意味を込めて、病院に寄贈されるケースもあります。
このようなケースであれば、千羽鶴を贈っても問題はありません。
千羽鶴のマナーについてのよくある疑問
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千羽鶴を贈る際には、数や文化など、さまざまな点が気になる人もいるでしょう。ここでは、千羽鶴を贈る際の『よくある疑問』と回答を紹介します。
鶴は千羽でなくてもよい?
『千羽鶴』は、千羽の鶴という意味ではなく『多数の鶴』という意味です。そのため、必ずしも『千羽折らなくてはいけない』というわけではありません。
場所を取らないか心配な場合は、小さな折り紙で鶴を折ってボリュームを減らしたり、数を減らしたりするとよいでしょう。
千羽鶴を送ってはいけない国もある?
北欧では、鶴を『不吉な鳥』として扱う国もあるそうです。そのため、千羽鶴を送ってはいけない国や千羽鶴を贈ることが喜ばれない国もあるかもしれません。
鶴がタブーではない国でも、災害の直後に届いた場合は、扱いに困ることもあるようです。ただし、災害後、ある程度落ち着いてからなら、大切に飾ってもらえるケースもあります。
外国に千羽鶴を送る場合は、文化の違いから『贈る人の気持ちまでは伝わりにくい』ことや『扱いに困る可能性がある』ことを念頭に置く必要があるでしょう。
千羽鶴のマナーは贈る相手や場所によって異なる
千羽鶴を受け付けている場所であれば、千羽鶴を贈っても問題はありません。
しかし、相手や場所によっては千羽鶴を贈ることが、マナー違反になるケースもあります。マナー違反になるかならないかは、人や場所によっても異なるため、事前に確認しましょう。
千羽鶴は思いを届けるために贈るものですが、自己満足にならないよう注意してください。
特に、災害発生直後の被災地では、千羽鶴が届いても状況は改善しません。被災地に千羽鶴を送りたいのであれば、ある程度状況が落ち着いてからにするのがよいでしょう。
[文・構成/grape編集部]